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虚弱な子供の体質改善法!虚証、実証、中間証にでる症状と特徴とは

元気な子供たち

子どもに一番に願うこと、それは「丈夫で健康に育ってもらいたい」ということですよね。しかし一方で「うちの子は虚弱体質なのでは?」と心配になったことはありませんか?

最近は子どもたちの中でもだんだんと虚弱化が進んでいます。現代社会は便利な生活がどんどん発達していますが、食生活や運動量、ストレスなどの問題は増え続け、大人でも子どもでも心身にダメージを受けています。

虚弱体質は病気ではありませんが、子どもであるのに頻繁に疲れを見せたり、アレルギーが多かったり体調が崩れやすいなどの性質により不自由な生活を送っている子どもも少なくありません。

だからと言ってあきらめることはありません。このような体質は遺伝的な問題ではない限り日常的な生活習慣を見直すことで変えることができます。もちろん時間はかかりますし簡単ではありませんが正しいケアを施すことは虚弱体質改善に有効です。

そこで今回は虚弱体質の症状や改善法、またこのあと説明致します実証体質の養生法など元気に毎日を過ごせるような強い体になるためにできる方法をまとめました。

虚証、実証、中間証とは?その症状と特徴

東洋医学の世界では体質の分類が「虚証」、「実証」、「中間証(虚実混合証)」の3つの型に分けられています。これらは外見や体力をあらわすものであり、証というのは東洋医学の概念で体質のことです。証は体質や症状、外見などの情報を分析して決定されます。

虚証の特徴・症状

虚証とは簡単に言うといわゆる虚弱体質のことです。また虚弱児とは風邪をひきやすく、治りにくく、食が細いなどの症状が目立つ体の弱い子どものことでありますが、医学上の定義はありません。なので病院でも病気とは判断されません。

虚弱体質の特徴を下にあげてみました。

  • 体型は線が細く、痩せ型
  • 顔色が悪い
  • 皮膚につやがない
  • 筋肉が少なく、弾力がない
  • 声が小さい
  • 胃腸が弱い
  • 食べるのが遅い
  • 食が細く、お腹を壊しやすい
  • 下痢や便秘を繰り返す
  • 風邪をひきやすく、治りにくい
  • 咳をよくする
  • 少しの運動ですぐ疲れる
  • 抵抗力が弱い
  • 体が冷える
  • 暑さや寒さに弱い
  • 貧血気味

このような症状が慢性的に起こる場合、虚弱体質である可能性が高くなります。「体が弱い」というイメージが強いですが、必ずしも短命であるわけではなく、自分が体が弱いと自覚しており日常的に体調管理に気を付ける傾向にあるので長寿の方も多いです。

また病気になるときは比較的症状がゆるやかにあらわれるタイプです。夏バテも起こしやすく寝汗をかく方が多いです。

実証の特徴・症状

実証のタイプの方は虚証とは逆に栄養状態も良く丈夫な体の方が多いです。実証とは「中にが充実している状態」で、体格も筋肉質でがっしりしている傾向にあります。しかし元気な分、頑張りすぎて知らない間に疲れが溜まりすぎることが多いです。

実証はスポーツ選手にも多く、踏ん張る力もあるため無理をして体に負担をかけてしまいます。実証の特徴を下にあげました。

  • 筋肉質でがっちり体型、または固太り
  • 血色がいい
  • 顔が四角張っている
  • 皮膚がつややか
  • 声は大きくハリがあり、力強い
  • 食べるのが早い
  • 消化器系が強く、多少の食べすぎや冷たいものも平気
  • 夏バテしにくい
  • 寒さに強い
  • 抵抗力が強い

実証の方は体力があって疲れにくく、虚証とはあらゆる点で正反対です。しかし実証のタイプは疲れにくいゆえに働きすぎたりなどと体を酷使してしまいやすいので、普段から自分の健康状態に気を配ることが大切です。

中間証の特徴・症状

中間証とは「虚実混合証」、「中唐」ともいい、虚証、実証どちらにも偏らないバランスのとれた理想的な体質です。中間証の方には虚証と実証の特徴が同等くらいにあらわれます。

虚弱?実証?簡単体質チェック

簡単なセルフチェックで自分はどのタイプの傾向があるのかがわかります。

自分の体質をある程度知っておくと日常的な健康管理の上でとても役に立ちます。下のチェックシートを利用して、自分が実証なのか、虚証なのか、調べてみましょう。

比較的体力がある(2)
寝汗をかきやすい(-2)
意欲、気力が充実し、積極性がある(2)
胃腸が丈夫である(2)
夏バテしやすく冬は風邪をひきやすい(-2)
顔色がよく、皮膚につやがある(2)
冷たいものを食べると下痢しやすい(-2)
お腹に弾力があり、骨格ががっちりしている(2)
食が細く、食べるのが遅い(-2)
月経初期に痛みが強く、血塊が出たり経血量が多い(2)
合計点

あてはまる項目の点数を合計して、0点以下になった人は虚証、2~6点は中間証、8点以上は実証のタイプに近いことが考えられます。ただし、これはあくまでも証を理解していただくためのもので目安で、正確な診断にはなりません。

正確な証の診断は、専門医の診察を受けましょう。

タイプが決まる要因は遺伝だけではない

虚証、実証、中間証の中のどれになるかというのは遺伝だけが原因ではありません。もし大きな悩みを抱えていることが精神的な影響を起こし、そこから虚弱体質になってしまうこともあります。

その場合は悩みを取り除くことが改善法になったりしますが、他にも考え方を変えて悩みに対して「悩んでも仕方ない」というスタンスに切り替えることでも有効です。

また年齢などでも証が変化する場合もあります。一般的に30代以降は体力が低下していきますが、それとともに自然と虚証に向かう傾向があります。

ですので虚証のお子さんにはこれから紹介する食材を定期的に食べさせたり、体に負担がかからない程度の運動を取り入れながら徐々に改善していきましょう。体質である証を変えるには3か月ほど必要と言れていますが、コツコツ改善生活を続け変化を確認しましょう。

子どもにも増加中!虚弱体質の改善法

虚弱体質は病気ではないので対処療法になります。バランスのいい食事を工夫したり、子どもが無理しない程度にスポーツをさせることで自信をつけさせます。改善法として一番代表的な方法は食事です。

虚弱体質の方は免疫力と代謝が低くなってしまっている可能性があるので、それらをあげていくことが大切です。一般的に虚弱体質の方は胃腸が弱いので食が細いのですが、子どもの場合それでも元気であれば心配いりません。

胃腸が弱いのにたくさん食べさせると消化吸収を妨げてしまいます。小食な場合、本人の量にあわせ胃腸を活発に丈夫にさせるような、栄養があり滋養強壮効果の高い食材を取り入れてメニューを考えましょう。

虚弱体質改善法【食事】

たんぱく質
たんぱく質は人やあらゆる生き物の体を構成しています。虚弱体質改善には欠かせない基本の栄養素です。たんぱく質を摂取するために食べたいものはいろいろありますが、虚弱体質の方に特におすすめな食べ物は肉類です。

最も効率的に摂取できる食べ物ですし、虚弱体質の子どもはカロリーが不足していることが多いのでカロリー摂取をそこまで心配することもありません。

その他たんぱく質摂取のため食べたいのは魚介類か大豆製品。これらは肉類のカロリーが気になる大人の方でも安心してたんぱく質を摂取できます。

にんじん
にんじんは中国で古くから大切にされてきた野菜です。内臓(肝、心、脾、肺、腎)を温める作用があり、体力がなく寒がりの子どもにもピッタリの食材です。体を丈夫にしてくれるので、虚弱体質でなくでも毎日食べた方がいいほどです。

またにんじんに含まれるβカロテンは外から進入する細菌やウイルスなどへの抵抗力をアップさせる効果、皮膚や粘膜を強く効果があり、丈夫な体作りに役立ってくれます。

にんじんを使ったどんな料理でもいいですが、子どもに食べさせたいと思ってもにんじん嫌いの子どもは少なくありません。そんな場合にはにんじんスープにすることがおすすめです。

作り方は適当な大きさに切ったにんじんと玄米をお湯で柔らかくなるまで煮て、これをすりつぶし好みの味をつければ出来上がりです。にんじんの形もなくなりますし甘いので、にんじんが苦手な子どもでも食べやすくなります。

定期的に摂取すれば体質改善効果も期待でき風邪をひきにくくなります。

栗は中国では骨や筋肉を丈夫にし生命力を補う効果があるとい言われています。特に体の発育が遅かったりなかなか歩けるようにならない足腰の弱い虚弱児にはピッタリの食材です。

栗おこわにして定期的に摂るようにすることが一番おすすめですが、甘味として食べたい場合は甘栗を食べるかシロップ漬けにします。

シロップ漬けにする際はあまり甘味(糖分)が多いと胃腸を弱くしカルシウムも奪ってしまうのでせめて白砂糖より黒砂糖を使い糖分控えめで作りましょう。甘栗も1度に食べ過ぎなければ毎日積極的に摂ることをおすすめします。

にんにく
にんにくには他の食べ物と比べても特に高い滋養強壮効果があります。実際に中国では昔から薬効が高いと珍重されてきました。

にんにくには疲労回復効果をはじめ免疫力アップ、筋肉の衰えを防止する効果、食欲増進効果などがあるので体力がなく疲れやすい子どもの特効薬です。

にんにくを普段から食べていると、心臓の収縮を促し血液循環もよくなりますので新陳代謝も活発になります。

しかし刺激が強いので和らげるため火を通すか、すりおろしを少量づつ料理に加えるかなどして子どもでも無理なく食べられるような工夫をしましょう。

アルミで蒸し焼きにする場合は20分ほどで完成します。また皮をむいたにんにくをはちみつで漬け1か月以上置くと刺激や臭みがぬけ甘くなるので子どもでも食べやすくなります。

そんな虚証体質にピッタリはにんにくですが、殺菌消毒効果が高く刺激も強いので幼児では1片、小学生は2片までに抑えましょう。食べ過ぎると腸の善玉菌まで殺菌してしまったり胃や腸の壁を刺激してしまうのでこの量は守ってください。

それと目の弱い子どもには合いませんのでその場合他の食材でカバーしましょう。

乳酸菌食品
漬け物や味噌、ヨーグルトなどの発酵商品には腸内環境を整える効果があります。

腸は体全体の健康に大きな影響を与える臓器なので、その腸内環境を整えることにより栄養の吸収率や免疫力を高めたり代謝を活性化したり精神の安定にまで効果が期待できます。

乳酸菌は実は生きて腸まで届くのは一部なのですが、その死骸も善玉菌のエサとなり健康を手助けしてくれます。

しかし注意したいのは味噌や漬け物の塩分、そしてヨーグルトの場合だと砂糖の摂りすぎです。塩分の摂りすぎもは心臓や腎臓に悪栄養ですし、砂糖の摂りすぎは免疫力を下げてしまう可能性があります。

もしそれらが心配でしたらサプリなど錠剤で乳酸菌を摂取するのもいいでしょう。

山芋
中国でも漢方の材料にも使用される山芋。これも滋養強壮効果が高い食べ物の一つです。そのことは日本でも昔から知られており、旅人の疲れをケアするためとろろ屋が多く営業していたという歴史もあります。

山芋にも新陳代謝の活性化、疲労回復効果、消化率アップに加え腸内環境を整える効果があります。

生でも火を通してでも食べられる便利な食材でもあります。生食でも主成分はアルファでんぷんという消化の良いでんぷんなので消化器系の弱い子どもでも安心して食べられます。

また山芋に含まれるコリンやサポニン、アルギニンといった成分は内臓機能を高めますし、でんぶん分解酵素であるジアスターゼは大根の約3倍も含まれていますので胃腸の働きも助けてくれます。

生姜
生姜にはいろいろ効果がありますが、虚弱体質の方に有効な成分の代表的なものですと新陳代謝活性効果や食欲増進効果です。昔から食が細く風邪をひきやすい子どもには生姜湯と飲ませる民間療法もあります。

冷え性を改善する効果もあるので体が冷えやすい虚証の子どもにもぴったり。

生姜湯の作り方は、まず生姜を10gすりおろしその汁をしぼります。そこにお湯を加えれば完成です。子どもが飲みやすいようにはちみつや黒砂糖などで味つけしてもいいでしょう。その他生姜は料理にも使えますのでできるだけ毎日摂るようにしましょう。

シュンギク
シュンギクは食が細くお腹をこわしやすい子どもにはぜひ食べさせたい食材です。シュンギクのあの独特の香りは自律神経に作用し消化を助けます。ビタミンAやβカロチンが豊富なので皮膚や粘膜を形成するのをサポートし、肌荒れや乾燥肌を防止します。

香りに高い効果があるので調理するときは茹ですぎたりしないようにしましょう。ただしどうしてもあの香りが嫌いだといいう子どももいますので、その場合は無理に食べさせことはせず他の食材でカバーしましょう。

虚弱体質だと胃腸機能が弱っていることが多いので胃腸に負担をかけない食事をしましょう。「たくさん食べて元気にならないと!」といってたくさん食べさせたり無理に脂っこいものを食べさせたりするとさらに胃腸にダメージを与えてしまうことがあります。

食べるものはお菓子類や炭酸飲料をさけ、バランスのよい食事にすることです。お菓子などはカロリーが高い割に栄養が乏しいのでお腹はいっぱいになっても栄養不足になってしまいます。一汁三菜の、昔の日本人が食べていたような和食が理想的です。

虚弱体質改善法【その他】

規則正しい生活を送ることは虚弱体質の方にとって特に大切なことです。夜更かしして寝不足になったり朝ご飯を食べなかったりなどの不規則な生活は、いろいろな病気への抵抗力が下がりさらに虚弱化してしまいます。

そしてストレスをためないようにすることも大切です。子どもであってもなかなかストレスをゼロにすることは難しいですが、強いストレスを受け続けるようなことがあると胃腸にも負担がかかります。

胃は体の中心にあり、その不調が体の他の部分にも大きく影響を与えます。ストレスがたまると身体機能の乱れ、免疫力低下などを引き起こします。

また虚証タイプの方は冷えや寒さに弱いことが多いので、秋口の涼しくなってきた時期や冷房が効きすぎた部屋などでは体調を崩しやすくなりますので注意が必要です。

疲れに気付きにくいから負担がかかる!実証体質の改善法

実証タイプは見た目にも元気に満ち溢れている子どもが多いので虚証タイプより両親も体に気を配ることは少ないと思います。しかし実証の特徴として「疲れが潜みやすい体質」であると言えます。

実証の子どもは体が丈夫で疲れをあまり感じません。その分体に無理をして大きな負担をかけてしまう傾向があります。

なので何かいつもと体の調子が違ったり少しでも疲れているように見えたら子どもの体からの「休め」のサインだと思ってゆっくり休ませましょう。

実証は「疲れない」のではなく「疲れを感じにくい」という部分が強いので、無理をしすぎてある日突然高熱が出たりなどの症状が起こる前に、意識的に休息を入れるようにしましょう。

食事としては、実証の子どもに食べさせたいのは陰性の食品です。強い体を持つ実証の子どもには、体を温める陽性の食品より体を冷やしてくれる陰性商品をたっぷり摂ることをおすすめします。

そうすることにより東洋医学においての陽と陰のバランス維持かできるからです。

また実証とは「邪(有害物質)が停滞している状態」のことを言うので、改善策としてはその有害物質を取り去り、新たに体に進入しようとする有害物質を避けることが重要になります。

とはいえこの有害物質は個人差があり、これ!と断定できないません。

例えば「食べ過ぎ」や「乾燥した空気」、「夜更し」など、実証の本人が子どもなら両親や周りの大人が「その子にとって何が有害なのか」というところをかえりみて、それらをなるべく避けるようにします。

実証は虚証と比べると体は丈夫で疲れを感じにくいと言いましたが、だからと言って虚証より長生きをするとは限らず、いかにも元気そうに見えているけど実は体力のない子どももいますので判断が難しくなります。

陰性の食べ物とは、厚い地域でとれるもの・白、緑、紫のもの・水分が多い、野菜では葉物野菜が多いです。

具体的にはスイカ、ミカン、柿、バナナ、梨、キウイ、トマト、ナス、キュウリ、ほうれん草、レタス、セロリ、レンコン、アスパラガス、ミョウガ、ひじき、昆布などがあります。

体質は変えることができる!コツコツ続けよう

もし病院で「虚証です」という診断を受けたとしても、それは変えることができます。この証は年齢や環境、季節によっても移ろいますので決して一生変えられないということはありません。

例えば女性なら出産前は虚証だったけど出産後は実証になった、ということも起こりえます。(その反対もあり)また実証タイプの元気な男性が仕事関係などで大きなストレスを受け続けたり環境が大きく変わったなどが原因で虚証になることもあります。

確かに変えようと思ってパっと変えられるものではありませんし根気も時間も必要ですが、一般的に年を重ねる内に実証から虚証になる方は多いので、子どもの場合はぜひ食事や適度な運動で実証もしくは中間証になれるようにコツコツと努力を積み重ねていただきたいと思います。

一番の理想はバランスのとれた中間証(虚実混合証)なので、子どもが虚証や実証に大きく偏っている場合はその子の状態を見極め、適切な改善法を行っていけるといいですね。結果を焦らず、長い目で子どもを見てあげることが一番大切です。

キャラクター紹介
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