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子供が朝、起きられない・・・見過ごしがちな「障害」の可能性を知る

登校する時間になっても、子供が起きてこない。毎朝不調を訴えて、学校を休みたがる・・・それはただの甘えや怠慢ではないかもしれません。最近になって知名度が上がった病気のひとつに「起立性調整障害」があります。小学生の10人に1人の割合で発症し、周囲の理解が必要不可欠な身近な病です。

大人になっても残る、起立性調整障害の“ここ”が辛い

起立性調整障害は症状の度合いの幅が大きく、軽症者を含めると、全国に100万人ほどの患者がいるとされています。症状は、寝起きが悪い、頭痛や腹痛、疲れなどを訴える、理由なくイライラする・・・これらの症状は夕方になると改善されている事が多く、本人を含め、周囲の人々は病気の存在に気がつかない事が殆どです。

10歳前後に発症しやすく、小学生では全体の10%、中学生では全体の20%がこの病気を患っている可能性があるという事です。男の子よりは女の子に多く見られ、新学期から1ヶ月ほど経った頃のストレスが多い時期に多発しがちです。

この病気の特徴として、大人になっても症状が残る事があります。起立性調整障害の3人に1人は大人になっても症状が完全に消えなかったり、続いているケースが報告されており、低血圧症に近い症状を訴えて通院する方が非常に多いと聞きます。

また一度治療した後でも、何年か後にストレスなどが原因で症状が再発する事があります。自律神経失調症の一種であるこの病気は、生活習慣の乱れや環境の変化、ホルモンバランスなどが原因で再発しやすく、めまいや立ちくらみに苦しむ事が多くなります。

最も問題なのが、幼少期にこの病に苦しんでも周囲の理解が得られず、孤立し、精神的に追いつめられてしまう事です。本人の努力でどうにかなるものではありません。保護者や学校側がきちんと知識を有し、適切な対応と治療を考えてあげる事が必要なのです。

気合いで治れば医者はいらない!起立性調整障害の家庭で出来る治療法『塩分と水分』

一般的にこころの病と聞くと、気持ちや気合いの問題だと一喝する方もいますが、心療内科を受診する事でおどろくほど症状は軽くなり、改善への近道になります。再発を防止する為には症状の期間をいかに短く出来るかが重要であり、処方された薬は症状を圧倒的に軽くしますので、迷う暇があれば明日にでも受診される事をおすすめします。

家庭で出来る治療法としては、塩分と水分をたくさん摂取させるという方法があります。これは、起立性調整障害の患者の一部は塩分や水分の控え過ぎが原因である場合が約4割程存在する為です。長期的でなければ、少しくらい塩分を多くとっても身体に支障はありません。子供の食事量、食事内容に気を使ってみましょう。

生活においては、なるべく夜ふかしを避けて一定の時間に起きる様にし、起床の際はゆっくりと身体をおこす様にします。こうする事で脳の血流を低下させず、めまいや立ちくらみを防ぐ事ができます。

接し方で注意したいのが、無理に励ましたり、強い口調で行動を促す事は避けましょう。その行動自体が、病を悪化させる要因のひとつである可能性すらあります。保護者の方が一番の理解者となってあげる事が、目に見えない病気と戦う為の、目に見えない力となり得るのです。

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