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仮病じゃないんだね?子どもの起立性調節障害を疑う兆候とは

小中学生の10人に1~2人は起立性調節障害

「起立性調節障害」というのは、立ちあがった時に血液量が下半身にとどまって上半身の血液量が減るためにめまいや動悸を起こす障害です。俗に言う「立ちくらみ」があげられますが、誰にでもある立ちくらみと異なるのが10~16才くらいに多い起立性調節障害です。

実は小学生の1割、中学生の1~2割にこの障害がみられるとされており、けっこう起こりやすい病気と言えるのです。ですが、本人や周囲がなかなか気づくことができないために仮病、怠けていると誤解されることも少なくない病気なのです。

こんな症状は起立性調節障害の疑いが

子どもに次のような兆候がみられる場合は起立性調節障害の疑いも考えられます。

  • 朝の寝起きが悪い
  • 午前中の体調が悪いが午後からは調子が良い
  • 午前中は倦怠感が強く授業についていけない
  • 立っている時にめまいや動悸を起こす
  • 顔色が悪い
  • 頭痛や吐き気がある
  • 食欲不振
  • 不眠
  • 乗り物酔いしやすい
  • 夜型の生活
  • 不安な事や嫌な事があると具合が悪くなる
  • イライラしやすい
  • 学校の遅刻や欠席が多い

起立性調節障害の原因

成長期の思春期はホルモンバランスや自律神経の調子が不安定なために、起立性調節障害が起こりやすいとされています。特に中学生くらいの女子、神経過敏な性格、ストレスを強く感じている子どもに起こりやすいとされています。

大人になると自然に治ることも多く、起立性調節障害の子どもは周囲が理解のもとに温かく見守りながらサポートしてあげることが必要になります。

起立性調節障害が疑われる場合には

子どもの起立性調節障害が疑われる場合には、受診して医師に相談することをおすすめします。小中学生の受診は小児科、思春期外来になります。中学生なら心療内科で診てもらえる場合もあります。

疑わしい兆候があっても起立性調節障害以外の病気が原因という場合もあります。病院では血液検査、尿検査、心電図などから何か病気がないか検査を行います。もし検査で異常が見つかれば別の病気が原因ということになります。

起立性調節障害の場合、これらの検査で体の異常は見つかりません。さらに起立試験を用いて起立失調の症状がみられる場合には起立性調節障害という診断がくだされることになります。

治療と家庭でのケア

医師の治療では、生活指導と必要に応じた薬物療法がとられます。子どもは症状を周囲から誤解されやすいために余計にストレスを感じやすく、症状の悪化につながってしまいますので、適切な治療や周囲のフォローが欠かせません。

自然と夜型になるため、夜更かししてゲームやインターネットばかりして学校の勉強がおろそかになってしまうこともあります。親はその様子を見ていると子どもが怠けていると思って怒りたくなるものです。

しかし、病気による症状なのだということを忘れず、怒らないで温かく見守ることも大切です。夜型の生活を全く改善しないというのではなく、少しずつ早寝早起きの習慣を身につけるようにして自律神経のバランスが整うようにしていきます。

いきなり立ち上がらずゆっくり立つようにする、適度な運動をする、弾性ストッキングを履いて下半身に血液がとどまらないようにする、などの対策もとられます。

重症になると学力低下、不登校、引きこもりにつながってしまいます。子どもに起立性調節障害の兆候がみられた場合には早目に受診して対応してあげてください。

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