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自律神経失調症の治療に効果的!動かない運動を取り入れよう

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自律神経失調症と言う症状名は、すっかり有名になってどこででも聞かれるようになったと感じますが、それほど古い名前ではありません。

50年ほど前に提唱された症状名ですが、実は病名としてお医者様たちの間で合意が得られた病気の名前にはまだなっていません。

お医者様の嘘も方便?

日本では「何となく体調が悪いと言う訴えに対して、検査しても異常が見つからない。くわえて明らかな精神的疾患でもない。」と言うものを自律神経失調症と呼んでいます。

つまり、悪い言い方をすれば「患者に納得させるために作った便宜的な病名」とも言えるでしょう。

でも、人間とは不思議なもので、お医者様に「どこも悪いところはありません」と言われてしまうと、「こんなに体調が悪いのに」と不満が高まり症状が悪化したりします。

一方、お医者様がカルテを書きながら「自律神経失調症ですね、お薬を出しておきましょう」と仰って下さると、それだけで何となく心が軽くなったりするんですね。

こうして仮の名前であっても、病名を付けてあげると言う行為が患者の心の安定に繋がる治療行為なのかもしれません。

世界では冷たい扱い

もちろん自律神経の障害と言う症状自体は世界的に認知されています。

しかしながら、日本国内でもそうであるように、独立した病名を持つ病気と言う共通の認識は得られていません。それどころか、自律神経失調症と言う、独立した名前すらもらえていないのが現状です。

アメリカの精神医学会では定義すらされていません。国際保健機関・WHOではその他の自律神経系疾患または不特定の自律神経系疾患と言う扱いをしています。そのどちらに当たるのかすらもはっきりしませんが…。

便宜的でも意外に適切な病名

良く説明されるように、単純化すると自律神経系は興奮状態を作り出す交感神経系と、緩和状態を作り出す副交感神経系の2つからできていると言えるでしょう。

そして、この2つのバランスが崩れることで起こるのが自律神経失調症だと説明されています。私たち素人にも、とても判り易い説明でありがたいです。

実際には興奮が続きすぎている

もちろん例外はあるでしょうが、いわゆる自律神経失調症では興奮を作り出す交感神経系の活動が活発過ぎることが多いように見受けられます。

例えば、本来は休息し、眠る時間なのに興奮状態が続いて眠れないとか、緊張するような場面ではないのに冷汗や激しい動悸を感じたりするのはいずれも興奮状態を作り出す交感神経系の活動が前に出ていると言う事です。

その反動として、夜眠れなかったから朝起きられないとか、動悸や冷や汗が続いたから肝心なところで仕事や勉強が手に付かない、などの現象が起こるのでしょう。

自律神経失調症の治療

病気としての位置付けが確定していないこともあって、治療法も多岐にわたります。カウンセリングや運動療法、生活習慣の見直しや漢方薬の投与。さらにはうつ病の薬が処方されることもあります。

ヒントは病名にありました

最初にお話ししたように、この病名を付けてもらうことが治療としての意味合いを持っている可能性があります。そのことを具体的に見てみましょう。

どうも最近寝付けないし、朝になっても寝た気がしないからベッドから立ち上がれない。やっとの思いでベッドから起き上がると今度は立ちくらみ。

朝食も食べたいとは思えないし、仕事に行こうとしても家から出るまでに動悸がして冷や汗が流れ始める。

これは何か悪い病気に違いないと思って病院へ。何か悪い病気にかかってしまったのだろうか、もしかして生命に関わるような怖い病気ではないだろうか。

そう思えば思うほど、顔はほてり、なのに手先足先は冷たくなり、症状を説明しようとしたら声がかすれる。

診察が終わると、お医者様は「自律神経失調症ですね、お薬を出しますからしっかり飲んで、仕事は2~3日休んで下さい。」と仰いました。

それを聞いた途端、死ぬような病気じゃなかったとわかって全身から力が抜けます。睡眠不足のせいで急に眠気も来るし、朝食をとってないからお腹もすいてきたりします。

これはお医者様の言葉で余計な緊張がほぐれたと言う事ですね。言い換えれば、活発に動きすぎていた交感神経系が、その活動の一部を副交感神経系に譲ることで自律神経のバランスが取れたと言う事でもあります。

身体が軽くなるリラックス方法

このように心の状態が大きく関係するなら、自分の心を自分で律してやれば治るじゃないか…と言いたいところですが、悟りを開いたお坊さんじゃありませんから、自分の心なんかそう上手くはコントロールできません。

心の状態が身体の状態に影響するように、実は身体の状態は心の状態に大きく影響を持っています。そこで、身体をリラックスさせることで自律神経系にバランスを取り戻させることに挑戦してみましょう。

そして、この方法は自律神経失調症の人だけじゃなく、健康な人にも行ってほしい方法なんです。きっと身体が軽くなって病気を遠ざけてくれますよ。

まずは深呼吸

深呼吸とは言っても、ラジオ体操のものとはちょっと違うんです。まずは簡単に行えるよう、椅子に座った姿勢で練習してみましょう。呼吸とは、文字通り空気を呼してから吸うことです。

1:椅子に深く腰掛けて良い姿勢を保てる程度に身体から力を抜き、最初にできるだけゆっくり息を吐きます。

2:息を吐き切ったなと感じたら、腹筋と横隔膜に力を入れてさらに残った空気を絞り出します。

3:絞り出したら口を閉じて力を抜いて下さい。力を抜くと鼻から自然に空気が入ってきますので、それに続いてゆっくり息を吸い込みます。

4:できるだけゆっくり息を吸い、胸いっぱいになるまで吸い込んで下さい。胸いっぱいまで吸い込んだら、肩が少し上がっていると思いますので、肩をぐっと下げて下さい。

5:肩を下げると息が少しもれますので、その続きでゆっくりと息を吐いて行って下さい。そして2に戻って同じことを何度か繰り返します。

特に何回やるとか、1回の呼吸に何秒以上かけるとか言う事は考えなくてOKです。自分の気持ちを呼吸に集中して行うことが目的なのです。もういいかなって自分で思ったら終わらせて下さい。

これは、あまり時間がない時や職場のちょっとした休憩時間に座ったままできるリラックス法なので、普段から利用してもらうのが良いでしょう。

全身の弛緩

まずは快適な温度にした部屋でベッドに仰向けになります。服装はゆったりしたものなら何でもOKですよ。フェースタオルが一枚あるといいでしょう。

フェースタオルを細長くたたんで目の上に乗せ、上でやった呼吸法を数回。呼吸が充分落ち着いたなと思ったらスタートです。

1:身体の各部の筋肉に、軽く力を入れたり抜いたりをしながら、全身の力を抜くようにしてみます。

2:全身の力が抜けたなと思ったら、つま先から頭に向かって、本当に力が入っていないかを意識を各部に向けながらチェックします。

3:この時、左右を別々にチェックするのではなく、ちょうどコピー機の光が原稿を読み取るように、左右同時にチェックし、その位置を徐々に頭へ向けて動かします。

4:つま先に力が入っていなければ足首、ふくらはぎとむこうずね、膝、太ももと頭のてっぺんまでこれを行います。

5:途中で力が入っている場所があったら、意識してそこの力を抜きます。それで全身をスキャンできたら、今度は頭から足に向かってチェックします。

6:これを何度か繰り返すうちに、まったくどこにも力の入っていない状態になったら、口を軽く開いて、鼻で吸い、口で吐く呼吸になっているか確認してください。

7:口から吐く呼気が口元に絡みついて暖かさが感じ取れるぐらいゆっくり呼吸しながら、お好きな時間そのまま寝ていてください。もちろん眠ってしまってもOKです。

8:充分リラックスできたら、目からタオルを外し、2~3分周囲を見回してからゆっくり身体を起こしてください。決して飛び起きないようにして下さいね。

ポイントは身体の力の抜け具合をチェックすることに全神経を集中することです。他のことを考えずにそれだけに集中しましょうね。

そうすれば、ひと通り終わった時には身体がずいぶん軽くなっていると感じられますよ。

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