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乾燥する冬だけじゃない?高齢者に多い皮膚のかゆみを防ぐには

皮膚のかゆみはなぜ起こる?

じんましんや虫刺されでもないのに、皮膚が乾燥しているだけでとてもかゆくなることがあります。これを「乾燥性皮膚炎」といいます。

乾燥した皮膚は外部からのちょっとした刺激を受け入れやすくなっているために、ヒスタミンが大量に放出されてかゆみが起こってしまうのです。

特に高齢者には乾燥性皮膚炎が多く、太ももやすねを始めお腹や背中にも広がるようになり、夜中にかゆみが起こると睡眠を妨げてとても不快な皮膚疾患です。

乾燥性皮膚炎のメカニズム

乾燥性皮膚炎は肌のバリア機能低下が原因で起こります。肌のバリア機能は表面にある角質層にあります。

角質層に水分と油分が十分に満たされていると角質層の細胞が整列したブロックのようにすき間ないバリアになります。正常な角質層は紫外線、まさつ、病原菌などの侵入をブロックし肌のトラブルを防ぎます。

しかし皮膚に水分や油分が少ないと角質層はすき間だらけになってしまい、バリア機能が発揮できず、ささいな刺激にも過敏に反応してヒスタミンを放出してしまうのです。

高齢者に乾燥性皮膚炎が多いのは加齢によって皮膚の水分と皮脂が不足しているためです。

高齢者の乾燥性皮膚炎の予防法

高齢者の6割以上は皮膚が乾燥しています。特に男性に乾燥性皮膚炎が起こりやすくなります。

高齢者の乾燥性皮膚炎は日常生活で対策を心がけることで予防が可能です。

皮脂を洗い流し過ぎない

ただでさえ皮脂量が少ない上に、石鹸やナイロンタオルでごしごし肌をこすってしまうと皮脂が奪われて乾燥が進んでしまいます。さらにまさつで角質層がはがれてバリア機能の低下が進んでしまいます。

洗浄力の穏やかな洗浄剤を使ってやさしく体を洗うようにしましょう。また熱いお湯も皮脂を奪ってしまうので良くありませんし、長風呂は角質層がふやけて軟弱になってしまいます。

肌にやさしい衣類を

かゆみを起こしているのは皮膚に触れる刺激です。多いのが肌着などの衣類によるチクチクとした刺激です。

ウールは肌の刺激になる場合があるので肌が乾燥している場合には避けて、肌にやさしい素材を選ぶようにします。毛布も刺激になる場合があるので肌触りを確認します。

空気の乾燥に気をつける

乾燥性皮膚炎は特に空気が乾燥する冬に起こりやすくなります。冬は湿度が低い上に気温の低下により新陳代謝が落ちて皮膚が乾燥しやすくなります。

またエアコン、こたつ、電気毛布などの暖房も空気や肌を乾燥させる原因になっています。部屋の湿度をチェックして加湿器を使うなどして部屋の湿度を上げるようにしましょう。

実は夏も乾燥しやすい

夏は湿度が高く乾燥性皮膚炎の少ない時期のように見えますが、意外に乾燥するシーンがあるので高齢者は気をつけます。

紫外線は刺激が強く、肌のバリア機能を壊したり乾燥を引き起こす原因につながります。紫外線の強い夏は紫外線を避けて肌の健康を守るようにしましょう。

またエアコンや扇風機の風によって皮膚が乾燥する場合もあります。夏でも部屋の湿度には気をつけましょう。

乾燥性皮膚炎になってしまったら

乾燥性皮膚炎になってしまったら、日常生活で予防対策の実践を心がけます。皮膚の乾燥や刺激を防ぐことで症状の悪化を防ぎます。

そしてかかないようにかゆみ止めの軟膏を塗ります。かくと角質層がはがれて、粉をふいたり落屑(フケのように皮膚の一部がはがれ落ちるもの)が生じたりします。バリア機能が余計に壊れることになるのでかいてはいけません。

乾燥性皮膚炎向けのかゆみ止めや保湿効果のあるボディクリームを塗ると効果的です。かゆみや乾燥がひどい時には皮膚科を受診して軟膏をもらうと良いでしょう。

肌のバリア機能は一度壊れたら治らないものではなく、水分と油分を補ってあげれば角質層が次第に満たされて正常な状態に回復していきます。

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