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薬物依存症は市販薬でもなり得る…最も注意したい薬は?

処方薬の薬物依存患者が急増中?!

薬物依存症というと覚せい剤などの違法薬物を思い浮かべる方が多いと思います。もちろんこの違法薬物も人体への影響が高いので社会的にリスク警鐘がなされています。

しかし薬物依存の対象は違法薬物だけではありません!現代では処方薬でも薬物依存になる患者さんが社会問題化しています。

処方薬の依存症の中でも依存患者が多いのがベンゾジアゼピン系と呼ばれる睡眠薬や抗不安薬です。この系統の薬は依存という欠点はありますが、向精神薬類の中でも比較的安全で副作用も軽いので、正しく使えば安全です。

ただ、安全が故に精神科・心療内科以外でも簡単に処方されることがあります。

例えばベンゾジアゼピン系薬物は筋弛緩効果があるので、整形外科でも出されますし、ストレス性の胃腸障害がある方は消化器科で出される事もあるでしょう。つまり、精神科に通っていなくとも依存リスクがあるということです。

残念ながら日本の病院の中には、ベンゾジアゼピン系薬物をすすんで長期処方する所もあります。そのため、患者側も正しい知識を持って、取捨選択していくことが大切です。

市販薬でも起こる薬物依存症

あなたは「市販薬は病院で出される薬より弱いから大丈夫!」と思っていませんか?実は薬物依存症の意外な盲点が市販薬なんです。それも、依存リスクの高い市販薬は””風邪薬””や””鎮痛剤””や””咳止め””など、市販薬の中でも最もスタンダードな市販薬たちです。

なぜこれらの市販薬で依存が形成されるのか?それは薬の成分に、脳や神経を鎮静させたり覚醒させる物質が入っているからです。薬の名前だけ見ると、特に風邪薬の効能は「風邪の原因を消すだけ」「脳神経とは無関係」と思いがちです。

しかし風邪薬の成分表をよく見てみてください。そこには、沢山の成分が書かれているのが分かると思います。その成分の中には、風邪の原因を抑えるのではなく、風邪に伴う症状を改善する成分が多く入っています。

具体的な成分としては、解熱沈痛・咳止め・だるさを抑えるものなどです。つまり、風邪薬一つで鎮痛剤や咳止めなどの成分を同時に摂取することになります。

鎮痛剤は中枢神経や末梢神経に、咳止めは中枢神経に作用しますし、だるさを抑えるのにはカフェインが用いられます。カフェインに中毒性があるのは有名ですね。そしてこれらの成分を服用すると、副作用で頭がふわ〜っとしたり、眠気が出たり、逆にシャキッとする場合があります。

この感覚に嗜好性が生じ、精神的依存が形成されます。それをきっかけに長期服用が始まり、精神的にも肉体的にも市販薬服用をやめられなくなるのです。

薬物依存は気持ちの問題ではない!

依存は気持ちの問題が強く密接しているかのように見えますが、実際は違います。もちろんきっかけは「嫌なことを忘れたい」「ストレス発散」など、用法を守らない””自分の気持ちの弱さ””という人も中にはいます。しかし処方通りに飲んでいても依存になる場合もありますし、例え市販薬であっても気持ちで治るものではありません。

依存を形成する薬には””耐性””と””離脱症状””という副作用があります。耐性とは、飲み続けているうちに現在の服用量では薬の効能を得られなくなること。離脱症状は途中で服用するのをやめると、様々な身体・精神症状が現れることを言います。症状は震え、めまい、幻覚、動悸、冷や汗等、多岐に渡ります。

この耐性が薬物摂取量を増やし、服用を止めようとしても離脱症状がそれを拒みます。薬物依存は肉体にも大きく影響するため、気持ちだけではどうにもできないのが実状です。

薬は合法でも依存治療は違法薬物と同じ

一般に流通している薬は危なくないから、違法薬物より””治療が楽””ということは全くありません。どんな薬であれ、まずは体内から依存薬物を消し去る解毒が必要になりますし、薬物が体内から消えることで必ずと言って良いほど離脱症状は起こります。

離脱症状が酷ければ代替薬物を投与し、薬の服用を完全にやめられるまで、長期の治療を要することもあります。

また、薬物への欲求が強い場合は、薬物からの脱出が更に困難を極めます。欲求に対する治療にはグループカウンセリング・認知行動療法・グループハウスなどがありますが、これも違法薬物依存患者と同じ治療法です。

何より、薬を飲み続ければ合法薬でも人体への影響は甚大です。急に倒れたり、大量服用で倒れて運ばれる患者さんは後を断ちません。

薬を飲んでいるときは症状が緩和されたり、気持ちが楽になるでしょう。しかしながら依存という悲惨な結果を招かないためには、症状の緩和と薬の用法・リスクとの兼ね合いについて服用者自身がしっかりと考え、自身で管理し服用していく必要があります。他人事と思わずに、対策することが大切です。

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