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やはり生は危険!レバーから貴方の肝臓へ寄生虫が…対処法は?

牛の生レバーから腸管出血性大腸菌が検出され、それを食べた人に食中毒が起きたため2012年7月から牛レバーの生食が禁止されました。飲食店ではレバ刺しが食べられなくなってしまいましたが、いくらレバ刺しが食べたいからと言って生のレバーをこっそり食べようと考えてはいけません。

生レバーを食べるのは危険です。生レバーには腸管出血性大腸菌だけでなく寄生虫がすみついている可能性もあることをご存知でしょうか。

生レバーにすむ寄生虫

牛の生レバーといえばどうしても腸管出血性大腸菌の感染が大きく問題に取り上げられがちですがが、牛の肝臓は「肝蛭(かんてつ)」という寄生虫に感染している可能性もあるため肝蛭の感染にも注意しなければならないのです。

肝蛭というのは反すう動物の肝臓などに寄生する吸虫で、成虫で体長1㎝ほど、ヒルのような姿をしています。人畜共通の寄生虫でヒトにも感染します。

肝蛭は次のようなルートで繁殖を繰り返します。

動物の体内で成長し産卵する

糞に混ざって排出された卵が水田などで幼虫になる

ヒメモノアラガイという巻貝に寄生して成長する

水田に生えている植物の葉に産卵する

植物の葉を食べた動物の肝臓に寄生する

肝蛭に感染するとどのような症状が起こるの?

肝蛭がヒトの肝臓に寄生すると次のような症状がみられるようになります。

  • 右腹部の激痛
  • 肝臓の腫れ
  • 肝機能の異常
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 発熱
  • 貧血
  • 黄疸

など

重症の時には肝臓が破壊され命に関わる場合もあるようです。ただし牛は症状が少ない場合が多いようです。

もし症状が出たらすぐに受診します。検査で寄生虫の感染が確認されたら抗線虫薬を服用して肝蛭を駆除する治療を行います。

原因と予防について

肝蛭は反すう動物と特定の水路という限られた条件のある環境で生きる寄生虫なので、ほとんどの人が肝蛭に接触する機会を持ちません。感染例のほとんどが酪農や稲作を営む農家の人です。

ですから産農家は牛舎や豚舎の糞の扱いに気をつけなければなりません。糞を肥料として水田に巻く場合は特に感染しやすくなります。糞や水田の水から卵が手に付着する可能性があるので、農作業後は十分に手洗いすることが必要です。

ちなみに肝蛭の感染源は牛レバーだけではありません。ヒトは豚レバーや、ヒメモノアラガイがいる水辺に生えている野菜から感染する可能性もあります。

加熱すれば肝蛭の感染は防げるので私達がレバーを食べる時は必ずしっかり火を通して食べます。また水辺で採集した野菜(せりやクレソンなど)を食べる時も十分に洗浄が必要です。

以前は農家でみられることもありましたが、近年はめったに起こらない感染症です。ただし検査で肝蛭を検出できないまま出荷されるレバーもあるようなので、肝蛭以外の食中毒の危険性も考えるとやはり消費者の私達はレバーの生食は避けるべき、と考えます。

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