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ゼロカロリー食品を食べればダイエットできる?人工甘味料の危険とは

最近、ダイエット食品やゼロカロリー食品をよく目にするようになりました。これらの食品の大きな特徴は、人工甘味料を使うことによって、カロリーを抑えているということです。

この人工甘味料については、様々な議論がなされ危険性を指摘する声も多く上がっています。

人工甘味料にはどのような落とし穴があり、どのように使えば良い効果を得られるのでしょうか。

人工甘味料とは?体のエネルギーにならないので使用目的が重要

人工甘味料とは、どのようなものを指すのでしょうか。以下のような種類があります。

  • アスパルテーム
  • アセスルファムカリウム
  • スクラロース
  • サッカリン
  • ネオテーム

特に、アスパルテームやスクラロースはよく聞くと思います。そこで主に、アスパルテームやスクラロースをあげて、人工甘味料の特徴を見ていきましょう。

身体は人工甘味料をほとんど利用できない

そもそも、人工甘味料とは「味は甘いけれど、体のエネルギーにならない」ことを目的にして作られたものです。

体の栄養になる、というのはエネルギーになるということで、余ったエネルギー源が脂肪として体に蓄えられます。

甘さを得るために砂糖を食べると、エネルギー源が余ってしまい、肥満へと繋がります。しかし、甘いだけでエネルギーにならないものを食べれば、甘い物を我慢しなくても肥満を防げるのではないか、という考えなのです。

例えば、アスパルテームはアミノ酸であるフェニルアラニンとアスパラギン酸がくっついたもので、タンパク質に近いものです。

タンパク質ですので、体は分解後のフェニルアラニンとアスパラギン酸を普通のアミノ酸として利用しますが、糖に比べるとはるかに少ないエネルギー量に抑えることができます。

スクラロースはそもそも腸から体に吸収されることなく、排出されます。

このようにして、糖分を人工甘味料に置き換えることによって、摂取カロリーを抑えることができると考えられているのです。

このため、人工甘味料食品はいくら甘くとも勉強中に脳の栄養を補給するため」とか「(糖尿病治療による)低血糖を改善するため」と言った目的には使えません。

利用目的に合わせた食品選びが必要なのです。

人工甘味料の欠点は?カロリーやダイエット、病気の話

このように、肥満防止を掲げて開発された人工甘味料ですが、もちろん欠点も存在します。

人工甘味料の欠点:カロリーが無いわけではない

いくら、体が利用しにくいと言っても、カロリーが全くないわけではありません。本当にカロリーがないと言えるのは水や空気くらいのものです。例えば、アスパルテームには砂糖の20分の1のカロリーがあります。

また、体に取り込まれない甘味料のカロリーは0とされますが、普通「甘味料だけ」では食べませんよね?砂糖分のカロリーがなくなっていても、その他の材料が持つカロリーは肥満につながります。

このように、人工甘味料食品は砂糖食品に比べて、カロリーが少ないというだけであって、油断して大量に食べれば返って太ってしまうことがあり得ます。

あくまで、食べる量は抑えた上で、さらに一部をダイエット食品に置き換える、という使い方でないと、逆効果です。ダイエット食品そのものに痩せる効果はありません。

人工甘味料の欠点:人工甘味料の健康被害?

人工甘味料は、食品添加物として様々な健康被害の可能性があげられています。

例えば、アスパルテームで心配されている弊害は、

  • 脳腫瘍のリスク
  • ホルモンの異常
  • 内臓の肥大・石灰の沈着
  • 子宮ポリープの発生
  • 脳内伝達物質の変化
  • 分解した後の物質(ジケトピペラジン)の毒性
  • 骨格の異常
  • フェニルケトン尿症の患者への危険性

などです。

アスパルテームは、長い時間放っておくとジケトピペラジンという物質に分解します。この物質は、アスパルテームそのものよりも毒性が高いことが分かっています。毎日摂り続けたり、大量に摂り続けたりは良くないでしょう。

フェニルケトン尿症というのは、アミノ酸の代謝がうまくいかないという疾患です。フェニルアラニンからできる、フェニルケトンという物質が体内に溜まってしまう病気です。

この病気では、フェニルアラニンの摂取量を制限する必要があります。このため、フェニルアラニンからできているアスパルテームは、あまり良くないのです。健康な人では、この影響はほとんどないでしょう。

さて、8つほど、アスパルテームで心配されている影響を上げましたが、これらはいずれも、不確定です。

このような影響がある、という研究もあれば、無いという研究もあり、アスパルテームによってどれほどの影響があるのかはわからないというのが現状です。

この影響には個人差も大きく関わっているということですので、体調不良を感じる人もいれば(本当に甘味料の影響かどうかはともかく)、全く感じない人がいるのも事実です。

また、上記の影響にしても、どれほどの量を摂取した時に影響が出るのかを考える必要があります。マウスに、一日に大量のアスパルテームを食べさせて、悪影響が出るのは当然でしょう。

一応、アスパルテームの一日摂取許容量は2gと言われています。これはダイエットコーラを一日に4L近く飲まなければ達することの無い数字です。普通、これだけの量を飲むことは無いでしょう。

ただし、食事の全てをダイエット食品に置き換えてしまうと、この許容量を超えることはあり得ます。

また、毎日同じ種類のダイエット食品を食べていると、甘味料に関係なく栄養が偏ってしまうこともあります。

ダイエット食品を食べるかどうかを選ぶ上で大切なことは、「自分がカロリー制限(糖質制限)をどれほど必要としているのか」「自分が人工甘味料で害を感じるかどうか」です。

ダイエット食品を食べないことのリスク(肥満のリスク)と、甘味料による害のリスクを天秤にかけて、トータルのリスクがもっとも少ない決断をする必要があります。

ダイエット食品を取り入れる場合でも、導入は食事の一部分にとどめて、日によって商品を変えるなどの工夫を行い、栄養が偏ることを防ぐ必要があるでしょう。

また、清涼飲料水を長期間保存すると、ジケトピペラジンができてきます。このため、長期間保存した清涼飲料水を飲むのはやめたほうがいいでしょう。

人工甘味料の欠点:味覚がおかしくなる?

アスパルテームは、砂糖の200倍の甘さがあると言われています。スクラロースは600倍と言われます。

このため、これらを使った製品は甘すぎて味覚が麻痺するという主張を見かけます。ただ、普通の食品ではそんなことはないと思います。

砂糖の200倍の甘さがある、ということは砂糖の200分の1の量を使うだけで同じ甘さを作ることができる、ということです。

このため、甘さは砂糖を使った場合と同じくらいに設定されているはずです。

ただし、中には、とにかく人工甘味料を大量に使って、ものすごく甘い食品もあります。このような商品に限って言えば、「味覚の麻痺」を心配する必要があるでしょう。

研究は信頼できるのか?世の中のイメージと意見

「人工甘味料は利益だけをみて売られており、健康には一切気を使っていない」という主張をよく見かけます。

私は、この研究を実際にやっているわけではないのでわかりませんが、このようなことを言っている人の中で、実際にそれらの人々の論文を読み、実験上の問題点を指摘できる人がどれだけいるのでしょうか。

研究者の矜持を疑う前に、専門家とそうでない人たちの発言のどちらを信じるのか、ということを考えてみてください。

また、「安全性を示した研究はほとんどない」と言った記述も見かけます。ただ、ここにはトリックがあります。

害があることを示すのは簡単です。食べさせて害があることを示せばいいだけです。しかし、「害がない」ことを示すのは難しいのです。

例えば、マウスにアスパルテームを食べさせたとして、何も影響が出なかったとします。これで「害はない」と言えるかというと、言えません。測定できない害があるかもしれないからです。

このため、このような結果が出た場合「違いは見られなかった」「害は見当たらなかった」と書きます。これを見ると「安全性を保証する研究は少ない」と思ってしまうのでしょう。

「宇宙人はいない」ということを証明できないのと同じことです。

また、人間で害があるかを確認する実験はほとんどないというのも見かけます。

これに関しては、当たり前です。どれくらいの量で害があるかを調べるために、害が出るまで人に甘味料を食べさせるのですか? 倫理的に許されない研究でしょう。

などなど、突っ込み所はいくつもあります。先入観を持つと、情報は歪んで見えます。

甘味料の利用は個人個人にあったものを

いかがでしたでしょうか。人工甘味料については専門家の間でもまだまだ議論があり、確定的なことは言えません。

肥満対策の必要性や、人工甘味料への影響されやすさには個人差があります。甘味料の利用は個人にあった方法が必要になります。

また、好みの問題もあるでしょう。正直なところ、私は人工甘味料の甘さは好きではありません。敏感な人間の味覚だと、「甘さ」のわずかな違いも感じ取ってしまうのですね。

ただ、この点に関しても研究が進められていますので、アスパルテーム独特の後味の悪さも、いつか改善されるのかもしれません。

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