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ご注意!脂肪肝から痩せにくい体質へ~絶食レポート後編~

絶食中に人間ドック受診

絶食中に健康診断を受けたことがあります。前日の夕食を済ませたら、それ以降は何も食べず受診するようにと事前に告げられていましたので、要するに食べなければいいのだろうと判断し、絶食を継続中のまま受けることにしました。

検診中はメタボ関係の数値に異常などあるものかと楽観視しておりました。ところが健診メニューが終了すると、その意外な診断結果に驚きます。なんと『脂肪肝の疑い有り』との一次判定。診断の結果報告書のコメント欄には「脂肪肝による肝機能障害が考えられます。食事を控えめに適度な運動を心がけましょう」と記載されておりました。

担当医師より詳細を伺いますと、肝機能の項目の「GOT」(AST)と「GPT」(ALT)の数値が高いとのこと。結果報告書で確認しますと、GOTは基準値よりやや高く、GPTの方は基準値をはるかに上回っております。肝臓に脂肪が溜まって炎症が起きていると、このような数値が出るというお話でした。

絶食で脂肪肝になる?

脂肪肝とは食べ過ぎの栄養過多や、お酒の飲み過ぎが原因のはず。しかし、そのときの私はすでに十日間以上も食べ物を口にしていませんし、お酒はまったく飲めません。食事を控えめにと指導されましても、まだ控えなければならないのかと半信半疑になりながら、どういうことかと早速調べてみました。

すると存外なことに、ダイエットで脂肪肝になるケースがあるそうです。私のように飲酒をしない人が罹患しますので、「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」といい、ダイエットで痩せた人が、そこから肝硬変や肝臓ガンに発展したこともあったそうです。

なぜダイエットで脂肪肝になるのかといいますと、体の各組織へ届けるために肝臓の中性脂肪は血液中へと放出されるのですが、脂肪は油ですから水に溶けず、そのままの形では血液中へ出ることができません。そこで中性脂肪はタンパク質と結合して、血液に溶ける形になる必要があります。

ところが、絶食や断食などで一切の食を断ってしまうとタンパク質が不足となり、血液中へ出ることのできない中性脂肪は肝臓に溜まり続ける一方で、ついには脂肪肝となってしまうのです。

低すぎる中性脂肪

実は健康診断の結果報告書ですが、異常のあった数値は肝機能の項目だけではありません。脂質の項目の総コレステロールとHDLコレステロールの値は基準値より高いのですが、それにも関わらず中性脂肪の数値が極めて低く、基準値50~149に対して24しかありません。

この血液検査の結果は単純に絶食中であったためだと思っていましたが、コレステロールの値を鑑みますと、中性脂肪が肝臓に閉じ込められたまま、タンパク質不足により血液中へ出ることができず、このような低い値の結果となったとも考えられ、脂肪肝を裏付ける数値でもあります。

高すぎる中性脂肪値が生活習慣病の問題として取り上げられることはよくあります。では、低ければ低いほどいいのかというとそうではなく、やはり低すぎても問題があります。

中性脂肪値の低い人のデメリットとして、痩せにくいということがあげられます。中性脂肪値の高い人は食生活の改善や運動で数値をより低くして痩せることができます。それに対して、すでに基準値より低い中性脂肪値の人はダイエットをすることができず、痩せることのできない体質となってしまうのです。

何とか改善はしたけれど

ともあれ、健康診断の判定は『脂肪肝の疑い有り』でしたが、それでも『要経過観察』の段階ですから、再検査をする状態までには至っていませんでした。さすがに絶食のことは申し出ませんでしたので、健康診断の担当医師より「早急に食生活の見直しが必要!今のままでは確実に悪化する」との所見。

さらに、肝臓に蓄積した中性脂肪は運動で落とすしかなく、ウォーキングが最適とアドバイスをいただけましたので、その後は積極的に歩くようにして、現在はAST(GOT)もALT(GPT)も通常の値まで戻りました。ただし、中性脂肪の値だけは今も相変わらず低いままです。どうやら絶食によって、完全に痩せにくい体質になってしまったようです。

最後に

ダイエット全般においてもですが、絶食には向き不向きがあり個人差も激しいようです。何も食べずに拒食症で亡くなる人もいれば、世界には何も食べていないのに何年も生きておられる方がおります。

また、私の実体験に基づく見解がすべての人に当てはまるとは限りません。絶食や断食が健康にいいという人もいる一方で、健康に悪いという人もおり、それぞれに理由があります。

それでも私自身は、絶食のみによるダイエットをおススメしません。理由は食費がかからないこと以外に、メリットがまるでなかったからです。

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