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残念ながら・・・日本人は太りやすい!倹約遺伝子のもたらした功罪

あの人はたくさん食べて太らないのに、私は何も食べなくても水を飲んだだけで太ってしまう!そう思ったことはありませんか?水を飲んだだけで太ってしまうのは大袈裟にしても、太りやすくさせる遺伝子があるのは確かなようです。

倹約遺伝子とは?

実は肥満に関連する遺伝子というものが数多く発見されています。それには太りやすくさせるものから痩せやすくさせるものまであります。そのひとつがβ3アドレナリン受容体遺伝子です。

β3アドレナリン受容体は脂肪組織にあり、アドレナリンの刺激を受けて脂肪を分解したり、エネルギーを消費して体温を上げてくれます。この受容体の働きが弱いと脂肪は分解されず、エネルギーは消費されなくなります。

遺伝子が変異を起こし、β3アドレナリン受容体の働きが弱くなってしまうとエネルギー消費は約200kcal少なくなります。つまり200kcal少ないエネルギーで生きていけるようになるのです。エネルギーを節約して生きていけるようになるため、この遺伝子は倹約遺伝子と呼ばれています。

少ないエネルギーで済むというのは、逆に言うとエネルギーが消費されにくく太りやすいということです。余計な遺伝子変異のような気もしますが、なぜこのようなものができたのでしょうか?

それには人類の歴史が関わってきます。現在、人類はある程度食べ物に困ることなく生活できていますが、ついこの前までは飢餓との戦いの歴史でした。飢餓との戦いの中では、少ないエネルギーで生きていける遺伝子を持っていたほうが有利です。そのためエネルギーを節約できるこのような遺伝子変異が生まれたのでしょう。

飢餓からやっと抜け出すことができた今、この遺伝子を持っていると太りやすいという悪い面だけが残ってしまいました。

日本人は倹約遺伝子を持つ人が多い

残念なことに、日本人にはβ3アドレナリン受容体遺伝子変異を持っている割合が多くなります。アメリカの白人では約10%なのに対し、日本人の約35%がこの遺伝子を持っているのです。それ以上に多いのはネイティブアメリカンのピマ族で、約半数が持っているとされます。

アリゾナに住むピマ族には肥満、糖尿病が非常に多いことで有名です。成人の約70%が肥満、約50%が糖尿病だとされます。倹約遺伝子を持っていながらアメリカ型の生活になり、ファーストフードなどを食べるのに運動量は減ってしまったためでしょう。

同じピマ族でもメキシコの山岳地帯に住む人達はアメリカのピマ族のような生活ではないため、太っている人は少ないとされます。同じ遺伝子を持っていても、食事や運動に対する環境が重要なのです。日本人も倹約遺伝子を持っていたとしても、食事や運動にきちんと意識を向けていれば太りにくくなるでしょう。

このピマ族と日本人の先祖は同じモンゴル高原に住んでいたモンゴロイドです。氷河期にアメリカに渡ったのがピマ族、日本に渡ったのが日本人だったそうです。そう聞くと、人類の偉大な歴史に思いを馳せてしまいます。

その他の肥満関連遺伝子

他にも肥満に関連する遺伝子はたくさんあります。基礎代謝を低くさせるものだけでなく基礎代謝を上げ、痩せやすくさせてくれる遺伝子も存在します。ただ全体的にみて、日本人は太りやすく、糖尿病にもなりやすくさせるようなタイプの遺伝子を持っている人が多いことがわかっています。

このような遺伝子を持っているか持っていないかに関わらず、一番重要なことは日頃の生活習慣です。倹約遺伝子を持っている人は倹約遺伝子を持っていない人以上に努力は必要になりますが、食べ過ぎず、適度に運動していくことが大切でしょう。

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