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下痢嘔吐した乳幼児の水分補給方法にスポーツドリンクでもOK?

ロタウイルス、ノロウイルスなどによるウイルス性の急性胃腸炎は、これといった極め付けの治療法はありません。脱水症状をおこさないよう気を配り、又、消化に好い食事を食べさせながら、本人のもっている自然治癒力が高まり、快癒していくのを期待しながら待つということになります。

ここでは、脱水症状が大人以上に深刻で命取りになりやすい乳幼児について考えていきます。

乳幼児に率先して用いられる経口補水療法とは?

乳幼児に罹りやすいロタウイルスによるウイルス性急性胃腸炎は、脱水の進行が速く、症状も激しく、早めの処置が必要です。その為、現在では、急性胃腸炎の治療法の一つとして家庭でも簡単に行える経口補水療法が取り入れられるようになってきました。

経口補水療法とは、電解質や浸透圧が調整された経口補水液(ORS)を患者に飲ませ、脱水症状を予防する療法のことです。

水分だけ飲ませるのは危険です

嘔吐や下痢が原因で外に排出されるのは水分だけでなく、ナトリウムなどのミネラルも不足した状態になっています。

水分だけを飲ませると、低ナトリウム血症などになってけいれんがおきてしまう恐れがありますので、ナトリウムやカリウムなどの電解質や浸透圧が調整された経口補水液を飲ませてあげてください。

乳幼児が飲める経口補水液の商品は大塚製薬から「オーエスワン」(OS-1)、和光堂から「アクアライトOSR」が出ています。

スポーツドリンクにもナトリウムが入っているのでは?

スポーツドリンクにも確かにナトリウム、カリウムが入っていますが、それらの量は経口補水液の半分以下です。下痢や嘔吐の激しい脱水では補うことができません。ジュース類は糖分が高く、浸透圧が高いので、脱水状態をさらに重症化させてしまう恐れがあるので、避けた方がいいでしょう。

経口補水液は家庭でも作ることができます

病院でもらわなかった、近くに薬局がないなど、手に入り難ければ、家で作ってみましょう。

1Lの湯冷ましに3g(小さじ1/2)の食塩と40gの砂糖(大さじ4杯半)を溶かします。レモンやグレープフルーツなどの果汁も加えると随分飲み易くなり、カリウム補給にもなります。

下痢、嘔吐の症状が出たら、できるだけ早く経口補水液を飲ませましょう

できるだけ早くとは、症状が出てから、3~4時間以内が理想です。脱水の状態は体重の減少を目安にします。これ以上に脱水が進行するのであるならば、病院の受診が必要です。

軽度の脱水(体重の減少が3~5%)時の対処法

4時間以内に経口補水液(体重1kgあたり30~50ml)を飲ませます。嘔吐が無ければ、下痢をするごとに体重1kgあたり10mlの経口補水液を飲ませます。嘔吐した場合は目分量で嘔吐した分ぐらいの経口補水液を飲ませましょう。

中等度の脱水(体重の減少が6~9%)時の対処法

4時間以内に経口補水液(体重1kgあたり100ml)を飲ませます。その後は軽度の脱水と同じように対処してください。

水様便は出るけれど、脱水まで症状が進んでいない場合

水様便するごとに、経口補水液(体重1kgあたり10ml)を飲ませましょう。吐き気があれば、経口補水液をスポイドやスプーンを使って、点滴をする時のようにゆっくりと飲ませてみましょう。

経口補水液で水分補給をした後は

普通の食事に戻しても構いません。母乳栄養の場合は4時間ごとに欲しがるだけ、人工乳栄養なら、普通の濃さのミルク150~200mlを4時間ごとに飲ませます。離乳後の乳幼児であれば、普段、食べている食事をさせてください。

この時期、脂っこいものやオレンジジュースはまだです

早期に普通食を開始しても、嘔吐や下痢が悪化することはないと言われています。逆に、短期間でも絶食することで小腸の絨毛が萎縮し、症状が長引いたり、栄養状態の回復が遅れたりする心配があります。

経口補水療法は点滴に比べ、乳小児の負担が少なくてすみます

海外では脱水症状がある時の経口補水療法は広く普及していますが、日本ではあまり知られていません。しかし、経口補水療法の方が負担が大変少ないです。脱水症状を未然に防ぐためにも、下痢と嘔吐、発熱がある時は、こまめに水分(経口補水液)を補給することを心がけましょう。

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