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「下痢に正露丸」は現代的ではない?下痢の正しい対処

私は、お腹を壊すと「正露丸を飲みなさい」と言われて育った世代です。ですが、飲むたびに、治るどころかひどい便秘を起こしたりして逆に苦痛が増すことが多くありました。他にもそのような症例があるようです。なぜ万人に効くと言われていた正露丸が体に合わないケースがあるのでしょう?

正露丸の効果とは

正露丸の効果は殺菌作用です。それも、思っている以上に強い殺菌効果を持っています。これは、昔の衛生状態が良くなかった時代に合わせて作られているためです。

戦争に行く時には正露丸を持って行け、という表現があります。泥にまみれて過ごすような、食べ物の衛生どころではない環境下で、誰しも頻繁にお腹を壊すような状況だったために強い殺菌力を必要とされていたからです。では、現代の環境はどうでしょう?

衛生状態はかなり改善しています。食べ物が不衛生な状態は、今の日本にはほぼ有り得ないと言って良いほど整えられ、管理されていますよね。つまり、強烈な力で殺さないとならないような細菌が食べ物についている可能性そのものが少なくなっています。

お腹を壊す理由が変化している

現代の日本でお腹を壊す理由の多くはウイルスです。そしてストレス。どちらも菌ではありません。菌でないものに殺菌剤を用いても…残念ながら、期待した効果は表れないでしょう。

正露丸が効くのは、細菌による下痢や食中毒の場合のみと考えた方が良いのですね。そして、自分の下痢がウイルスによるものか、殺菌によるものかは自己判断は難しいでしょうから、できれば病院を受診したほうが安心です。

下痢は止めてはいけないという新しい概念

昔は、下痢と言えば薬を飲んで早めに止める方が良いと思われていました。しかし現代では逆です。止めてしまうと、腸に侵入したウイルスが排出されずにいつまでもとどまって、完治を遅らせてしまうことが分かったからです。

少々辛い思いはしますが、安静にして、早めに出し切ってしまうほうが治りも早く、予後が良いのです。腹痛や下痢を薬で無理矢理止めて動くと、体力の消耗も激しくなるので注意が必要です。

旅行する時には正露丸?

これも、お腹が弱い人はよく言っていたことでした。他国でお腹の調子を崩すほど辛い事はありません。友人の話ですが、アジア圏のとある国へ旅行した初日にうっかり水道の水で歯を磨いてしまい、その日から帰国までの一週間、ひどい下痢で七転八倒したということです。

こういった「衛生状態の悪さ」から来る下痢が想定される国への渡航ならば、正露丸は有効でしょう。旅行は期間が限定されていますから、安静にする余裕がない場合もありますし、速やかに殺菌できる薬としては有効です。

歯の痛みに効く

余談ですが、歯が痛む時にも昔は正露丸を砕いて詰め込んでいました。これは、消毒になるとともに歯の神経を麻痺させる効果があるためです。正露丸に含まれている殺菌剤は大量に服薬すると大変危険なため、歯科医でも今ではこの方法を取りません。

歯科医の開いていない夜間にどうしても我慢出来ない痛みがあって正露丸を歯に詰める時には、ごくごく少量で試すようにしましょう。

正露丸で便秘になる理由

最後に、私だけではないと知って驚いた「正露丸で便秘になる人」が多い理由ですが、特にはっきりとはしていないようです。しかし多くの人が体験しているとなると、むしろ強い殺菌効果が、悪い菌だけでなく良い菌までもを殺してしまったために起きる副作用とも考えられるのかもしれません。

薬の作用としては、腸の中の水分を調整する働きを持っているので、もともと便秘がちな人は注意が必要かもしれませんね。

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