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良い?悪い?どこが問題?糖尿病の人の糖質制限とカロリー制限

糖尿病と診断されて、最初に考えなければならないのは、1日の摂取カロリーの制限です。エネルギーを過剰に摂取すると、体の糖代謝に大きな負担を与えてしまうため、多くの場合男性では1600kcal、女性だと1400kcalの制限内で、バランスの良い食事をしていくことが基本です。

ところが、カロリー制限に対して今、巷を賑わせているのは糖質を制限する方法で、炭水化物や糖類、糖類を含む食品を制限することによって、血糖値の改善を図ろうとするものです。大きな違いは、1日の摂取カロリーの制限を特に設けていないことにあります。

メリットとデメリットを見極める

日本では、糖尿病ではカロリー制限を主体とした血糖値の改善が医師から指導されます。これは、カロリー制限が治療法としてきちんと確立されているからです。

決められた摂取カロリーの中でバランスの良い栄養を摂るということは、高コレステロールや肥満を解消し、体全体を健康に近い状態にまで近づけることができるメリットがあります。

かたや糖質制限は、まだ治療法としてきちんとした確立がなされておらず、科学的な根拠も少ないため、腎臓疾患や動脈硬化を促進させると警鐘を鳴らす医師もいます。

具体的には、ごはんやパン、麺類や芋類、またお酒や菓子類など糖分の多い食品を摂取しないようにし、かわりに大豆や肉、豆腐などのタンパク質や、糖質を含まないきのこ類などの食品を主体にして摂取していきます。

近年になり、この2つを実際に糖尿病患者に試して、比較対照した報告がされています。結果は、体重減少と血糖値の改善が著しかったのは、糖質制限のほうだったそうです。

しかも、糖質制限はカロリー制限よりも気楽な気持ちで行うことができ、患者側の精神的な負担も軽くなるという報告があります。

確かにカロリー制限は「食べたい物を控えなければ」という気持ちが強く、お腹が減っても我慢をしているイメージですが、糖質制限は、炭水化物と糖類だけ食べなければ、あとは気にせず食べることができるので、気持ちとしては楽かもしれません。

自分に合った方法を探すべき

糖質制限は、科学的根拠がまだ無いとは言え、体重や血糖値への効果が著しいことを考えれば、無視できない方法なのではないでしょうか。

糖尿病でどうしてもカロリーコントロールができない時は、この糖質制限を試してみるのも一つの方法です。実際アメリカでは、糖質制限を食事療法として認める動きも出ています。

糖尿病の人にとって、食事療法は一生続けていかなくてはならない重要な項目です。無理なく続けられる方法を探すことが、挫折しないで続けられるコツではないでしょうか。

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