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痩せても喜べない!糖尿病患者にとって、痩せは悪化のサインかも

糖尿病があって医師に痩せるように言われているんだけど、なかなか運動している時間もないし食事も減らせない。でも何もしていないのに、最近、急に痩せてきた・・・。

何もしていなくても痩せられたならラッキーと思ってしまいそうですが、実はこんなとき、そんなに喜んでもいられないのです。

急に痩せるのは糖尿病悪化のサイン

太り気味の2型糖尿病の方で、特に運動もせず食事内容も変わってないのに突然痩せてきたときは、実は糖尿病が悪化してしまっていることがあります。運動をしたり食事を減らしたりして痩せてきた場合は、その努力の結果ですので大丈夫です。

今までと同じように暴飲暴食をしていて、たいして運動もしていないのに1ヶ月で2kg以上くらい痩せてしまったというときには要注意です。糖尿病が悪化して、高血糖状態になっているかもしれません。なるべく早めに病院を受診するようにしましょう。

糖尿病悪化でどうして痩せる?

では、なぜ糖尿病が悪化すると痩せてくるのでしょうか?

一般的に「インスリンは血糖値を下げる」と言われますが、正確には細胞にブドウ糖を取り込ませる働きがあります。細胞がブドウ糖を取り込むことで血液中のブドウ糖が減る、つまり血糖値が下がるのです。

人の体は約60兆個の細胞で構成されていて、その細胞のエネルギー源はブドウ糖です。そしてブドウ糖を細胞に取り込ませるように働くのがインスリンなのです。インスリンが働かなくては、いくらブドウ糖があっても細胞はそれを取り込めず、エネルギーがなくなってしまいます。

太り気味の2型糖尿病の方は、すい臓からインスリンが分泌されていても、そのインスリン自体の働きが悪くなっているために血糖値が下がらない状態です。この状態をインスリン抵抗性があると言います。

ちなみにやせ型の2型糖尿病の方の場合は、すい臓からのインスリン分泌が減ってしまっていることが多くなります。インスリンの量が少ないために、血糖値を下げきれないのです。

このように、同じ2型糖尿病でも、その原因は少し違います。(実際にはこれら両方の原因が微妙に影響しあっています。)

インスリンはあってもその働きが悪くなってくる、すなわちインスリン抵抗性が強くなってくると血液中にいくらブドウ糖があっても細胞はそれを取り込めなくなり、エネルギーは不足してきてしまいます。

そうなると脂肪組織や筋肉組織にある脂肪やタンパク質を分解し、それをエネルギーとして使うようになってしまいます。脂肪やタンパク質が分解されていくため、体重はどんどん減って次第に痩せていってしまうのです。

糖尿病を放っておかないで

どんな状況の時でも、何もしていないのに急に痩せてきたということがあれば異常な状態だと思ってください。痩せることはうれしいですが、そこにはなにか理由があるのです。

自分が糖尿病だと気づかずに症状が進んでいることもあります。また検診で糖尿病気味と言われたものの、特に気になる症状もないので放っておいたということもあるかもしれません。しかしそのまま放っておいては、体中に様々な問題が出てきます。

手足がしびれるようになったり、足先のちょっとした傷が悪化して壊死してしまったり、ひどくなると失明したり人工透析をしなくてはいけなくなることもあります。このような症状が出てしまってからでは、もう以前の状態に戻れません。

糖尿病は気づかないうちに進行していっています。必ず診察を受け、治療を継続していくようにしてください。

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