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胸痛や低血糖に気付かず突然死?!糖尿病の自律神経障害の怖さ

糖尿病で高血糖な状態が続いていると、いろいろな合併症にかかりやすくなります。そのひとつに糖尿病神経障害があります。感覚神経、運動神経、自律神経が障害されてしびれや痛みが出たり、立ちくらみを起こしたりする病気です。

高血糖によって神経細胞がダメージを受けることで発症しますが、糖尿病が原因で起きているとは気付かずにそのまま進行させてしまうことも多くなります。

気がつかないままに進行する自律神経障害

自律神経は内臓の働き、血圧や体温調節、ホルモンの分泌などをコントロールしている神経です。自分の意思ではコントロールできない神経で、交感神経と副交感神経からなります。

全身のあらゆる部分で生命維持のために働いている神経のため、障害によって現れる症状も体のあちこちでみられます。それがこの病気の発症を気付きにくくさせてしまう理由にもなっています。

初期には特に自覚できる症状もないままに進行していきます。進行するにつれて自覚できるような様々な症状が現れますが、糖尿病による症状とは気付かないことも多くなります。

現れやすい症状は立ちくらみ、胃の不調、下痢や便秘、排尿障害、勃起障害などです。他にも異常に汗をかくようになったり、食事をすると低血圧になったりすることもあります。どれも糖尿病以外の原因によっても起きてしまいそうな症状です。

こうして自律神経障害に気付かないまま放置してしまうと、症状はさらに悪化していき、ときには突然死を引き起こしてしまうこともあるのです。

突然死につながる不整脈が起きる

自律神経は心臓の動きも調節しています。そのため自律神経が正常に働けなくなると心臓の動きをうまく調節できなくなり、不整脈を起こしてしまいます。不整脈にもいくつかの種類があるのですが、この場合は心室細動というとても危険なタイプの不整脈になります。

心臓の心室という部分の筋肉が痙攣を起こして血液を送り出せなくなる状態です。このときすぐに電気ショックなどの処置を行なわなくては死につながってしまいます。

胸痛に気がつかない

狭心症や心筋梗塞などが起きると、普通ならば激しい胸の痛みに襲われます。しかし自律神経障害が進行していると、この胸の痛みが起きなくなってしまうのです。何の痛みもないまま発作を繰り返し、気がつかないうちに心臓への血流は滞っていってしまいます。

症状がだいぶ進んでから発見されることも多く、治療が難しくなることもあります。また心筋梗塞が起きていることに気付かないまま突然死を招いてしまうこともあります。

糖尿病患者はそうでない人に比べて狭心症や心筋梗塞を起こしやすいことがわかっています。特に気になる症状がなくても、定期的に検査をするようにしておきましょう。

低血糖に気がつかない

低血糖を起こすと動悸、冷や汗、手指の震えというような症状が起こりますが、これは交感神経が刺激されたために起こっている症状です。自律神経障害があると交感神経は正常な働きができなくなっているために、この症状が起きなくなってしまうのです。

低血糖を起こしていてもそれに気がつかないため、ブドウ糖を摂ったりすることもないままに血糖値はどんどん下がっていってしまいます。そしてそのまま昏睡状態に陥ってしまうこともあるのです。

特に高齢者や糖尿病になってからの期間が長い方などに起きやすくなりますので注意してください。

自律神経障害を予防したり改善していくための一番の基本は、血糖コントロールを良好にさせることです。自覚症状が出た段階ではある程度症状が進行してしまっていることもあるため、気になる事があればすぐに医師へ相談するようにしてください。

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