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糖尿病新薬の副作用で二桁の死亡例!副作用の見極め方とは

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インスリンの分泌や作用に働きかけないため副作用の低血糖症状が起こりにくく、体重減少の効果も期待できる新しい糖尿病治療薬が2014年の春に発売されました。

いくつかの種類がありますが、その機能からSGLT-2阻害薬と呼ばれています。

ところが発売直後の調査で5人、その後10人くらいの副作用が疑われる死者が出てしまいました。

薬に副作用はつきものですが、副作用が出た時すぐに休薬(いったん薬を飲まないこと)することで健康被害を最小限に抑えられる可能性は高いのです。

新型の薬は新しい働き

そもそも上で出てきたSGLT-2とはなんでしょう。

これを邪魔すれば糖尿病の治療になるのでしょうか。

糖質の運び手

人間の身体の中で、グルコース(ブドウ糖)として流れている糖質ですが、そのままでは栄養素として細胞膜などの生体膜を通り抜けられません。

そこでグルコースの手を引いて生体膜を通過させてやる輸送体と呼ばれるたんぱく質が必要になります。

糖尿病に運動が有効だと言う説明でよく出てくるグルコース輸送体、GLUT-1とかGLUT-4はグルコースをエネルギーや貯蔵用として細胞に送り込む際に働くものでした。

一方、ナトリウム依存グルコース輸送体(SGLT)と言うものもあり、その2番とされるSGLT-2が新薬の標的になっているのです。

腎臓ではさまざまな老廃物を血液から漉しとって、おしっこの元になる原尿と言うものを作ってゆきます。

しかし、その原尿の中にはまだ身体の中で使える栄養素なども一緒にたくさん捨てられちゃってるんです。

そこで、人間の身体は尿細管と言う場所で、SGLT-2を使って原尿からグルコースを血液中に再吸収しているんですよ。

尿糖は逆に多くなってしまいます

普通の糖尿の場合、血糖値が高いため原尿に出たグルコースが多すぎて、SGLT-2の働きでは血液中に再吸収しきれないため、尿の中に糖分が出てしまうのです。

ところが新薬を使うと、SGLT-2が働かないため尿の中に出る糖分は多くなりますが、血液に再吸収されないため血糖値が下がると言う事になるのです。

糖尿病の問題は血糖値が高いことにあって、尿糖が陽性になるのはあくまで結果ですから、血糖値が低くなるのであれば尿糖は出ても構わないと言う考え方ですね。

新薬の副作用

新薬の副作用として危険性が高いと判断されたのは脱水症状です。

脱水症状にも種類がありますが、どのタイプに属するのかはまだ情報が不足しています。

しかし、下痢や嘔吐に伴って副作用が出たと言う情報がありますから、脱水と言う言葉を聞いて水分を補給すると逆効果になる場合がありますので注意が必要ですね。

脱水症状

夏場の熱中症などですっかり症状や対応策が一般化した脱水症状ですが、それでも薬の副作用で起こっている場合、周囲の人も本人も暑くも寒くもないから気づきにくいかもしれません。

代表的な症状を見ておきましょう。

水分不足によるもの

赤ちゃんやお年寄りに多い脱水症状です。汗のかきすぎや水の飲み方が足りない場合に起こりやすくなります。

のどが渇き、熱が出ます。場合によっては口の中がカラカラになったりもしますね。

対策としては水分を補給しましょう。

水分とミネラルなどの不足によるもの

のどの渇きが主な症状ですが、普通のどが渇くと水を飲むので、次に紹介するミネラル不足の状態に移行しやすくなります。

熱中症対策の経口補水液などを利用するのがお勧めです。

主にミネラルが不足するもの

下痢や嘔吐のせいで水分よりもミネラルが失われる比率が高い場合の脱水症状です。

水だけを摂ると症状が悪化しますので注意が必要ですね。この症状にも経口補水液はある程度有効ですが、できるだけ早く病院に行って点滴を受けましょう。

症状としては体のだるさや眠気があり、症状がさらに進むと手足の先が冷たくなり脈が浅くなります。

熱が出たりのどが渇いたりと言う事はあまりありません。

副作用の脱水はどれ?

先に紹介した通り、まだ十分な情報がないため結論は出ていません。

ただ、下痢や嘔吐を伴ったと言う症例があることが注目されますね。

さらに、このお薬の特徴としてミネラルのナトリウムイオンも同時に排泄されると言う事から、ミネラル不足に陥りやすい可能性はあります。

この症状に注意

先に書いた通り、次のような症状が一つでも出たらお薬を飲むのをすぐにやめて病院に電話しましょう。

そして「このような症状が現れたので、お薬を中断しましたが良かったですか?」と尋ねて下さい。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 発熱
  • 胸の痛み
  • 息苦しさ
  • 動悸
  • 頻脈
  • 不整脈
  • 赤褐色の尿が出る
  • 手足の先が異常に冷たくなる
  • 異常なのどの渇き
  • 強い眠気
  • 強いだるさ

インスリンの自己注射とは異なり、飲み薬としての糖尿病治療薬を一日や二日飲まなかったからと言って、直ちに命に別状はありません。

それよりも副作用の方が怖いですから、ストップすることはためらわないで下さいね。

従来の副作用

その他の糖尿病治療薬で一番多い副作用は低血糖症状です。

  • 冷汗
  • 異常な空腹感
  • 気持ちが悪くなる
  • 寒気
  • 動悸
  • 身体が震える
  • ふらつき
  • 頭痛
  • 目がちらつく
  • 脱力感
  • 意識を失う
  • けいれん

などですね。

お薬の説明書にも書いてありますが、下の二つのような強烈な低血糖は救急車コースですが、それ以外の場合はブドウ糖を飲めば治ります。

ブドウ糖は糖尿病のお薬を買った薬局に申し込めばつけてくれますよ。糖尿病の患者さんには無料で付けてくれることが多いですが、有料であっても安いものですから保険にいくつか持っておいて下さい。

また、甘くて美味しいですが、一発で血糖値を上げちゃうので、注意書きに書かれている量を守って食べて下さいね。

こうした副作用が出た場合も同じで、お薬をストップしてすぐにかかりつけの病院に電話、ストップしたままでいいのかどうかを相談してみて下さい。

長い付き合いになるから良く知っておきましょう

基本的に糖尿病とは一生の付き合いになります。できれば食事と運動でコントロールして薬をやめられればいいのですが、なかなかそれも難しいことが多いです。

ですからお薬の特性と病気の性質をよく知って、とめるべき時には思いきってストップと言う判断を正確に下せるようになっておきましょうね。

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