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糖尿病と腎臓の密接な関係とは?むくみに隠された病気を知る

生活習慣病の代表とも言える糖尿病。それに注意するサインとしては、「尿が泡立つようになった」「尿が甘い匂いがする」など、尿からのサインが多いようです。しかし、他にも糖尿病で注意すべきサインがあります。それは「むくみ」です。

糖尿病には、代表的な合併症が3つあります。そのうちのひとつが「糖尿病性腎症」と呼ばれるものです。これは、糖分を多く含む血液を腎臓で処理しているうちに腎臓が疲れてきてしまい、支障をきたす病気です。これが進行すると、むくみが症状として出現してきます。

体の中の水分と腎臓の機能

なぜ、腎臓に支障をきたすとむくみが現れるのでしょうか。それは、腎臓が担っている「体内の水分調整」という役割の低下によるものです。大人の体は、約60%が水分でできています。その水分を排泄する主な役割が腎臓で作られる尿です。

他にも汗や体の表面から蒸発する水分もありますが、尿に比べればわずかです。腎臓では、血液をろ過して、尿を作ります。その時に、フィルターのようなものを通してろ過します。

糖尿病になると血液の中に糖分が増え、糖分はフィルターを通ることができないため、フィルターが詰まる状態になります。すると、腎臓がうまく尿を作ることができなくなり、尿として排泄されるはずの水分が体内に残ってしまいます。これが、むくみの原因です。

むくみを判断するポイント

人は日中は立ったり座ったりしています。体内の水分は、人間の体と同じように「重力」を受けますので、下へ下へと溜まってきます。ですから、むくみは足に出やすいと言われているのです。

ふくらはぎ側には脂肪や筋肉があり水分と見分けがつきにくいため、むくみの判断は「足のすね」を使います。足のすねの、骨に沿うような部分を、指の腹でぐっと押しこみます。

正常な体(むくみのない体)では、肌は弾力があるため、すぐに元に戻り跡がつくようなことはありません。しかし、むくみがあると肌は弾力を失い、指で押した跡がへこんで戻ってこない状態になります。

これが、むくみを判断するポイントです。生活パターンや症状によっては、腕や手の甲にむくみが出る場合もありますので、「何だか腫れぼったいな」と感じた時は、指の腹でぐっと押しこんで、肌が元に戻るか確認しましょう。

糖尿病腎症の怖さ

糖尿病腎症は、いくつかのステージに別れていますが、むくみが出る状態は病気が進行していることを示しています。ですので、すでに糖尿病を患っていてむくみを感じた時は、すぐに内科や、総合病院の腎臓内科を受診されることをお勧めします。

今回ご紹介した糖尿病によるむくみは、「糖尿病に気付くサイン」ではなく、「糖尿病患者が糖尿病性腎症に気付くサイン」と言えます。ご家族などに糖尿病を患っている方がいらっしゃる場合は、このむくみのサインを見逃さないよう注意してあげるといいでしょう。

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