TOP > > 糖尿病患者の風邪は治りにくい!たかが風邪と甘くみては危険です

糖尿病患者の風邪は治りにくい!たかが風邪と甘くみては危険です

糖尿病患者さんは健康な人に比べて感染症にかかりやすくなっています。そのうえ治りにくく、場合によっては重症化してしまうこともあります。ちょっと風邪気味かなという程度でも思った以上に長引いて、ひどいと気管支炎や肺炎などになってしまうこともあるんです。

糖尿病だとなぜ感染症が治りにくい?

糖尿病だとなぜ感染症が治りにくくなるのでしょうか?実は血糖値が高いと免疫力が弱くなってしまっているのです。そのため風邪などひきやすく、治りにくいのです。

体の外からウイルスや細菌が侵入してきても、健康な状態の時にはすぐに白血球が戦いそれをやっつけて、侵入を防いでくれます。しかし血糖値が高いと白血球の働きが悪くなってしまうのです。

白血球は侵入してきたウイルスや細菌などの異物と戦い、それらを食べてくれます。そして異物に対して抗体を作ることでそれ以上の侵入を防ぎ、感染を抑えています。

しかし血糖値が高くなると異物と戦ってそれを食べる能力が落ちてしまいます。そのうえ抗体を作る反応も悪くなってしまうのです。そのため健康な時のように異物の侵入を食い止めることができなくなるのです。

そして血糖値が高い状態が続いていると、末梢の細い血管はダメージを受けて流れが悪くなっています。そうなると酸素や栄養がきちんと行き渡らなくなり、細胞の働きは低下してしまいます。

また血液の流れが悪くなると、異物と戦おうとしている白血球はなかなか異物のいるところにたどり着けません。健康な時のようにスムーズに戦うことができないのです。

抗生剤などの薬を飲んだ時も、その薬が感染しているところになかなかたどり着けなくなります。そして薬の効きも悪くなってしまうのです。

感染により血糖値は上がってしまう

細菌などに感染して体調を崩した状態の時、体内にはサイトカインと呼ばれる物質が生まれています。これは細胞間の情報伝達に関係している物質なのですが、このサイトカインはインスリンの働きを妨げてしまいます。

そのため感染によりインスリンの効きは悪くなり、血糖値は上がってしまいます。血糖値が上がってしまうとますます血流は滞り、白血球の働きも悪くなっていきます。感染の状態はさらに悪化して悪循環にはまるのです。

糖尿病になる前ならすぐに治った程度の風邪がなかなか治らず、場合によっては重症化し、気管支炎や肺炎で入院しなくてはいけなくなることもあるのです。

日頃から感染症を予防しましょう

一度感染症にかかってしまうと悪化しやすい糖尿病患者さんにとって、一番大切なのは日頃から予防をしておくことです。健康な人にも言えることですが、まずは手洗い・うがいをこまめに行うようにしましょう。

それでも風邪をひいてしまった時には、一日二日くらいは安静にして様子をみてもよいかもしれませんが、それでも治らなかったり下痢や吐き気などがあったりする時には早めに医師の診察を受けて下さい。

インフルエンザのシーズンにはなるべく予防接種を受けるようにしましょう。糖尿病患者さんが予防接種を受けておくことで、インフルエンザにかかり死亡してしまうリスクを減らせることがわかっています。

他にも膀胱炎などの尿路感染症のために尿意を我慢しないようにする、水虫などの皮膚感染症を悪化させないために皮膚を清潔にしておくことなども大切です。

そして最も気をつけておきたいことは、血糖コントロールをきちんと行っておくことです。血糖コントロールが良い状態でしたら、感染症に対して心配し過ぎる必要はありません。

なお感染症にかかっている時は普段よりも血糖値が上がってしまっています。食欲がないからなどといって自己判断で薬を調節せず、医師に相談するようにして下さい。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る