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糖尿病の敵と脳の栄養二つの顔を持つブドウ糖のウソとホント

日本国民の5人に1人が糖尿病、または糖尿病予備軍だと言われている昨今。様々な方法で警告され、自分の食事や健康状態を顧みる機会が多くなったことでしょう。今回は糖尿病と関わりが深いブドウ糖をテーマとして解説していきます。

ブドウ糖はどんな成分?

ブドウ糖とはそもそもどんな成分、栄養なのでしょうか。ブドウ糖はグルコースと呼ばれ、ご飯やパン、麺に含まれるデンプンを構成している成分です。ブドウ糖が鎖のように繋がって、デンプンを形成しているのです。また、砂糖の主成分であるショ糖(スクロース)は、ブドウ糖と果糖(フルクトース)によって作られています。

ブドウ糖がそのままの形で含まれている食品はほとんどありません。だいたいがブドウ糖同士、もしくはブドウ糖と他の糖で結合して食品中に存在しているのです。そういった食品を食べると、唾液や膵液による消化を受けて徐々に小さくなり、やがて腸管からブドウ糖という最小の形となって吸収されるのです。

ブドウ糖は糖尿病の原因?

ブドウ糖は細胞にとって、最も効率よくエネルギーを産生できる成分です。そのため、食事によって吸収されたブドウ糖は、血管を通って身体中に配られます。また、食事によってブドウ糖が供給されない時には、身体に蓄えられているグリコーゲンという物質からブドウ糖を切り出して使います。このグリコーゲンも、ブドウ糖が無数に繋がった物質なのです。

さて、糖尿病では「血糖値が高い」と言われます。この血糖値とは、血液中のブドウ糖の量を表しています。そのため、糖尿病の原因はブドウ糖であるように思われがちですが、一概にそうとは言い切れません。

糖尿病とは、細胞へブドウ糖を取り込むためのインスリンというホルモンが足りなくなる、効きにくくなる状態を言います。ご飯や砂糖の摂りすぎによって必要以上のブドウ糖が血液中にあり、インスリンが不足する状態が続くと、糖尿病になることがあります。しかし、肥満や運動不足により、インスリンが効きにくい状態が続いても糖尿病になってしまうのです。

ブドウ糖は摂らなくてもいいもの?

ブドウ糖は細胞にとって必要不可欠な栄養であることを説明しました。脳にとっても唯一のエネルギー源であると言われています。ブドウ糖がない時には、身体の筋肉や脂肪を削り落としてエネルギーとします。脂肪が減るのは嬉しいことですが、筋肉が減ると基礎代謝が落ち、太りやすい体質になってしまいます。

また、糖尿病の人はさらに注意が必要です。ブドウ糖以外からエネルギーを使う際、代謝される途中でケトン体と呼ばれる物質が作り出されます。ケトン体が増えると、血液のpHのバランスが崩れ、ひどい場合には昏睡に陥ってしまうのです。血糖値が上がるのが嫌だからと、自分の判断だけで食べ物を制限してはいけないのです。

ブドウ糖との上手な付き合い方は?

ブドウ糖は身体にとって必要不可欠な栄養です。健康法、ダイエット法などで炭水化物を抜く方法がありますが、効果があるのは6ヶ月頃までだというデータもあり、一生続けられるものとは考えにくいです。健康でありたい、太りたくないというのであれば、きちんと食べることが必要なのです。

そういった中で、ちょっと食べ過ぎかなと思う時には、食事の時、米飯を食べる前に生野菜などを食べてみましょう。食物繊維がブドウ糖の吸収速度を遅くしてくれますし、満腹感を与えてくれます。また、汁物も満腹感を与えることに一役買ってくれます。さらに、食事時間を15分以上にすることで脳の満腹中枢が働き、食べ過ぎを防止してくれます。

炭水化物はご飯だけではありません。砂糖も同じ成分ですので、お菓子やジュースなどに形を変えて色々な製品に含まれています。食事はしっかりと摂り、お菓子などの嗜好品の回数を控える方が、ブドウ糖との賢い付き合い方であると言えるのです。

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