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インスリン注射を積極的に!食後血糖コントロールが糖尿病治療の鍵

糖尿病の治療に必要ともいえるインスリン療法

糖尿病の治療に必要ともいえるインスリン療法をテーマに東京都内にてセミナーが開催されたそうです。インスリンは1921年に発見されました。あと10年もしないうちに発見されて100年を迎えます。インスリンとはとても古いうちから使用されてきたお薬です。

そのインスリンを効果的に使うことで、糖尿病治療の可能性がさらに広がるということが述べられました。しかし実際にはインスリンの普及が進んでいないのが現状です。とても良いお薬なのに何故、インスリンが普及されないのでしょうか?

インスリンが普及しない理由

インスリンが未だ広範囲に普及していない理由のひとつに1999年以前、日本ではなぜかインスリン依存型糖尿病とインスリン非依存型糖尿病という言葉が使われていました。

なんともおかしな日本語です。当時のインスリン依存型糖尿病とは現在の1型糖尿病のことでインスリンが必要不可欠な糖尿病のことです。それに対して非依存型糖尿病とは現在でいう2型糖尿病のことです。要はそもそもの言葉の使い方に問題があったわけです。

依存型とは何もインスリンを一度注射してしまうとインスリン無しではいられなくなるというような、まるで麻薬のようなイメージを患者さんが持たれるのです。

また医師も勉強不足の医師の場合そのように思っていた医師もいたらしいです。改めて日本語の難しさといいますか正しい日本語を使われていないなと筆者は感じます。

またもう一つの理由にインスリンは概ね食前に血糖値を測りその値によってインスリンを注射するわけですが毎度毎度病院へ行くわけにはいきません。当然、注射は自己注射となります。自分で自分に注射をするなんて患者さんにとっては本当に恐ろしいことだと思います。

実は筆者も持病で一週間に一度、自分で注射をしなければなりません。最初は一日おきだったんですよ。本当に恐くて恐くて入院中に「こんなに慣れるのは遅い患者は始めてだ」と当時の入院主治医に言われたくらいです。

確かに恐ろしいのですが物は考えようです。注射して死ぬ人いますか。そんな人いません。私は「注射で死ぬわけじゃなし。」と思いながら自己注射を克服できました。

今では先生や他の人に注射されたり採血されるのが恐いくらいにまでなりました。はっきり言って下手な人も多いからです。自分でしたほうがマシと思えるようになりました。

少し話しが横道にそれましたがセミナーの内容を知ると糖尿病患者さんにとってインスリン注射は必要不可欠なのです。むしろ先にインスリン治療をきちんとおこなうことで後からインスリン注射をする必要がなくなる可能性もあるのです。

インスリン注射を見て私はびっくりしたほどです。今はペン型で針も細く小さいのです。こんな注射にビビッとるのか?(言葉が悪くてすみません)と思いました。

私の自己注射は本当に自分でエア抜きをしてシリンジにて注射をするのですよ。インスリンで恐がっている人は卒倒してしまうのではないのでしょうか?

インスリン注射が良い理由

今回のセミナーで糖尿病患者の方々が必ずと言っていいほど心疾患のリスクを抱えてしまうことです。加齢などに伴いリスクも出てくるのですが心疾患を持つことは心疾患イベントと呼ばれることも起こる可能性が高いのです。

このイベントもすっかり日本語になってしまいましたが日本語に直訳すると事故という意味になります。要するに心臓疾患での突然の異常事態がおきるわけです。

実際セミナーでのお話の中にアテローム血栓性脳梗塞で入院した患者のうち、糖尿病、耐糖能異常を有する割合は80%以上との報告があったそうです。これは逆に糖尿病患者が心臓疾患でいきなりどんな状態になるかわからないということです。

また、食後血糖が高いほど脳梗塞、CHD(冠動脈性心疾患)の死亡率が高いことも示唆されており、食後の血糖管理が重視されるようになってきたということです。

これを防ぐためには食後の血糖値のコントロールが必要不可欠になると言われています。これがどういうことかもうおわかりですね。

インスリン注射を食前に必ずうつことで食後血糖値をコントロールすることができるのです。そしてそのおかげで心疾患におけるリスクだけではなく糖尿病にも良い結果となります。

食後1時間後の血糖値のコントロールが一番望ましい

糖尿病患者さんはもうご存知かも知れませんが以前は食後2時間後あたりの血糖値のコントロールを言われてきたはずです。しかし2011年度に改訂されたガイドラインでは食後1時間後の血糖値のコントロールが一番望ましいことが発表されました。

これもきちんとした裏づけがあります。実際、両方の時間帯の血糖値を測定したところ食後1時間後の方が高かったのです。これは日本だけではありません。海外でも同じことが言われました。そこで食後1時間後の血糖値を基準にということになったのです。

超速攻型インスリンの登場

こちらも糖尿病患者さんならもうご存知かと思います。実はインスリンには色々な種類が開発されています。なるべく早く高血糖を下げる目的なのですが即効に効くインスリンが開発されてきました。アスバルトやリブプロとよばれます。

しかしこれらよりも即効に効くインスリンが最近登場しました。インスリン グルリジンと呼ばれるものです。糖尿病患者さんでインスリンを使用されている方は馴染みがあるかもしれませんね。

このお薬は今までのインスリンよりももっと早く高血糖を下げる働きがあり、またその後の血糖値も落ち着かせる働きがあります。これについても研究されておりセミナーで発表されています。

普段から速攻型インスリンを一日3回使用していた糖尿病患者さんにこのインスリン グリルジンに変更して使ってもらいました。

食後30分、60分後血糖値を測定したところ血中CPRの変動がほかの超速効型インスリンと比べて改善傾向にあったことが明らかになったということです。また1型糖尿病や低血糖の懸念がある患者さんや、インスリン抗体陽性が疑われる患者さん、

胃切除後の患者さん(胃を切除した患者さんは胃が無いまたは小さくなってしまうわけですから短時間で食べたものを消化吸収しなければなりません。そうすると食後2時間後あたりに血糖値をコントロールするのが難しくなり高血糖や低血糖をおこします。これをダンピング症候群といいます。)、にも使いやすいだろうと期待を述べられたそうです。

そして一番筆者も羨ましく思えたのが、現在のインスリンは痛みが少なく、常温で保存できワイシャツの上からでも打つことができるそうです。なんて簡単なんでしょう!その上それを続けることによって糖毒性を解除できれば経口薬に戻せる可能性もあるということです。

どうですか?インスリンに対するイメージが変わった方がこの読者の中に沢山出られることを望まずにはいられません。まさにインスリンはmagic drug(魔法の薬)なのです。

自己注射は確かに最初は馴染めませんが克服してください。これによって糖尿病患者さんの明るい未来が見えてきます。

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