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半袖の季節は要注意!歩いているだけで起こる毛虫皮膚炎とは

直接さわってないのに毛虫に刺される?

自然界の動物には毒を持つものがいます。蜂、毒蛇、毒蛾、毛虫、クラゲなど。刺されたり噛まれたりしたら痛みやかゆみ、全身の症状が表れることがありますのでなるべく接触しないように注意し、刺されたり噛まれたりしたらすぐに受診することが一番です。

ところで、中には接触してないのに知らない間に刺されているというケースもあります。皮膚にこまかいぶつぶつが多数出ていて痒みを伴います。じんましん、かぶれと勘違いすることも多いでしょう。

これは毛に毒を持つ毛虫による毛虫皮膚炎です。数年前にマイマイガによる毛虫皮膚炎の集団発生があったように、毛虫に近づかなくても風に乗って大量の毒針毛が漂ってきて刺されてしまう場合もあります。なぜ接触していないのに毛虫に刺されてしまうのでしょうか。

毛虫皮膚炎というのは、毒蛾の毛虫の毛が刺さることで起こる炎症です。毒蛾の毛虫には毒針毛と呼ばれる毛が多いもので600万本も生えています。毛虫に触れると毒針毛が皮膚に刺さって、その毒によってかゆみ、ヒリヒリした痛みなどの症状を引き起こします。

毒蛾の毛虫は、危険を感じると空中に自分の毒針毛を飛ばします。そのため、直接さわらなくても空気中に漂う毒針毛が皮膚に刺さってしまうと毛虫皮膚炎になってしまうのです。

毒蛾の種類と症状

毛虫皮膚炎の原因になる毒蛾にはドクガ、チャドクガ、モンシロドクガ、マイマイガなどがいます。

ドクガ

毛虫は体長40mm。ツバキ科、ブナ科、バラ科などの植物を好む。6月8月の間に毛虫になる。

チャドクガ

毛虫は体長25mm。ツバキ科の植物を好む。毛虫の季節は春と秋の2回。

モンシロドクガ

ツバキ科、ブナ科、クワ科の植物を好む。毛虫の季節は年に2~3回。

マイマイガ

体長は大きいもので60mm。サクラ、ヤナギなどを好む。春に毛虫になる。

毒針毛が刺さった瞬間に傷みやかゆみを感じることはなく、数時間経過後から痛みを伴うかゆみが出始めます。その後こまかく赤いぶつぶつが広がります。中にはじんましんやアナフィラキシーショックを起こすこともあります。

もし刺されたら?

もし毛虫皮膚炎の症状が出たら、患部を掻いてはいけません。掻くことで毒針毛がさらに皮膚の奥に入り込んでしまい、炎症が悪化するからです。この事を防ぐためには流水でよく洗い流すことがのぞましいです。石鹸を使うと泡に混ざって毛が広がるので良くありません。ガムテープ等を患部に貼りつけて毒針毛を抜き取る処置も適切です。

毛を抜き取る前にいきなりかゆみ止め軟膏を塗ってしまうのは毒針毛を広げたり皮膚の奥に入り込ませる原因になるのでよくありません。とはいえ、症状が出た場合にすぐに原因が毛虫とは気づきにくいもので、かゆさから薬をすぐに使いたくなるのは無理もありません。

もし、原因の分からないぶつぶつが出た場合には毛虫皮膚炎の可能性も頭において、まずガムテープ等で毛を抜く処置をしてみましょう。毒蛾の毛は非常に細かいので通常は肉眼では見えにくいものですが、刺されていた場合、テープに毛がついてキラキラして見えるので毛虫が原因と判別できるでしょう。

毛虫皮膚炎になったらすぐに受診して治療を受けるのがおすすめです。ステロイド外用薬、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤が処方されます。医師の指示に従って正しい治療法を行ってください。

外に干していた洗濯物や布団に付着していたと気付かずに部屋に取り込むことで刺されるといった場合もあります。また、毛虫だけでなく卵や成虫も毒針毛を持っていますので触れないように注意が必要です。

このように厄介な毒毛虫の害なのですが、なるべく毛虫が発生する樹の近くには行かない、公園などで遊ぶ時には樹に気をつけるなどの対策は必要です。とにかく、見つけた時の適切な処置がポイントとなります。

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