TOP > > 実は似ている!うつ病とアルツハイマー病の違いとは?

実は似ている!うつ病とアルツハイマー病の違いとは?

歳をとって物忘れがひどくなると、認知症を心配して病院を受診します。認知症と言っても、よく聞く「アルツハイマー型」の他に「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」などがあります。他にも治療可能な認知症や認知症とは別の疾患だったりすることもあります。

実はアルツハイマー型認知症とうつ病は症状が似ていて、その見分け方には医師も迷うことがあるようです。高齢になるとうつ病にかかる方が増えます。

退職や子供の独立、親しい人との死別などの出来事の多くなる年代で、落ち込みや不安感なども起きやすくなります。認知症の初期症状としてうつ症状が出ることもあります。逆にうつ病の症状が続くうちに認知症を併発することもあります。

高齢者のうつ病の症状は若い人のうつ病の症状と比較すると、少し違いがあります。抑うつ気分のような感情面の症状はあまりなく、身体的な訴えの方が強くなります。

若い人より妄想があらわれることが多いという指摘もありますが、これには反対意見もあります。若い人の症状とは違いがあるため、従来のうつ病の診断基準が当てはまらないことも多くあります。

アルツハイマー型認知症は脳が全体的に萎縮していきます。治ることはなく、徐々に進行していきます。症状はいろいろとあり、物忘れや計算ができなくなる、日常生活で今まで容易にできたことができなくなる、無関心になるなどです。人によって出る症状は様々で、同じ人でも時期によって症状は変化してきます。

では、うつ病とアルツハイマー型認知症の違いはどんなポイントなのでしょうか?

うつ病の特徴

受診時の検査に対して非協力的で投げやりな答えをします。あまり努力しないで「わからない」と答えたりします。検査の成績はうつの状態によって変化するため、時期によって違います。

最近の記憶も昔の記憶も同じように思い出せず、中には特定の時期や出来事が思い出せなくなることもあります。物忘れをしてしまうことについて、激しく訴え心配します。

発病のきっかけがあります。症状の進行は早いものの、良いときと悪いときの差も大きくなります。若い頃にうつ病にかかったことがあったり、几帳面、生真面目な性格であることが多いです。

何か作業をしようとしても、単純なことにもなかなか取りかかれなかったりします。抑うつ的で社交性もなくなります。自分を責めることが多くなります。一日の中でも変動があり、午前中は調子が悪く、午後から夕方にかけては少し明るくなったりします。

アルツハイマー型認知症の特徴

受診時の検査に対して努力して答えようとするものの、間違いが多くなります。質問に対してつじつま合わせをして答えようとします。昔の記憶はあるものの最近のことは思い出せません。

症状が進むにつれて昔のことも忘れていき、少しずつ悪化していきます。物忘れをしている自覚はあまりなく、特に訴えはありません。(初期はひどく不安になることもあります。)

発病のきっかけは特になく、いつ発病したか特定できないまま症状はゆっくり悪化していきます。そのため受診するまでに時間がかかってしまいます。特にうつ病の経験はなく、性格の傾向も特にありません。

何か作業をするように言われると、やろうと努力はします。表面的には社交性があります。無遠慮、馴れ馴れしくなり過ぎることもあります。以前と比べて怒りっぽくなったりします。

自分を責めずに他人を責め、疑うようになります。進行するにつれて周りのことに無関心になっていきます。一日の中で特に目立った変化はありません。

医師にも診断がくだせないことがある

中には医師も診断に迷うことがあるようです。そのような時には、その症状からみて可能性が高いと思われる方の薬が処方されます。抗認知症薬、もしくは抗うつ薬を飲んでみて、その後の経過をみて判断していきます。

医師によっても診断が分かれることがあります。もし一カ所の医療機関でみてもらっても、心配なようでしたら別の医療機関を受診し、セカンドオピニオンを求めてもよいと思います。

できることなら「物忘れ外来」「認知症外来」を標榜している医療機関を受診するとよいでしょう。その際には本人をひとりで行かせず家族も一緒に受診し、日常生活などの情報を医師に伝えるようにしましょう。また、変化に気付いたらなるべく早く受診することが大切です。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る