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うつ病の症状で現れるギャンブルへの依存!その改善方法とは?

世の中には、借金をしてまでもギャンブルをする、ギャンブル依存症と呼ばれる人たちがいます。そこまでは行かないにしても、ギャンブルにのめり込んでしまう人たちもいます。これらギャンブルに依存する人たちというのは、うつ病を発症しやすいと言われております。

また、うつ病の患者さんが、ちょっとしたきっかけでギャンブルを始めてしまうと、のめり込んでしまったり、うつ病の症状が悪化しやすいと考えられているのです。うつ病の患者さんが、ギャンブルに依存するような症状が現れた場合、どのように改善したら良いのでしょうか?

悲惨なギャンブル依存症の実態

日本には、ギャンブル依存症と言われる人が約560万人もいると言われております。そしてその有病率は、成人男性で9.6%、成人女性で1.6%ということなんですね。この数字は、他の国と比較しましても突出して高い数字なのであります。

例えばアメリカは、男女合わせた数字で1.4%ですし、イギリスは何と0.8%という低い数字になっているんですね。おそらく上記560万にも上る人たちの中には、すでにうつ病を発症している人もいるはずです。

また、予備軍とも言うべき人たちもたくさんいるでしょう。その反対に、うつ病の患者さんがギャンブルにのめり込んで、560万という数字をさらに押し上げようとしている人たちも存在するはずです。これが、うつ病とギャンブルが関わる実態なのであります。

ギャンブル依存症の最大の問題

ギャンブル依存症の最大の問題は、借金にあります。日本の人たちの借金を原因で比較してみますと、給料などの収入不足が原因のというのは36%なのに対して、ギャンブルはそれを上回る38%という数字になっているんですね。要するに生活のための借金よりも、ギャンブルのための借金の方が多いということになります。

ある患者さんの事例では

ここに、ある男性患者さんの事例があります。そこで今回は、男性のうつ病患者さんが、ギャンブルと関わってしまったことから起きた、お気の毒なケースをご紹介したいと思います。この患者さんは当時、30代半ばの優秀な営業マンでした。

しかし立場的には、上司が他の営業マンに見せつけるための叱られ役という立ち位置にいました。そんなことから、よく理不尽に怒られたものです。

我慢の限界を超えた結果

そんなことが何年も続いた結果、我慢強くて真面目だった営業マンは、ある日突然、自宅で叫び出してしまったそうです。それ以前から、原因不明の体調不良は続いていたとかで、精神的な症状が強く現れたのはその時が初めてでした。

その時から彼は、本格的な心療内科での治療が始まったのです。しかし彼には、非常にしっかりとした奥様がいたんですね。この奥様は、主治医が指導する規則正しい生活をきっちりと旦那さんにやらせることで、わずか2ヶ月で職場復帰に成功したのです。

闘病期間中にハマってしまったギャンブル

優秀なる営業マンで、しっかりとした奥さんもいて、短期間でうつ病から寛解の状態に持ち込むことに成功して職場復帰を果たしのですが、闘病生活中に彼はギャンブルに手を出してしまったのです。

しかもそのギャンブルなのですが、借金をしてやっていたんですね。子供も小さく、家も建てたばかりで、休職中の、うつ病の治療期間中に借金してまでやっていたのがギャンブルなのであります。

しかし、借金が発覚しても開き直った彼は、「小遣いの範囲で競馬をやりたい」と主張しました。規則正しい生活にしっかりと向き合って治療に協力してきた奥様はギャンブルなど認めるはずもなく、当然激怒して大げんかとなりました。

そして彼は最後まで譲らなかったんですね。最終的な結論はギャンブルが原因で離婚なのであります。うつ病の患者がギャンブルにのめり込むと、症状は寛解しているはずなのに、ここまで突き進んでしまうものなのでしょうか?

うつ病も寛解の状態で自信満々な営業マン

もともと優秀な営業マンでしたから、うつ病も寛解状態にあり自信満々でした。通常の営業業務を続けながらの離婚調停です。しかも、ギャンブルを続けながらです。しかし、ここに落とし穴が待っていました。うつ病という病気を舐めていたんですね。

寛解の状態は、けっして完治しているわけではありません。彼は体調があまりにも良いということで、主治医から処方されていた再発防止のための薬の使用を自分の判断で中止してしまったのです。

全てを狂わせたギャンブル

彼は離婚成立とほぼ同じ頃、うつ病を再発させてしまいました。彼の大切だったもの全てが、ギャンブルによって失われてしまったように見えました。ギャンブルは、うつ病の症状を悪化させると言いますが、彼の場合は、寛解の状態にあったうつ病を再発させてしまったということですね。

うつ病が再発した彼は、前回よりも症状がはるかに重く、1年以上の休職と3ヶ月以上の入院生活を送ることになってしまいました。うつ病の患者さんは、絶対にギャンブルをやってはいけません。

うつ病患者がギャンブルから抜け出す方法

ギャンブルに依存してしまう人というのは、簡単に治すことができるものではありません。例えば、うつ病の治療にも抗うつ薬という薬が存在していますが、ギャンブル依存症に有効な薬というものは存在しないのであります。それでは、どのようにして治療を行えばよいのでしょうか?

ギャンブルから抜け出す前提条件

ギャンブル依存症というのは、止めたいのに止められないという病気です。何しろ、後先考えないで借金してまで、のめり込んでしまいますからね。そんなギャンブルから抜け出すためには、その前提となる条件があります。

それは、本人が真剣にギャンブルを止めようと思っていること、そして家族の協力が得られることの二点です。ギャンブルは、本人が心の底から止めたいと思わない限り、止めることはできません。また、一人で止めようとしても、夫なり妻なりの家族の態度がどちらでもよいというような姿勢では、止めることはできないのであります。

脱出への道案内をしてくれる臨床心理士

うつ病の治療の方法の一つに心理療法があります。心理療法とは、依存症のようなメンタル面で問題を抱えている患者さんに対して、会話を武器にして深層心理まで入り込んで、偏った考え方や行動パターンを修正していく治療方法になります。

この技術を駆使することで、技量のある臨床心理士であれば、ギャンブルに依存してしまう考え方や行動パターンを修正することができるでしょう。というよりも、ギャンブル依存症から抜け出すための治療は、心理療法や認知行動療法を、患者に合わせてプログラムを組むことのできる臨床心理士でなければできないと思います。

看板だけのカウンセラーにご注意を

うつ病患者の急増などで、卒業することで「カウンセラー」を名乗ることができる専門学校が急増しました。カウンセラーとは、資格の名称ではなく、カウンセリングをする人という意味になりますので、專門学校を卒業してカウンセラーを名乗ることは、別に法律に違反しているわけではありません。

しかしながら、このような経験の少ないカウンセラーに、ギャンブルに依存している人を正しい方向に導けるとは思えません。名前だけのカウンセラーに、ご注意くださいね。

臨床心理士に治療してもらいましょう

精神疾患の患者さんたちに施される心理療法というのは、実は国家資格があるわけではありません。最も近い資格といえば、「公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会」が認定する「臨床心理士」と呼ばれる民間資格ということになります。

「公益財団法人日本漢字能力検定協会」が資格認定する「日本漢字能力検定」と同じような立ち位置になりますね。したがいまして、ギャンブル依存症の治療をお願いするのであれば、臨床心理士の資格を持った人に依頼をするようにしたいところです。

臨床心理士の資格を持ったドクター

臨床心理士の資格を持っているからといって、医師の資格を持っているとは限りません。ここで取り上げているのは、うつ病の患者さんがギャンブルに依存してしまったケースですから、医師の資格を持ったドクターの存在は欠かせません。

医師の資格を持っていなければ薬の処方ができませんからね。時折見かける心療内科というのは、医師の資格を持ったドクターはいるけれども、臨床心理士の資格を持っているのはカウンセラーだけというパターンです。

ドクターとカウンセラーの間で、患者さんの情報がしっかりと共有されていればよいのですが…。最も望ましいのは、精神科を専門とするドクターであり、尚且つ臨床心理士の資格を持ったドクターに治療してもらうことだと思います。

もちろん、経験豊富な精神科医であれば、ギャンブル依存症の治療には臨床心理士の資格云々は関係ないでしょう。今の時代、ギャンブル依存症を精神科でも対応しているところもたくさんありますからね。

医師の有資格者が治療するから適用される保険制度

仮に、臨床心理士がギャンブル依存症に対応する機関があったとします。しかし、医師の資格を持っていないと、医療に近い行為を行ったとしても保険は適用されません。ということは、実費になってしまうということになります。費用の面や、知識と経験から言っても、臨床心理士の資格を持った精神科医に治療してもらうほうが良いのは当然のことでしょう。

間違った考え方や行動を修正する心理療法

ギャンブルに依存する人というのは、前述した通り借金をしてまでもギャンブルにのめり込んでしまいます。うつ病の治療でお金がかかるのに、ギャンブルにお金を使ってしまうんですね。酷い人になると、盗みを働いてまでお金の工面を試みます。

このような、人としての道を外れたような考え方や、行動パターンを修正するためには、技量をのある、そして経験豊富な臨床心理士か、精神科医でないと対応できないと思います。経験の未熟なカウンセラーには荷が重すぎるのであります。

自分で正解に辿り着き、それに基づいて行動すること

心理療法は、臨床心理士と患者が会話することで治療が行われます。技量のある臨床心理士は、患者の信頼を得ることで、深層心理にまで踏み込むことを可能とします。しかし、最終的にはご自身で気がついて行動を変更できなければ、ギャンブルへの依存が治ることはありません。

だからこそ、ご自身にギャンブルを止めたいという切実な思いがなければ、誤った行動パターンを修正することができないわけであります。道案内は、臨床心理士が行ってくれます。しかし、最終的にはご自身がご自身を客観的に見ることができるようになって、正しい判断ができるようになることが大切なのです。

もちろん、優秀な臨床心理士がやろうと思えば、洗脳することはできるでしょう。しかしそれでは、ご自身の今までの誤った考え方を修正したことにはなりません。ギャンブル依存症は、ご自身に止めたいという気持ちがなければ、治ることはないのです。

ましてや、ここで取り上げているケースは、うつ病まで絡んでいるわけですからね。技量の高い臨床心理士は、うつ病の治療とギャンブル依存症を同時進行で対応してくれるはずです。

入院した方が確実なギャンブル依存症の治療

ギャンブル依存症の人にとって、通院での治療は誘惑が多すぎます。街中には、いたるところにパチンコ屋さんがありますからね。こんな環境にいたら、いくら治療をしていても瞬間的に誘惑に負けてしまうこともありがちなことです。

したがいまして、ある程度の段階までは入院するほうが間違いないことなのです。入院ということになりますと、それなりの規模の病院に行く必要がありますし、金銭的にも負担のかかるものです。このあたりのことは、ご家族とよく話し合うべきですね。

危機感のない医師もいます

先に、うつ病からギャンブル、そして離婚にまで至った男性の方をご紹介しましたが、実はギャンブルに対してあまり危機感のない専門医もいるんですね。本人が主治医に「他に楽しみがないので、競馬をやってもいいですか?」と聞いたところ、「楽しむ程度ならいいでしょう」との返答だったんですね。

ギャンブル好きな人が、楽しむ程度で済むはずがないのです。そもそも、ギャンブルは、うつ病の症状を悪化させてしまうことが多いと思っていたほうが、間違いないことなのです。

ギャンブルは絶対にNGです

ギャンブルをするということは、身の破滅の危機と隣り合わせということは、多くの方がご存知のことと思います。それを承知でギャンブルを始める人がいます。一般の方ならばまだ良いのですが、今現在うつ病の治療を行っている人が、ギャンブルに手を出しては絶対にいけません。

うつ病を発症している人は、依存しやすい傾向にありますし、繰り返しになりますがギャンブルは、うつ病の症状を悪化させてしまいます。これからの人生を明るいものとするためには、何よりも、うつ病を治すことを第一に考えましょう。

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