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もしかして自分も?ストレス社会が生み出した現代病『うつ病』

うつ病のまん延

現代は、ストレスにあふれています。以前に比べて、仕事の量や質を求められるようになってきました。それに加えて、人間関係が複雑になり心労が増えていることが多くなっているようです。

このような状況では精神的な負担が増えすぎると、そこから逃げ出したくなるのは、人間として仕方ないのかもしれません。

性格的にまじめで責任感が強く、几帳面なタイプの人たちは自分のことを責め続け、ますます落ち込んでしまううつ状態に陥ってしまいます。特に責任のある職務になればなるほど、精神的負担はますます大きくなります。

患者数も平成20年をピークに増加しており、精神疾患別でも他の疾患よりも有意に増えています。さらに男性より女性の方が罹患率が高いことも特徴です。

うつ病の身体的変化

うつ病になると、抑うつ気分・興味や喜びの喪失・食欲不振・不眠・イライラなど複数の症状が現れます。これらの症状が2週間続くようであればうつ病の可能性があります。

あてはまる数が少なければ軽症ですが、多くなるほど重症な状態です。患者の大部分は、軽度なうつ病です。うつ病発病の原因に関しては、度重なるストレスが大きな要因です。

脳内物質の変化など諸説ありますが、発症メカニズムについては、まだ確立したものがなく仮説での段階です。現在は、診断基準に関して2012年に日本うつ病学会が発表した治療ガイドラインに沿って診断されているようです。基本的には問診票・医師との診察によって判断されます。

人によっていろんなケースがありますので、治療計画につきましては医師とよく相談しながら、進めていくことになります。

うつ病の治療

うつ病の治療イコール薬物療法というのは、過去の治療スタイルになりました。薬を服用することの効果よりも副作用の弊害も問題になったこともあり、特に軽症の場合は、最初にチョイスされるのはカウンセリングなどの面接形式での治療を優先すべきと前述の治療ガイドラインに明記されています。

話をよく聞き共感すること(支持的精神療法)、うつ病や治療についてよく理解してもらうこと(心理教育)、ものの見方をポジティブに考えるようにトレーニングすること(認知行動療法)を中心に治療します。

これらのことを医師や臨床心理士等スタッフと根気よく続けていくことが大切です。他の病気と違って、完治という診断基準が難しいため、治療もルーチン化できず各個人に合わせて根気よく続けていくことになります。

ふさぎ込むと何もやる気がなくなりますが、適度な運動に効果があることも多いようです。人によってはアルコールで気分を紛らわすことがありますが、酔いから覚めた時にいっそう憂うつな状態になり、再び飲んでしまうという悪循環になってしまいます。

現実逃避が逆にアルコール依存症に陥ることもありますので注意しなければなりません。しかし、過去に抗うつ剤が効いた経験がある・うつ病の期間が長い・不眠、摂取障害がある・イライラする度合いが強いなどの症状があれば、投薬治療を併用することがあります。

特に不眠・睡眠不足は、症状を悪化させますので抗うつ剤と一緒に入眠剤を投与することもあります。日本は、習慣化しないとの前提で入眠剤を過剰使用しすぎるという指摘もありますが、しっかり睡眠をとることも治療の一部ですので、医師とよく相談しながら治療を進めることが重要です。

また、前述した認知行動療法ですがもう少し詳しく説明していきましょう。うつ病になると、自分の行動や存在を否定するような考え方に傾く傾向にあります。

これを医師や臨床心理士が、前向きに考えられるように導き出していくトレーニングを積んで、物事をポジティブに考えられるようにトレーニングすることを実施します。

よく話をしてお互いのことを共有できるようになれば、スムーズに進められるでしょう。仕事でミスをして落ち込んだときに、自分を責めたくなりますが、次に同じミスをしないようメモを取ったり、二度とミスをしないよう他の人に協力をしてもらうようにと、物事を肯定的に考える治療法がそれにあたります。

しかし、どの医療機関でも導入しているとは限りませんので、事前に調べておくとよいでしょう。さて、抗うつ剤についてですが、症状に合わせて8~9種類の飲み薬があります。どれも即効性はなく、実感するまで数週間ほどかかることが多いようです。

副作用に関しては、のどが渇く・肥満・性機能障害などが報告されています。抗うつ剤の服用に関して最も注意すべきことは、副作用よりも離脱症状といって、突然投薬を中止すると体調不良を感じることがあります。

人によっては非常につらい症状も出ることもありますので減薬には医師と相談し、計画的に実施しなければなりません。決して自己判断で断薬してはいけません。

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