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【それは違う!】本人とご家族へ、うつ病への5つの誤解を説明

最近は、うつ病への認知が広がり、理解も深まりました。とはいえ、「うつ」という精神状態は、誰でも日常的に経験し理解できるのに、「うつ病」と病名がついてしまうと、いきなり理解が難しく感じます。今は以前と比べ、うつ病への誤解がかなり解けました。

自殺とうつ病の関係を見直し、国としてうつ病に取り組んだ結果です。テレビや報道などで、うつ病が特集されるケースが格段に増えました。しかし、うつ病に対する偏見はまだまだ根深いものがあります。そこで、誤解を5つ選びました。

うつ病に対する5つの誤解

うつ病の誤解について見てみましょう。よく知っている誤解もありますね。

夜型はダメ!朝起きて朝日を浴びる

朝早く起き、朝日を浴びると脳内にセロトニンが分泌されます。これはうつ病にとって良い効果があると言われています。そのために、うつ病の治療では、必ずと言っていいほど生活のサイクルを朝型にすることを勧められます。

これは確かに悪くはないのですが、こだわる必要はありません。うつ病は寝起きがとても辛いのです。外の気配などから、世間的な1日の始まりを感じると、更に辛くなります。日中は人の声や車の音などに対し、自分が働けない罪悪感を強く感じることがあります。

朝から昼間はうつの人にとって苦しい時間帯です。睡眠導入剤があまり効いていない時は、なおさらです。うつ病は、日内変動と言って、朝苦しく夕方以降にふっと軽くなる傾向があります。これは、基本的に寝起きが辛く、そのおよそ10時間後から楽になるということです。

昼夜が逆転している場合は、日内変動も逆になります。寝起きがとても辛い状態は変わりませんが、その時間が夕方や夜なら、自分と世間が切り離されるので多少楽に感じることがあります。

夜起きている方が気分が楽で、ゆったりできるのならそれで構いません。回復に向かうにつれ、自然と朝型に変わってきます。調子の悪い時は、気の向くままゆっくりしてください

うつ病の薬は危険!飲まないで治す

以前はこの逆でした。薬の処方のみでした。うつ病は適切な薬と認知の、2つの改善が行わなければなりません。状況によっては環境の改善も必要です。実際に、うつ病治療の薬は多くの問題が指摘されています。効果に対し副作用が大きすぎます。

さらに効果が、セロトニンの量を増やす程度なので、小規模です。他に良い薬が出ればどんなに良いかと思います。しかし薬を使用することで、うつ状態は多少ですが改善します。うつが非常に強い時期はとても頼りになります

脳の悪化をある程度抑えられるのです。とはいえ、この薬のみで治療というのは、歯痛の痛みを薬で抑えて虫歯を治していないのと一緒です。うつ病の素になった要因を改善しなくてはなりません。それは認知です。

性格と大きな因果関係があります。認知の改善をしないことには、薬だけでは“一時しのぎ”なのです。確かに、薬を使わずに認知と環境改善で治るケースもあります。しかし、それはごく初期段階や、回復期の後期です。

外出や散歩など周囲による気晴らしの勧め

うつ病の人にとっても外出や散歩などの気晴らしは、良い効果があります。しかし、それを勧める必要はありません。うつ病には段階があります。散歩などの気晴らしができるのも、ごく初期段階か、回復期の後期です。

本人が気晴らしをしたいと思って初めて、良い効果が生まれるのです。そういう言葉を本人から聞いて、初めて勧めてください。ソフトにです。こんな感じです。「やりたいことがあったらぜひやってね。でも無理はしないで。私たちにして欲しいことがあったら遠慮無く言って」

うつ病の人は遊びにいけない

上記にある通り、ごく初期段階、回復期の後期などにその意欲が湧いたなら、それはとても良い兆候です!ぜひ、好きなことをして、楽しんでください。うつ病の人は遊びたいと思えることが回復の兆しです。

本人が希望していることは、ぜひ実現させてあげてください!しかし、出発の直前で行けなくなることもあります。常に大丈夫か気を使ってあげてください。

うつ病の人はどこかしら弱い部分がある

これは、職場や家庭など、比較的年配の人や社会経験の少ない若い人などが陥りやすい誤解です。弱い部分は誰にでもあります。うつ病はむしろ、ストレスに強い人がかかりやすいと言っても過言ではありません。

うつ病と性格の問題は確かに存在します。新型うつ病は家庭環境の問題が多く特殊ですが、一般的にうつ病になる人は、ストレスに対する耐性が他の人より強く、ストレスに対し過信をしてしまうケースが多いのです

もしくは、自分やストレス環境に対し諦めずに、どこかで今の状況を改善したいと思い続けているのです。本来ならもっと自分の思考のクセを知り、ストレスの耐性をある程度把握し、ストレスへの対応をとらなくてはなりません。

しかし、責任感が強くまじめなため、自分のストレスを横に置き、ストレス因子に正面から対応してしまうのです。もしくは、強烈なストレスを感じていても、その環境を見捨てることなく、その中で闘い続けてしまいます。

こころが弱いのではなく、他の人よりも多くの物を背負おうとしてしまうのです。そういう人がうつ病という脳の器質(物質的)や機能の変性により、何もできなくなるのです。してあげたい気持ちが強い人が、何もできず人に頼る。そこにうつ病の苦しさがあるのです。

理解してあげたいという愛情がすべて

以上が今回取り上げた5つの誤解です。自分や周囲の誤解が解けると、病気に対する回復も早まることがあります。まとめると、自分の体調に合わせゆっくりとし、楽しみたいという気持ちを大切にして、薬をちゃんと飲んで、自分に自信を持って欲しいということです。

周囲の方は、それをサポートしてあげてください。精神的な疾患の場合は、自分の状況をうまく説明したり、理性的な対応ができないことが多々あります。周囲の人からは理解し難いのが当たり前です。本人さえ理解できません。

なので、可能な範囲で理解し合おうという気持ちを持ち、周囲の人は、本人がうまく表現できないことをこころにおいて、ふれあってください。理解してあげたいという愛情があれば、失敗してもたいしたことはありません。大丈夫です。

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