TOP > > うつ病になった家族がずっとゲーム!本当にうつ病?

うつ病になった家族がずっとゲーム!本当にうつ病?

「うつ病で休んでるお兄ちゃんが、いつも部屋に閉じこもってゲームばっかりしています。本当にうつ病なんでしょうか?」という内容の質問がありました。似たような質問はたくさん見かけます。なかなか理解しにくいうつ病。このような疑問を持つご家族の方などは多いのではないでしょうか。

まずは、うつ病かどうかの疑問に対してお答えします。医師にうつ病と診断されたなら、うつ病と思ってかまいません。確かに誤診が多い病気ですので、直接担当医と話してみるのも良いでしょう。ご家族の意見は、医師にとって、とても参考になります。

次に、ゲームばかりしていることに対して。うつ病と診断された方がゲームをしていることは、けっして悪いことではありません。むしろ喜んでよいことです。その理由をご説明します。

うつ病の回復過程は、「嬉しい」「楽しい」を取り戻す過程

うつ病は、「不安感」「恐怖感」「イライラ」などのマイナスの感情が増幅されます。しかし、「嬉しい」「楽しい」「気持ちいい」などのプラスの感情は、全くといってよいほど本人には感じられません。うつ病になると、長い間、心から楽しんだり喜んだりしていないことを実感します。

かつて大好きだった趣味、人、食べ物にも興味が持てません。そして、戸惑い、将来を悲観します。なので、うつ病の回復過程は、「嬉しい」「楽しい」「気持ちいい」を取り戻す過程とも言えます。この感情がうつ病回復のカギなのです。

体がとても重く、何もやる気が起こらないし、何もできない

うつ病の特色の中に、やる気の喪失があります。これは、脳の基底核がうまく働いていないために起こります。さらに、うつ病は心身症を併発します。ストレスが原因による、吐き気、頭痛、腹痛、立ちくらみ、そして、人によっては歩けないほど体が重く感じる倦怠感、などの身体的症状です。

やる気の喪失と心身症の併発は、うつ病の本人にとってとても辛く、ダメになったと自分を責め、悲観に暮れる大きな要因になります。これは上記の通り、脳の物理的働きの異常によるものですが、本人は、自分が怠けているのではないか、弱いのではないかと考え、とても苦しみます。

脳の異常が原因なので、何かをやろうとして、できないのは当然なのです。しかし、本人も周囲もそのことを理解していないことが多く、できないのは自分が悪いと責め続け、苦しみ続けます。

1日をじっと過ごすしかできない

何かをしようと考えても、動悸が激しくなり、不安になり、やる気が起きません。本人が望む、望まないに関わらず、じっとして過ごすことになります。家族から見ると、何もせずに1日が終わっているように見えます。しかし本人は、四六時中苦しみに襲われた状態で、じっと動けずに過ごしているのです。

うつ病の人にとって、自分の好きなゲームができるということは

上記の状態を理解できると、ゲームでも漫画でもテレビでもネットでも、うつ病の方が何かできるということ自体が、回復の兆しであることが分かります。少しでも興味が持てそうな物があるなら、できるだけ楽しんだ方が良いのです。

何かに集中できれば、その間はうつ病特有の暗い感情や思考から逃れられます。逃れられる時間が長ければ長いほど、脳は落ち着いてきます。落ち着いている時間が長いほど、回復に向かいます。その時に「楽しい」などのプラスの感情を感じられるほど、回復は早まります。

ゲームなどをしている時の本人の気持ちは?

しかし、よい兆候だとしても、うつ病の人は自分がゲームをしていることや、漫画ばっかり読んでいることなど、自分が趣味をしていることを、申し訳なく、つらく感じていることがほとんどです。

ご家族の方には、うつ病の人はいつもイライラしているので、そんな風に見えないと思うこともあると思います。腹立たしいと思うこともあるかもしれませんが、これは回復の兆しですので、ぜひ受け入れてあげてください。

本人が楽しんでいる物を否定し、自分が提案してしまったりすることもあります。1日中ゲームではなくて、散歩してきなさい。ドライブにでも行ってきなさい。よくありますね。いくら本人によかれと思っても、本人が楽しめなければ逆効果です。

ちなみに、ゲームは脳に悪いのか、悪くないのか

テレビゲームをすると、空間認識力、記憶力、戦略力、反射神経などに関係する脳の領域が増大し、脳の訓練になることが医学的に証明されました。精神疾患などの脳の病気に対する効果研究が進んでいます。ゲームも使いようですね。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る