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うつ病の発症で無表情という症状が現れた時!鉄仮面を打ち破れ!

うつ病を発症すると、身体的にも精神的にも様々な症状が現れるのは、皆さんもご存のことと思います。その症状の一つに、顔から表情が失われて無表情になってしまうことがあるのです。

それはまるで、無表情な鉄仮面のようにです。本来あるべき、人間味豊かな表情の上に被せられてしまった鉄仮面を打ち破り、元の表情を取り戻すためにはどのような方法があるのでしょう?

自己防衛本能の働きで発症するうつ病

ある専門家が以前、『うつ病を発症するのは、自分を守るためなんですよ』とおっしゃっていました。過剰なストレスが蓄積されて、抱えきれなくなった時、自分の精神と命を守るためにうつ病になってしまうという考え方なんですね。

仮に過剰なストレスが、抱えきれないほど蓄積されて、うつ病を発症しなければ精神が崩壊してしまう、あるいは命に危険が及んでしまうということ、うつ病は、自己防衛本能が発動された結果なんですよ、という考え方もあるのです。

ブレーカーに例えられるうつ病発症のメカニズム

上記で述べている専門家は、うつ病の発症をブレーカーに例えて説明していました。要するに、うつ病を発症するということは、家のブレーカーが落ちた状態と同じであるということなのです。ブレーカーというのは配線用遮断器のことですね。

皆さんもご存知の通り、ブレーカーは家電製品などの電気を使い過ぎて回路の容量オーバーとなった時、加熱などで深刻な問題が発生する前に回路を遮断するシステムになります。この状況って、うつ病を発症する時に酷似していると思いませんか?

うつ病になるとなぜ無表情になる人がいるのでしょう?

家のブレーカーというのは、過剰な電気が流れることによって作動します。うつ病は、過剰なストレスを抱えきれなくなって発症します。当たり前のことではありますが、家のブレーカーが落ちると電気が流れませんので、家の配線関係に負荷がかかることはありません。

うつ病を発症した人間は、正常な神経回路が遮断されることで、外部からの情報に反応しなくなってしまいます。これが、例え話にしても、うつ病を発症した直後の無表情になってしまう原因というお話でした。

もちろん、一般人に対して分かりやすくするための説明かもしれませんけどね。このようにして正常な回路が遮断されてしまいますと、外部からのストレスに対しても無反応になってしまいます。外界からの刺激を拒否してしまうんですね。

これは、自分の精神崩壊を防いだり、生命の危険を防ぐための自己防衛本能ということになります。前述した通り、これはあくまでも、ある専門医がうつ病の患者さんと、そのご家族に向けた分かりやすくするための例え話ですから、そのまま丸ごと鵜呑みしないでくださいね。

無表情の鉄仮面を打ち破る

神経回路が遮断している状態で、どうやって生きているのという疑問があるかもしれませんが、前述の専門家の説明では、別に回路ができてしまうということでした。これをストレス回路と呼んでいました。家のブレーカーだって、頻繁に落ちるようであれば別回路を作りますからね。

ストレス回路を正常な回路に戻すためには?

ストレス回路という言葉を使う医師は、色々なメディアを拝見していてもあまり見受けられないのですが、ここでは分かりやすいのであえて使わせていただきます。うつ病患者が、正常な神経回路に戻すため、そして無表情の鉄仮面を打ち破って表情を取り戻すために必要な治療の基本は、抗うつ剤による薬物療法になります。

良い医師を探しましょう

うつ病を治すためには、信頼のできる主治医と心理療法士に治療してもらう必要があります。うつ病患者の急増により、部屋があって椅子とデスクがあれば簡単に開業できてしまう心療内科クリニックは、技量の低い専門外の医師がたくさん存在します。

したがいまして、通うべき病院選びは慎重に、そして患者さんに合ったクリニックを選んでください。また、その際は、うつ病の影響で脳の働きが低下していることも考えられますので、ご家族の方が手伝ってあげていただきたいと思います。

急性期は脳の休養が最優先です

うつ病で、無表情になるほどの症状が出てしまう状態であれば、徹底した睡眠による休養が必要になります。急性期といいますか、医師によっては休養期と呼んだりしますが、この期間を1ヶ月~3ヶ月と想定して、自分から動きたいと思うようになるまでは脳を休ませてあげましょう。

充分なる休養を取ることで、自然と体を動かしたいという欲求が出てくるはずです。それ以降が、回復期ということになります。急性期の治療は、薬物療法で治療をしながら傷ついた脳を休ませてあげることです。

規則正しい生活が基本の回復期

回復期に入ったら、しっかりと規則正しい生活を送る必要があります。主治医から薬による治療と共に、日常生活に対する指導があるはずです。もし、ないようであればご自身、あるいはご家族の方が、スケジュール化してあげる必要があります。

うつ病を発症すると、自律神経が乱れた状態にありますので、それを整えて無表情から回復するためにも規則正しい生活を心がけましょう。本人が自分の努力でできない場合は、家族の方が協力してあげてください。

脳由来神経栄養因子(BDNF)の分泌を促す運動療法

回復期の規則正しい生活に慣れてきたら、運動療法を取り入れてみてください。運動療法は、うつ病の治療に非常に効果があることは、アメリカから伝わってきました。ただ、残念なことに日本では、運動療法士は非常に少ないという現実がありますので、自分で工夫するしかありません。

もちろん、主治医の許可を得ることを忘れないで下さいね。人間の脳の中には、脳由来神経栄養因子(BDNF)と呼ばれる「笑い」や「喜び」という情動のコントロールに深く関与するタンパク質があります。ところが、うつ病を発症することで、脳由来神経栄養因子の分泌量が減ってしまうんですね。

脳由来神経栄養因子(BDNF)は、有酸素運動を行うことで分泌を促すように働きかけてくれます。一日30分~60分くらいのウォーキングをすることで、脳由来神経栄養因子の分泌量を増やすことができるはずです。ウォーキングを行うことで「笑い」や「喜び」の感情を取り戻して、無表情からの脱却を図りましょう。

癒しの効果があるペットを飼ってみませんか?

患者さんの住環境が許されるのであれば、ペットを飼うことも無表情からの脱却には効果があるはずです。ただし、それはペットに癒しを感じる方だけのお話になってしまいます。中には、ペット嫌いな方もいらっしゃると思いますので、けっして無理に飼うものではありません。

ペットを見て癒しを感じる人というのは、オキシトシンと呼ばれるホルモンが分泌されます。オキシトシンが分泌されますと、セロトニン神経も活性化されて、うつ病で減少しているセロトニンの分泌量も増えることになるんですね。また、癒しを感じるということは、脳由来神経栄養因子(BDNF)の分泌も促すことになります。

主治医と相談しながら実行しましょう

うつ病治療の大原則は、主治医の指導に従うということです。專門の運動療法士がまだまだ少ない状況下では、運動療法も、そしてペットの効果も民間療法でしかありません。主治医とよく相談して、うつ病のリハビリを続けることで、無表情からの脱却を果たしていただきたいと思います。

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