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うつ病の頻度が実は高い?トップアスリート

トップアスリートといえば身体能力はもちろんのこと、精神的にも強靭なイメージがありますね。

トップアスリートと聞くとやはり、不屈の精神でなければ、あれほどの成績をおさめることは無理だろうと誰しも思われるでしょう。しかしこの不屈の精神力が逆にうつを引き起こしているということが示唆されました。

今回、オーストラリアの大学では競泳のエリート選手達について試験しました。試験対症選手はカナダのオリンピック出場選手、または世界チャンピオンチームの選手でカナダ大学に籍を置いて、カナダ代表選手権に出場した競泳選手50人でした。

男性は28人、女性は22人でした。予選試合終了後にこの選手達に質問をしていくインタビュー形式で試験をすすめていきました。うつ症状については、ベックうつ病調査票とよばれる一般的にうつ病診断に用いられる調査票で評価しました。

試験結果はどうだったのでしょうか?

まず試合成績をタイムとランキングで選手達には表すようにしました。試合前の選手達に対する質問の答えや調査票による結果、全体の68%もの選手が大うつ病エピソードを示していました。また、男女比では女性の方が圧倒的に多かったとのことです。

そして試合後には選手の34%がうつ病と診断されました。また、26%の選手達に自己報告で軽度から中等度のうつ症状が認められました。特に上位25%のエリート選手達はうつ病の頻度が2倍も高く、成績不良がうつ病と有意に関係していました。

選手達のうつ病のスローガンは自己成績でした。

この試験からもわかるように、選手達のうつ病の原因は自己成績だったのです。アスリート達は常に精神的に「自分はできる。」といつも自分に暗示をかけてイメージトレーニングまでするほどです。

しかし、その「できる。」という自信が砕かれる結果がでたとき、即ちタイムやランキングが悪くなったことがきっかけで、うつ病になることがわかりました。精神的なショックが大きいので今度は今まであった自信もなくなってくるのです。

するとまた悪い成績をとってしまうという悪循環に陥ります。これが最も危険な精神的な状態を引き起こし、うつ病も酷くなるのです。皆さんにも経験があると思います。一度自信のないことが起きてしまうと次も同じことをするときには、不安がおこるはずです。

これがうつ病の引き金となることは、案外多いのです。今回の場合も研究者らは選手達のメンタルケアを適切なタイミングにしてあげなければ、うつ病をもつアスリートが増えてしまうと言っています。

スポーツは健康の象徴でもあります。その選手達が心を病んでいるとなると真の健康とはなんだろうか?という疑問が湧いてきますね。ヒトの精神力は鍛えることによって強くもなりますが、ちょっとしたことですぐに脆く崩れることが多いのです。

特に自分に厳しい方の場合はその頻度が高くなります。筆者は人として生きていくうえで、何も考えず自己に対する向上心がないということは悲しい生き方だと思っています。しかし、あまりにも自己に厳しくしすぎるのも心の病に陥りかねません。

向上心は持つべきです。流されているままというのももったいない生き方だと筆者は考えます。向上心を持ちつつも、自分自身に厳しくしても、自分自身を愛さなければなりません。

自分を愛する人は他人に対しても愛情の目を持って接することができ、他者とのコミュニケーションも上手くとりながら、自己向上、自己変容を上手にできることになると思います。

読者のあなたが自分に厳しいと感じている方はまず、自分を愛おしい目でみつめてみて下さい。あなたの素晴らしいところがもっと発見されますし、それをまた伸ばそうとあなたなら考えることができるでしょう。他人に対しても厳しい批判もしなくてすみます。

また周囲に自分に厳しくいつも頑張りすぎているなと感じる方には、一言声をかけてあげて下さい。「まずは自分を愛するように」と。これはメンタル面ではとても大事なことです。私達を元気な気持ちにさせてくれるアスリート達の心がいつも健康であるように願います。

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