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働き盛りでも発症するうつ病とアルツハイマー病の見分け方は?

うつ病

かつてはネガティブなイメージが強かったうつ病。現代ではあらゆる世代に広がっています。働く人たちにとっては、社会全体がストレスのかたまりです。

ただでさえ不景気なのに、社内の人事異動による配置転換・パワーハラスメント・リストラ等、生活を脅かすことばかりです。また、私生活では幸せな結婚を目の前にしてうつ病を発症してしまうケースや、子供や夫や妻の死による強度のストレス、育児に疲れてうつになることもよく知られています。

うつ病の『うつ』は、やる気が起きない・ふさぎ込んでしまう・食欲がない・よく眠れないなどの状態を指します。日によって気分良いこともあれば悪いときもありますが、おおむね何もやる気が起きなくてボーとしてしまうことが多いようです。

今では、受験やいじめなどで追い込まれて、小学生からこのような症状で学校に行けなかったり、自殺までしてしまう児童もかなり多いようです。うつ病で最も避けなければならないことは、自殺です。衝動的に自殺してしまうことも多いことから、周りにいる人たちが日頃から気にかけていなければなりません。

また、このように気分が落ち込むとともによく見られるのが、ボーとしているため物忘れ・体の疲労感・集中力の欠如というような症状です。

これらは20代という非常に若年層から発症し、治療方法も体系化されてきましたが、完治はなかなか困難です。これらの症状が脳の萎縮が原因となる場合があります。それが『アルツハイマー病』です。

うつ病ではなくて脳の障害

うつ病の原因も脳の神経伝達物質の減少ということがいわれていますが、未だはっきりしたことはわかっていません。

よく「こころの病気」といいますが、「こころ」という臓器は存在していないので、最終的には全て脳が原因ということになります。このうつの症状に非常によく似た病気がアルツハイマー病です。

発症の原因はよくわかっていませんが、脳の特定の部分が萎縮してしまう特殊な病気です。65才未満に発症すると『若年性アルツハイマー病』という病名がつけられます。働き盛りの40代以上にも多く、症状の進行具合によっては仕事が出来なくなることもあります。

映画にもよくこの題材は取り上げられ、ある映画では、40代の有能な営業部長が若年性アルツハイマー病にかかり、営業に外出したものの会社の場所を思い出せなくなり、帰れなくなったとショッキングなシーンが目に浮かびます。

結局この主人公は、会議や取引先との約束をたびたび忘れてしまい退職するということになってしまいましたが、そのようなことが実際に起きています。

うつ病と思って念のため受けた脳の検査で、アルツハイマー病になっていたという例が意外に少なくありません。しかも、若年層に発症すると高齢者より進行が速いのが特徴です。

がんもそうですが、新陳代謝が盛んな分、進行も速いという訳です。原因がよくわかっていないため、完治する治療方法が未だ確立していません。発症したら進行の速い遅いはあるにしても、確実に進行は食い止めることができません。完治はしないということです。

現在では進行を遅くする薬はありますので、それを服用しながら、少しでも脳を働かせて進行を遅くすることが最善の治療方法になります。

うつとアルツハイマー病

両者とも症状が非常に似ているため、一般の方ではなかなか判断が難しいと思います。共通の症状としては、物忘れ・気分の落ち込み・倦怠感・頭の中の整理がつかないなどがあります。

しかし、常識を外れた物忘れや激高(突然キレて怒鳴り出すこと)、場合によっては徘徊は決定的な症状です。また、アルツハイマー病は睡眠障害はなく、うつ病のように短い期間で気分が変わるようなことはありません。

ただし、軽度の時点では医師でさえ発見することは容易ではありません。

このような症状を疑ったら「物忘れ外来」を標榜している医療機関あるいは、日本認知症学会のホームページで認定医を調べることができますので、是非受診してみてください。

また、うつ病を経験した方は、アルツハイマー病にかかりやすいリスクが高いこともわかってきました。逆に、働き盛りの年代にアルツハイマー病に罹患したことを嘆き悲しみ、ショックのあまりうつ病を併発することも多々あります。

人間はそんなに精神的に強い訳ではありません。家族や周りの方々の協力と理解によって心の整理ができるものです。もし、周りにそのような方がいらっしゃったら、ぜひ協力してあげてください。

自分もいつ襲われるかわからないのですから。

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