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ネット依存から子どもを立ち直らせる訓練法「リア充」とは?

厚生労働省の専門チームによると、現在、日本にはネット依存症とみられる中高生が51万8千人いると報告されました。パソコンやスマートフォンなどの普及によって、インターネットやゲームなどから片時も離れることができないネット依存に陥る子どもが急増しています。

ネット依存は、様々な形で心身の健康に影響を及ぼすと考えられますが、特に脳や体が発達途上にある青少年への影響は心配です。また、一度ネット依存に陥ると、そう簡単には克服できません。

こうした現状の中で、ネット依存を克服し、正常な日常生活を取り戻す方法として、「リア充」と呼ばれる方法があります。どのような方法かご紹介します。

ネット依存の克服法「リア充」とは何?

「リア充」とは、「リアルを充実させること」の略です。ネットは、ゲームや匿名のコミュニケーションなど、ネットの中での仮想現実(バーチャル)が多い世界です。しかし、現実とバーチャルとの区別がつかなくなったり、脳が現実の感覚をとらえる機能が麻痺することで様々な問題が現れます。

それを「現実の生活を充実させることで克服する」というのが、「リア充」の考え方です。ネットに依存した子どもにリアルな体験、現実の世界で起こることを実体験させることが、現実と仮想現実の混乱を防ぐためには必要です。

リアルを充実させる「リア充」の方法とは?

ネット依存を克服するには、まず、現実と非現実との区別を体験として教え込まなければなりません。そして現実の世界で起こる様々な体験が、ネットと同等か、それ以上に素晴らしい、面白い、楽しい、ということを子ども自身に体験させ、気付かせることで、ネット依存から脱却させるのです。

その方法は、現実の世界で起こるあらゆることの体験とも言えますが、例として次のようなことに積極的に取り組むことが良いとされています。

  • 幼少期のうちは、公園や運動場などできるだけ外で遊ばせる。
  • 動物園や遊園地、水族館などに出かけ、生きた動物や魚などに触れさせる。
  • 買い物や市場などには、子どもも一緒に連れて行く。
  • ペットを飼う。もちろん、その世話も手伝わせる。
  • 小学生くらいから部活や地域のスポーツクラブなどでスポーツや運動をさせる。中学や高校でもクラブ活動をするように強く奨める。
  • 料理や手芸、園芸、楽器など、ネット以外の好きな趣味を作る。できれば、親も子どもと一緒になってできるものが良い。
  • 海や山に出かけキャンプやアウトドアの体験をする。できるだけ親も一緒に行く。
  • 野球観戦などスポーツ観戦に行き、その迫力を実感させる。
  • キャッチボール、バドミントン、ランニングなど比較的簡単にできる運動やスポーツをする。これも子どもと一緒にできるものが良い。
  • ゴルフの練習場などへは子どもも連れて行く。興味が湧いたら少しやらせてみる。
  • ある程度大人であれば、空気銃を使った本格的なサバイバルゲームに挑戦する。
  • サイクリングやロードレースに挑戦する。
  • 子どもが小さければゴーカートをさせ、大きければ自動車レースなどを見学に行く。
  • 乗馬を体験させる。
  • 自然スクール、ボーイスカウトに参加する

・・・など、他にも色々と考えられますが、要するに、スポーツや運動、社会体験や趣味など幅広く見せ、少しでも体験させ、興味を示したものに自分から積極的に取り組むように働きかけるということです。

そして、厳しいようですが、まずは強制的にでもやらせることです。また、子どもに言う場合は、親も口で言うだけでなく、自分も一緒にやることが何より説得力があります。口先だけで「ネットをしてはダメ!」とか、「外で運動しなさい」と言っても、ほとんど効果はありません。

また逆に、ネット依存の子どもが何に夢中になっているのか、それを親や周囲の人も体験したり教えてもらったり、その魅力を理解することも大切です。その上でアドバイスをするのであれば、説得力も増すでしょう。

昔は日が暮れるまで外でかくれんぼや鬼ごっこをして、泣いたり笑ったり、昆虫採集で土の感触や木のにおいに触れたものですが、今の時代は、こうしたことも意図的に行わなければならないようです。

今では、ネット依存の克服を手助けする専門のボランティア団体やNPO法人などもありますから、まずは相談してみるのも良いと思います。子どものネット依存は病気です。早く見つけ、見過ごさず、一緒に乗り越える、親の側にもその強い決意が必要だと思います。

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