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夏の終わりが要注意!かくれ脱水が尿管結石を引き起こす

夏の終わりから初秋にかけて患者数が急増する病気があります。それは尿管結石。経験された人はこの病名を聞いただけでも「痛いっ!」と体が緊張してしまうのではないでしょうか。男性に多い印象のある尿管結石ですが、女性の患者さんも意外と多いとのこと。

なぜ尿管結石は夏の終わりに注意が必要なのでしょう。それは体内の水分量と関係があります。「かくれ脱水」状態にあると尿管結石になりやすいとされています。尿管結石のメカニズムについて迫ります。

尿管結石は腎臓の病気

尿管結石とは、腎臓で作られた尿が通る道である尿管に結石が詰まってしまう病気です。石が尿の排出をせき止めてしまうため、腎臓や尿管が腫れて激痛が走ります。

結石ができた場所や詰まりを起こした場所によって「腎臓結石」「尿管結石」「膀胱結石」「尿道結石」と呼び名は変わりますが、病気の原因は同じです。そしてその中でも一番患者数の多いケースが尿管結石です。

結石にも複数の種類があり、何が結石化しているのかによって原因も変わってきますが、一番多いのが尿中のシュウ酸とカルシウムが結合して結石を作るケースです。

いずれにせよ、尿に関する病気であるため、尿を作り出す腎臓に何らかの問題があると考えられます。

結石化してしまう最大の原因は「尿の濃さ」?

尿管結石を発症した人の4割は再発をするということから、結石化してしまう原因には体質の問題が大きく関わっているのではないかと言われています。しかしそれ以外にも重大な原因があることも知られています。

それは「尿の濃さ」です。尿に濃淡があるのかと疑われる人もいるでしょうが、それは「YES」です。尿の濃さは血液の濃さとイコールされます。

腎臓に血液が入ると、糸球体という部分を通ります。糸球体は体内のろ過装置のようなものと考えてください。糸球体のなかで血液中の血球やたんぱく質など体に必要な栄養素は通過せず、老廃物と余分な水分だけが通過していきます。それが尿です。

私たちが口から摂取した水分は血液によって体全体に運ばれます。摂取する水分が少なくなると血液も濃い状態に、血液をろ過して作られる尿も濃くなってしまうのです。

尿の成分が濃いということは、シュウ酸とカルシウムが結合する確率もその分高くなってしまうということ。すなわち体内の水分不足が尿管結石を引き起こしやすくしているのです。

夏の終わりの「かくれ脱水」に要注意

それではなぜ夏の終わりから秋にかけて尿管結石の患者が急増するのか。それはこの時期の体が「かくれ脱水」の状態になっていることが多いためです。

体内の水分量が少ない状態を脱水状態と言いますが、それは排出される分に対し摂取する分が少ないときに引き起こされます。夏の盛りには汗もたくさんかきますし、暑さを全身で感じているため、私たちは水分補給を意識的に行っています。

ところが夏の暑さも盛りを過ぎ、すこし涼しさを感じ始めると一気に水分の摂取量が少なくなります。それでも私たちが思っている以上に汗や尿などで水分は多く排出されている。知らず知らずのうちに体は脱水状態に。それに気づけないでいる状態を「かくれ脱水」と呼びます。涼しくなったからと油断せず、水分はこまめに摂取するよう心がけてください。

尿管結石は事前の兆候などに気づくことが難しく、急に襲ってくるとてつもない痛みを持って発症に気づく場合がほとんどです。「痛っ!」とのたうちまわることになった後では遅いのです。

かくれ脱水は尿管結石だけではなく、他の思いがけない病気につながる可能性もあります。私たちの体の約7割は水分でできているということをしっかり頭に入れて、体の中から水分でうるおしてあげましょう。

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