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飛来するpm2.5と黄砂が日本人の健康に与える影響とは?

大気汚染が健康に与える影響

自動車の排気ガスや工場からのばい煙が原因で世界規模で大気汚染が進んでいることはご存知だと思います。かつての日本でも大気汚染が急速な工業化による高度成長期に問題になりました。

それに伴い、三重県四日市のぜんそく等、公害病が発生したこともありました。排気ガスやばい煙の粒子が小さいため、呼吸器系の障害が多く発生しました。

これらばい煙や自動車の排気ガスから発生する小さい粒子を「pm2.5」と称します。近年、中国の近代化により九州地方を中心に飛来していると言われています。

pm2.5は肺の奥深くまで入り込み、治癒が非常に難しい呼吸器疾患を引き起こし、肺がんの原因のひとつとも言われています。

また、呼吸器系だけではなく循環器系(心臓・血管)にも悪い影響を与えることがアメリカで発表されました。しかし、アメリカ人に比べて日本人は高血圧患者が多く、基礎疾患の質が異なることからそのまま適応することに関しては疑問が残ります。

その上、日本でのpm2.5の調査は始まったばかりで健康被害に関しての公式のデータはまだありません。粒子が細かいため、市販のマスクを着用してもすり抜けてしまう可能性もあり、これらを完全に防ぐ方法のハードルが高いのが現実です。

その他にも、pm2.5のように飛来するもののひとつに「黄砂」があります。これに関しては日本での調査結果があり、呼吸器疾患の他に、心血管疾患の増加が認められます。

しかもpm2.5が黄砂に含まれていることが多く、アメリカ発表の循環器系疾患の信ぴょう性が認められるかもしれません。今後も日本においてデータ蓄積による研究が、全貌を明らかにしてくれる日が来ることを期待したいものです。

大気汚染の現状と対策

スマートフォンのアプリでは、大気中のpm2.5の濃度を教えてくれるものもあるようですが、環境庁によると自動車の排気ガスやばい煙施設の規制によって、10年以上前からpm2.5は減少し続けてきているようです。

しかし、九州などの地域でpm2.5が急に上昇し始めたとの報告があり、中国から偏西風に乗って辿り着いているのではないかと推測されています。

中国では、呼吸器系疾患での死亡数も急増しており、WHO(世界保健機構)は、pm2.5が明らかに肺がんの原因であると明言しています。日本にも季節に関係なく飛来し、偏西風の影響が強い3~5月は特に注意が必要です。

スギ花粉症と時期的に重なり、高血圧・脳疾患・心疾患・呼吸器疾患患者・高齢者・小児は、影響を特に受けやすいと言われています。

中国大陸から同じように飛来するものの中に黄砂がありますが、黄砂は比較的粒子が大きいので市販のマスクで予防効果はあります。一方、pm2.5は粒子が非常に小さくすり抜けてしまいます。

新型インフルエンザが流行した時には「N95」という医療用のマスクが品不足になったこともありますが、価格も高く呼吸もしにくいため、常用するには実用的ではありません。

市販のマスクでも二重にしたり、あるいはウェットティッシュを間に挟むと効果は倍増します。これは、新型インフルエンザが流行した時に、診察する医師の間で実践されていた方法ですので、試してみる価値はありそうです。

いずれにしましても、放射能に加えて黄砂やpm2.5など大気の汚染物質から自分の健康を守るのは、簡単ではなさそうです。

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