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天気や気圧の変化で起こる頭痛…気象病を予防改善する5方法

雨ゆううつ女性

天候が変わると頭痛がしたり体の節々が痛くなったりするという経験はありませんか?雨が降ると体調が悪くなる…という人もいると思います。

その体の不調は天候が影響しているのかもしれません。天候によって起こる気象病についてご紹介します。

天候の変化によって起こる気象病とは?

気象病とは、気温や湿度、気圧など天候の変化によって起こる体の不調の総称です。誰にでも体調の良い日もあれば悪い日もありますよね。とりわけ原因に思い当たることがなく、日々の体調が変化するのは天候が影響していることも多いのです。

気象病と季節病の違いは?

気象病01

日本は春夏秋冬、梅雨の時期と季節の移り変わりが比較的はっきりしているため、気候の変化によって起こる病気はたくさんあります。

四季の移り変わりに伴って全般的に多くなる病気や症状を季節病といい、気象病はそれぞれの季節の中で、日々移り変わる天候の変化によって起こる症状のことをいいます。

季節病は症状が起こりやすい時期がある程度決まっていますが、気象病はどの季節においても日々の気候が変化すればいつでも起こります。ですから、人によっては気象病が起こる頻度は季節病より高いといえます。

また、四季の移り変わりと日々の天候の変化が重なりやすい時期には、その症状が季節病であり気象病でもあるということにもなります。

その境目を厳密に区別することは難しいですが、季節の変わり目で天候が変わりやすい時期には、気象病の症状も起こりやすくなるので最も注意が必要です。

人によって千差万別!様々な気象病の症状

気象病の症状は個人によって様々です。頭が痛くなるという人もいれば、古傷が痛むという人もいます。一般的に気象病は次のような症状があげられます。

  • 頭痛
  • 関節の痛み
  • 肩こり
  • 首の痛みやコリ
  • 神経痛
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 精神の不安定
  • 高血圧
  • 不整脈
  • 脳卒中
  • 心筋梗塞 など

気象病の特徴は人によって様々な症状が生じるので、軽い頭痛や肩こり程度のものから脳卒中や心筋梗塞のような大きな病気が引き起こされることもあります。

また慢性的な症状というわけではなく一時的に症状が起こりますが、しばらくしたら治っていたというケースが少なくありません。これは天候が一時的に変化したときだけ症状が起こり、天候が元に戻ると症状も改善するからです。

なぜ天候が変わると気象病が起こるのか?気象病の発症メカニズム

当たり前のことかもしれませんが、私たちの周りには膨大な量の空気があります。その空気には重さと圧力があります。中学校の理科の時間で習ったことを思い出すと、空気には1平方メートルあたり、約1.29gの重さがあります。

そして、地表の空気には、およそ1013ヘクトパスカルの圧力があり、これが1気圧になります。

日常生活において、私たちが空気の重さや気圧を感じることはほとんどありませんが、実は私たちの体には、常に約14~16トンの空気の圧力がかかっているのです。

それでも体が押しつぶされないのは、体の内側からも同じ圧力で空気を押し返しているからです。

気象病02

天気や天候が変わるときには多くの場合、気圧が変化します。当然、私たちの体が外から受ける気圧も変化します。その際、体の外からかかる圧力の変化を体の内側から押し返す圧力で調整しなければならなくなります。

つまり、天候が変わり気圧が変化するたびに、体の外から加わる圧力に対し体の内側の圧力を同じに合わせる圧力の調整が必要になるのです。そうしなければ、体が破裂するか押しつぶされるかのどちらかになってしまいます。

そして、体の外から加わる圧力の変化に対し、体の内側の圧力を合わせる調整がスムーズにいかなくなることが、気圧の変化によって起こる不調の原因になるのです。

気象病03

同様に、気温や湿度が変化すれば、その変化に体を順応させる必要も生じます。気温が暑くなれば発汗を促し、寒くなれば体温を作る必要が生じます。湿度の変化に大しても同じような調整が必要になります。

こうした外部の天気や天候の変化に対して人間が恒常性を維持する機能がスムーズに働かなくなる場合に、気象病という形で様々な症状が現れることになるのです。

気象病の多くは低気圧が近づいたときに起こりやすい

一般的に気象病が起こる天候の変化で最も多いのは、低気圧が近づいたときです。なぜ低気圧が近づいたときに気象病が起こりやすいのか考えてみましょう。そのためには、まず高気圧と低気圧についておさらいをする必要があります。

これも中学校の理科の時間に習ったことですが、高気圧は周りの気圧よりも気圧が高いエリアのことをいいます。同様に、低気圧は周りの気圧よりも低い気圧のエリアのことをいいます。あくまでも周りの気圧に比べて高いか低いかということです。

高気圧のエリアでは体の外からかかる圧力が強くなり、低気圧のエリアでは弱くなります。これらをまとめると次のようになります。

【 高気圧・低気圧の定義 】

高気圧
周りの気圧よりも高い気圧のエリア 体にかかる圧力が強くなる
低気圧
周りの気圧よりも低い気圧のエリア 体にかかる圧力が弱くなる

※地表の標準気圧1013ヘクトパスカルより高いか低いかではないことに注意

気圧の変化を考えるとき、分かりやすいのは、エレベーターに乗って上昇したときに起こる現象です。皆さんも経験があると思いますが、エレベーターで上昇するときに、耳がキーンとなることがあります。

気圧は地上から高い場所に行くほど低くなるので、エレベーターで急激に上昇すると耳の内側の気圧よりも耳の外側にある気圧のほうが一時的に低くなります。このとき、耳の内側にある空気が鼓膜を外側に押すため、耳がツーンとするのです。

この状態を治すために、唾を飲み込んだりして、耳の内側と喉をつないでいる耳管を広げ、外の空気を鼓膜の内側に入れ、鼓膜の内と外の圧力を同じにすることで耳がツーンとする症状がなくなります。これは経験的にもお分かりでしょう。

この耳の症状と同じようなことが、気圧が変化するたびに全身で起こっているのです。

また先ほどエレベーターの例をあげたように、人間の体は気圧が低くなるときに不調が起こりやすい性質があります。上昇するエレベーターでは耳がキーンとなりますが、下降するエレベーターではなんともありません。

必ずしも全ての症状が気圧が低くなるときだけに起こるわけではありませんが、低気圧が近づき気圧が低くなるときのほうが、体の順応力が働きにくく体調不調が起こりやすいといえます。

さらに、大気は気圧が低いほど気温が低下する性質があるため、低気圧が近づくときは天気が悪くなると同時に気温も下がります。これは登山のときなど標高が高くなるほど気温も低下することでも分かりますね。

気圧の低下に気温の低下が加わるため、体が受ける身体的なストレスやダメージも大きくなるのです。

天候の変化は自律神経に大きな影響を与える

低気圧が近づいてきたときなど、天候が変化すると気圧や気温、湿度などが影響し気象病の症状が引き起こされるわけですが、気象病を引き起こす要因の1つには自律神経の乱れもあります。

自律神経は自分の意思とは関係なく働き、体の様々な機能をコントロールしています。血圧、血流、体温調節、内臓の働きなど、体の機能が正常に働くためには自律神経の働きが大きく関わっています。

気圧や気温、湿度など天候の変化を敏感に察知して、体の変化に対応するのも自律神経の役割です。そのため、天候が変わる頻度や度合いが大きければ、自律神経が体を調整する作用の負担も大きくなり、必然的に自律神経が乱れやすくなるのです。

自律神経の働きが乱れるということは、気候の変化に対応することができなくなるだけでなく、本来正常に働いている部分にも悪影響を及ぼすことにもつながります。

例えば、低気圧が近づいてくると頭痛がする、という人の場合を考えてみましょう。低気圧が近づき天候が悪くなると気圧が下がります。そうすると、相対的に体液の圧力が高まるため血管が拡張し神経が圧迫され、頭痛が起こります。

同時に自律神経が活発になり、末梢の血管を収縮させ血液を心臓や脳など生命の根幹を維持する臓器に集めようとします。そのため脳の血管や神経がさらに圧迫され頭痛が激しくなっていくのです。

さらに、気圧が低くなると自律神経が乱れやすくなるため、仮に交感神経が優位で過剰に反応してしまえば、血圧や脈拍が必要以上に上がり、脳内の血流も過剰になるため、頭痛の症状はさらに悪化することになります。

本来、自律神経の働きはとても繊細なものなので、気候の変化に対して過剰に作用することもあれば、作用が十分に発揮されない場合もあります。そうした自律神経の乱れによって、体の様々な部分に症状が現れるということにつながるのです。

それ以外にも、気圧が下がると体液の滲出によって痛みの元となるヒスタミンやブラジキンンという物質や発痛を増強するプロスタグランジンが発生するため痛みが起こるという説もあります。

いずれにしても、気圧の低下が頭痛や関節などの痛みを引き起こすことには、一定の理屈があり、こうした作用機序をしっかりと理解することによって、気象病の予防や改善につなげることができるのです。

気象病のメカニズムは大きく分けて

  • 気圧の変化に体の圧力を調節しようとする負荷が出る
  • 自律神経の調節作用の負担になり自律神経が乱れてしまう
  • 痛みのもとになる物質が発生する

ことによるのです。

天候が原因だからといって諦めない!気象病を改善する5つの方法

気象病の症状は天気が悪くなることによって起こるのだから、自分の力ではどうにもならない、といって諦めている人が多いのですが、そんなことはありません。気象病は、何も自然の力が起こしている摩訶不思議な病気というわけではないのです。

これまで説明してきたように、どのような症状であっても必ず原因があり、原因が分かれば解決法も必ず見つかります。症状は人それぞれ異なりますが、共通して考えられる気象病の5つの改善法についてご紹介します。

1.気象病の症状と天候の変化の関係を正確にとらえ準備する

気象病の予防や改善にとって一番大切なことは、気象病は天候によって起こるどうにもならない病気だと諦めてしまわないことです。確かに、天候を変えることはできませんが、天候を予測して備えることは誰にでもできるはずです。

気象病が起こりやすい人は、自分がどのような天候のときに、どんな症状が出やすいかをしっかりと把握して対策を立てることが何より大切です。もし気象病かどうか分からない人は、天候と症状の関係を気象病日記としてまとめてみましょう。

どのようなときに症状が起こるのかを漠然ととらえるだけでなく、気温や湿度、気圧がどのくらいになったとき、どんな症状が起こるのかを科学的にできるだけ正確に把握するのです。

天気予報は明日の天気を知らせているだけでなく、気温・湿度・気圧など気象に関する情報がたくさん盛り込まれています。それらを1つ1つ確認し自分の気象病が起こるタイミングや症状の程度など苦手な気象変化をあらかじめ予測するのです。

例えば、天気が悪くなると体調不良が起こるという人であれば、漠然と明日は雨だから体調が悪くなるというだけで終わるのではなく、気圧、気温、湿度の変化から、何時くらいにどの程度の症状が起こるのかを予測するようにしましょう。

気象病04

この予測はそれほど面倒なことではなく、症状が出る要素のポイントさえつかめば、誰でもすぐに予測できるようになります。

気温の低下が影響しているのであれば、いつもより上着を1枚多く着込んだり、夕方から気圧が下がるのであれば、その時間に合わせて簡単なマッサージを受けたり、早めに帰宅してゆっくり過ごしたり1日のスケジュールを調整しましょう。

次の日が朝から雨という場合であれば、前日にお酒を飲みすぎないようにしたり、刺激物を控えたり、遅くまで仕事などをせず早めに就寝し体調を整えたり、症状が起こる時間と程度に合わせて、自分でできる予防と工夫を心掛けるのです。

2. 自立神経のスイッチ切り替えがポイント!自律神経を鍛える

天候の変化は自立神経に影響しますから、自律神経を鍛えて天候の変化に対応する力を強くすれば症状も軽減できます。

自律神経には交感神経と副交感神経とがありますが、自立神経を鍛えるということは、交感神経と副交感神経のONとOFFのスイッチをスムーズに切り替えるようにすることです。

自律神経は自分の意思では直接コントロールできないのですが、自律神経の切り替えをスムーズにする方法はいくつかあげられます。

まずは呼吸法です。呼吸は自分の意思で行なうことができますね。実は、息を吸うときには交感神経が働き、吐くときには副交感神経が働きます。

お腹を膨らませる腹式呼吸で大きく息を吸い込み、ゆっくり吐き出します。息を吸うときは5秒、吐くときは10秒かけてゆっくり呼吸をします。これを5~10回程度行ないます。

この呼吸法を日頃から練習しておくと、自律神経の切り替えがスムーズになり気象病の予防につながります。また、症状が起こった場合でも、この呼吸法によって自律神経を安定させ、症状を軽減することができます。簡単で効果的な方法です。

また、自律神経は日中は交感神経が優位になり夜になると副交感神経が優位になります。1日の生活リズムが規則正しいほど自律神経の切り替えがスムーズになります。逆にいえば、1日の生活リズムが乱れていると自律神経も乱れやすくなります。

生活リズム

そのため、就寝時間を同じにして睡眠を十分とり、朝起きたら太陽の光をしっかり浴びるようにしましょう。深夜までパソコンやスマホを使用していると体内時計が乱れ自律神経も不安定になるので、深夜の使用は控えるように注意しましょう。

3.五感から脳へ伝わる情報を利用し脳をリラックスさせる

気象病の症状が起こるとき、多くの人は自律神経のうち交感神経が優位になるといわれています。もちろんバランスが大事なのですが、統計的にも交感神経が過敏になりやすい人が気象病を発症しやすいようです。

ですから、常に脳をリラックスさせておき、できるだけ神経のストレスを軽減しておくことで気象病の予防につながります。

どのようなことをすれば脳がリラックスするかは人それぞれなので、自分に一番適した方法を選ぶ必要があります。次のような方法によって脳がリラックスし、自律神経のバランスが改善するので気象病が改善すると考えられます。

お風呂でリラックス

入浴(半身浴)
シャワーだけでなく全身を湯船につかるようする。半身浴ならさらに効果が高い。
アロマテラピー(芳香療法)
アロマオイルやアロマスティックなどを使い、香りの効果によって脳をリラックスさせる。気象病が起こったときにも効果的。
ストレッチ
ストレッチを行い筋肉のこわばりを解消すると全身の血流がよくなり、副交感神経が優位になり脳がリラックスする。首や肩を中心に行なうと良い。
音楽療法
好きな音楽を聴くことで脳をリラックスさせる。脳をリラックスさせるにはスローテンポの曲で。自然の音を利用したヒーリング音楽でも良い。
視覚療法
森や川など自然の風景や焚き火の炎などを映像にしたものをテレビやパソコンで流し視聴する方法。自分の心が落ち着くものを見つけましょう。

こうした方法によって、脳がリラックスし気象病を引き起こす交感神経の高ぶりを抑えることができます。脳に情報を送る五感の刺激をうまく利用することがポイントです。この他にも自分で工夫をして脳がリラックスする方法を見つけましょう。

4.栄養の摂り方によって気象病を予防する

気象病は体の栄養が不足していると発症しやすく悪化もしやすいと考えられます。特にビタミンB群が不足していると、体の外からの刺激に対する抵抗力が弱くなるので気象病が起こりやすくなります。

豚肉やレバー、納豆や豆腐など大豆製品、牛乳やヨーグルトなど乳製品を摂るようにしましょう。一度にたくさん摂るのではなく、少しずつでも毎日続けて摂るようにしたほうが効果的です。気象病が起こりそうなときには欠かさないように。

それ以外にも、生姜に含まれるショウガオールには神経の働きを整える効果や体を温める効果があるので、気象病の予防に効果が高いとされています。

5.気象病を悪化させる酒やタバコは控える

酒やタバコの刺激は、免疫力を低下させ気象病を悪化させるので控えなければいけません。特にタバコは血管を収縮させ血流を悪くするので、気象病を悪化させる原因になります。また、体調が悪いからといってお酒で紛らわすことがないように。

お酒を飲むことが習慣になっている人は、ノンアルコールビールを利用するなど飲み方の工夫をしてみましょう。

気象病は人によって症状も様々で、いつ起こるかということも気象条件や体調などによって変化します。天候が急激に変化するときや、天気が変わりやすい時期には気象病の発症も多くなります。

天気が原因だからしかたがないと諦めるのではなく、心掛けしだいで予防できる病気だと考え対策を講じれば、より快適な日常生活を送ることができるでしょう。

  • 気象と症状をメモして把握する
  • 腹式呼吸や生活リズムで自律神経を整える
  • 自分に合ったリラックス法で脳を休ませる
  • 酒やタバコは控える

これで気象病の予防、悪化を抑えられます!

メモはスマホなどでもOKですね~。

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