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しゃっくりが止まらないのは病気のサインかも!原因と見極めるコツ

口をおさえる女性

“突然おかしな音を立てて発生する「しゃっくり」。1回や2回なら笑って済ませられますが、往々にしてなかなか収まってくれません。やっと止まったと思ったら、ちょっとしたはずみでまた出てきてしまう。

大抵の場合、30分もすれば自然に止まるのですが、何時間も続いて食事や睡眠に悪影響を及ぼす場合もあります。

また、1回の時間はそれほど長くなくても、毎日しゃっくりが出ると言う場合は、うしろに重大な病気が隠れている場合もあるのです。

しゃっくりで死ぬことはないが生活の品質は大きく落ちる

しゃっくりを100回すると死ぬとか言う迷信がありましたが、それは心配ありません。世界には68年間で推定4億3000万回のしゃっくりをした人がいます。しかも亡くなったから止まったのではなくて、止まってから1年後に97歳で亡くなっています。

これは極めて特殊な例ですから一般化してお話はできませんが、それでもしゃっくり自体を原因として死ぬことはないだろうと言う事を推定させてくれる事例だとは言えるでしょう。

しゃっくりは横隔膜と声門の2つの運動の協調作業

しゃっくりの原因は判っていません。メカニズムはかなり解き明かされているのですが、まだ完全にわかったと言うわけではないようです。まずは判っている範囲からお話ししましょう。ちょっと難しい言葉もありますが、我慢してお付き合いください。

しゃっくりの信号を発しているのは脳の中の延髄と言う部分です。延髄は脳幹の一番下の部分で、脊髄とくっついている部分です。12組ある脳神経のうち7組までもがこの延髄から出ているのです。

この延髄にある網様核と言う部分には、呼吸調節や咳、くしゃみ、嚥下、嘔吐などの中枢があると考えられています。

この部分にはしゃっくりの中枢もあり、ここで信号パターンが作られて、延髄から出る第X(10)脳神経の迷走神経と、脊髄にある頸神経のうちX-17横隔神経と言う2つの遠心路(中枢から末梢に向かうルート)に出力されます。

  • 横隔神経の信号は横隔膜に届いて横隔膜を収縮させ、息を急激に吸い込む運動をさせます。
  • 迷走神経の信号は声門(声帯とその間の空間)に届いて、声門を閉じさせます。

 
この2つの運動が絶妙のタイミングで起こることで「ひっく」と言う音が出るのです。

早食いはしゃっくりの誘因

では、このしゃっくりの中枢に信号を発生させている原因はなんでしょう。喉の奥、やや鼻寄りの鼻咽頭と言う部分の後ろ側(背骨寄りの側)には、第IX(9)脳神経である舌咽神経の一つの枝である咽頭枝があります。

ここに何らかの刺激が加わった時、その信号は舌咽神経の求心路(末梢から中枢へ信号を送るルート)を通じて延髄に送られます。延髄に入った信号は孤束核と言う、消化管からの信号や味覚の情報を処理する部分に到達します。

ここに入った信号が、網様核に伝えられてしゃっくり信号を作る働きが始まると考えられています。問題は、この「何らかの刺激」と言う物が特定できていないのです。

しゃっくりが起こる脳、神経、横隔膜までのメカニズム

すごい勢いで早食いした時のどに詰まりそうになって、目を白黒させながらなんとか飲み込んだのは良いけど、それがきっかけになってしゃっくりが出だしたなどと言う、マンガのような経験に身に覚えのある方はおられませんか?

まぁ、実はこれ、私の経験です。この時、食べ物を無理やり飲み込もうとしたことが、鼻咽頭後壁にある舌咽神経咽頭枝を刺激したと言う事なのでしょう。

必ずしも喉の奥だけに誘因があるわけではない

例えば酔っ払いのイメージと言えば、しゃっくりをしながら訳の分からない事をしゃべるなどと言うのがありますね。このステレオタイプなイメージが存在するのは、アルコールの摂り過ぎがしゃっくりの誘因になるからです。

また、呑気症や炭酸飲料の飲み過ぎで胃が膨らんだ時にもしゃっくりが出ることがありますし、熱いものや冷たいものを飲み食いした温度変化がきっかけで出ることもあります。

こうした刺激は同じ延髄から出る迷走神経の求心路を伝わって孤束核に入りますので、のどの奥からの刺激と同じようにしゃっくりの誘因になり得ます。

また、ストレスや興奮によってもしゃっくりは出ますし、喫煙がしゃっくりの誘因になることもあります。喫煙は消化管からの反射の可能性もありますし、のどの奥の反射かも知れませんが、アドレナリン分泌に絡む可能性もあります。

ストレスや興奮はアドレナリンの分泌を促しますね。これが別のルートで延髄のしゃっくり中枢を刺激しているのかもしれません。

このように、延髄にあるしゃっくり中枢に余計な刺激を送ってしまうことがしゃっくりを引き起こしていると言う事なのです。

しゃっくりの原因には病気が絡んでいることがある

48時間以内に止まるしゃっくりは良性のしゃっくり発作と言われ、特に治療の対象になるようなものではありません。ですので、3日目に入ったら受診を考えても良いでしょう。

また、48時間以内に止まっても、また翌日から始まると言うように、何度も繰り返し起こる場合も、念のために受診されることをお勧めします。

良性・持続性・難治性と分類されて良性以外は原因疾患を疑う

48時間を超えて続くしゃっくりは持続性しゃっくりとして、背後に何らかの原因疾患がある可能性を疑われます。さらに1か月を超えて続くしゃっくりは難治性しゃっくりとして治療の対象となると同時にやはり原因疾患を探します。

割合重要視されるのは「睡眠障害があるかどうか」です。48時間以上続続くしゃっくりが原因で眠れないと言った場合には、そのことを理由に受診して下さい。

この持続性・難治性のしゃっくりの原因になることが多いのは、逆流性食道炎の原因になる「胃食道逆流症(GERD)」です。

胃食道逆流症は、食道の一番下にある括約筋が弱って緩んでくることで、胃酸が食道の方に上がってきてしまう病気です。また、飲み過ぎ・食べ過ぎでも起こりやすい症状ですね。

胸やけやげっぷなどが主症状ですが、ここにちょっとおもしろい方向性があるのです。胃食道逆流症で文献を当たってみると、自覚症状として次のような物が挙げられています。

  • 胸やけ
  • 胸の痛み
  • 酸っぱいものが上がってくる感じ
  • 喉の違和感
  • 気管支喘息
  • 中耳炎
  • 肩こり
  • 耳の痛み
  • 背中の痛み
  • 口の中が苦い
  • 寝汗

ここまでバラエティに富んでいるのに、しゃっくりはリストされてないんですね。

一方、持続性または難治性のしゃっくりの原因で調べてみると、原因疾患としてしばしば見られると言う前置きと共に、筆頭で胃食道逆流症とその他の食道の疾患が挙げられています。

いかにしゃっくりと言う現象が軽視されているかと言う傾向が見て取れますね。とは言え、上に挙げたような症状、特に胸やけや胸の痛みと共にしゃっくりが長期間続く場合には消化器系の診療科を受診して下さい。

消化器系の病気が原因でしゃっくりが止まらなくなる

普通のしゃっくりが舌咽神経の刺激によって発生しているのと同じように、迷走神経の求心路から刺激が伝わって起こる可能性は充分にあります。どちらも延髄から出ている脳神経だからですね。

消化器系を支配している神経は迷走神経ですので、消化器の病変が迷走神経に刺激を送り続けることでしゃっくりの原因になります。

また、迷走神経の遠心路から声門を閉じさせる指令が出ているのと同時に横隔神経からも横隔膜に命令が出ているわけですから、横隔神経の求心路から刺激がしゃっくり中枢に伝わっていることもあるでしょう。

横隔神経は脳神経ではなく脊髄神経ですが、咳反射の信号は求心・遠心ともに横隔神経を伝わっていますので、しゃっくりについても可能性は充分あると考えられます。

また、横隔神経や迷走神経の遠心路に直接刺激が伝わっている可能性も否定できません。そして、他には次のような病気がしゃっくりの原因になっているものと考えられています。

  • 食道閉鎖
  • 胃炎
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 胃がん
  • 膵炎
  • 膵臓がん
  • 炎症性腸疾患
  • 胆石
  • 胆のう炎
  • 腎臓障害
  • 肝臓障害

実に多彩ですが、しゃっくりが続いたからと言って、一々がんを心配していたのではストレスでしゃっくりが出てきそうです。これらは飽くまで可能性の話で、他に症状があってしゃっくりが止まらないと言う時に検討するものです。

例えば、しゃっくりが何日も続いていて、その上で胃が痛くて吐き戻したら、嘔吐物に血が混じっていた時などは、胃潰瘍や食道の炎症について受診した方が手っ取り早いと言った感じです。

肝臓や腎臓の障害でしゃっくりが出ると言うのもびっくりですが、これは迷走神経の支配が腹部にある内臓のほとんど全部に及んでいるからなのです。

呼吸器系の病気も長期間続くしゃっくりの原因になることがある

しゃっくり自体が呼吸に関係する症状ですから、消化器系の病気よりはなんとなく「そうかも」って思えるかも知れませんね。実際、ふつうのしゃっくりの原因になる刺激も鼻咽頭と言う呼吸器で感じているわけですから関係性は大きいでしょう。

また、肺の病気には循環器系の病気が絡むことがあるので、心臓病などにも注意を払っておいた方が良いかもしれませんね。

気管支炎や肺炎がしゃっくりをもたらすことがある

気管支炎や肺炎と言えば、風邪をこじらせるなど、感染症として発生することも多い呼吸器系の病気ですね。肺炎はともかく、気管支炎レベルなら罹ったことのある人も少なくないでしょう。

熱や咳などの症状がある時にしゃっくりが出たら、これはそうした呼吸器の病気が原因かもしれません。いずれにせよその病気でお医者さんにはかかっておられるでしょうから、ついでに相談されても良いでしょう。

重い病気としては肺水腫や肺がん、さらには胸を怪我した時にもしゃっくりが出る場合があります。肺がんでも初期症状は熱や咳程度ですので、これらとしゃっくりが重なったら、気管支炎などの可能性も含めて一度受診して下さい。

肺水腫は肺の中に血液の水分が滲み出し過ぎて貯まる症状です。呼吸困難と泡状のピンク色の痰が特徴ですが、心不全に伴って現れることの多いものです。また、心臓病以外の原因では肺炎や敗血症、時として高山病でも発生します。

高山病の一種として現れる高地肺水腫は、必ずしも一般的な高山病に伴って現れるとは限らず、単独で発生することが多いです。自動車などで急速に2500mクラスの高地に上がると発生することがあります。

高山病の仲間では最も致命的になりやすいものですが、1000m分高度を下げれば1日~2日で治ります。高い山に登った時しゃっくりが出たら、念のためこうした高地障害を警戒しておきましょう。

心臓病でもしゃっくりが引き起こされることが多い

先に書いたように、慢性心不全に伴う肺水腫でしゃっくりが引き起こされることがあります。また、心筋梗塞や心膜炎でもしゃっくりが出ることがあるようですね。しかし、こうした場合はしゃっくりなんかにかまっていられないでしょう。

まずは心臓の病気に対応することが先決ですし、それが治まれば、自然としゃっくりも止まっているはずです。

また、ペースメーカーを埋め込んでいる方の場合、電極の配置によってはしゃっくりが出る場合があります。そうした方の場合、しゃっくりが止まらなくなったら、主治医の先生に連絡してすぐに診察してもらって下さい。

意外な病気がしゃっくりを引き起こしていますね。とは言え、ほとんどのものがしゃっくりはおまけ程度の症状ですから、しゃっくりで他の病気が見つかったらラッキーぐらいの気持ちで主症状の治療に専念して下さい。

末梢神経系のトラブルには他の病気もある

ここまで説明してきたしゃっくりの原因疾患は、すべて末梢神経が刺激されることでしゃっくりを引き起こすものばかりでした。

末梢神経関連の病気はもう少しありますので見てみましょう。その中にはしゃっくりを止めるヒントになるものもあるんですよ。

横隔膜のヘルニアがしゃっくりの原因になる

横隔膜は肺を膨らませたり縮めたりして呼吸をするために存在する、胸腔と腹腔を仕切っている筋肉の膜です。この膜には3つの穴が開いています。2つは大動脈と大静脈を通すためのものです。

もう一つは食道を通すためのもので、食道裂孔と呼ばれています。この食道裂孔から上の方へ胃がはみ出したり、食道とつながっている噴門部が上にせりあがったりすると、食道裂孔ヘルニアと言う病気と呼ばれます。

この病気では逆流性食道炎が起こりやすくなると同時に、しゃっくりが見られる場合があります。軽い場合には特に治療を必要としませんが、症状の重さによっては内服薬や手術による治療の対象になる場合もあります。

また、横隔膜より上の胸の中で、肺と心臓を除いた部分を縦隔と言いますが、ここに腫瘍ができるとしゃっくりが出る場合があります。特に甲状腺腫で起こるようですね。

ただ、縦隔腫瘍は自覚症状が出ないことも多いので、しゃっくりが続くようであれば検査を受けてみて下さい。それで早期発見につながると幸運かもしれません。

しゃっくりを止めるヒントになるしゃっくりの原因

鼓膜を刺激するとしゃっくりが出ることがあります。耳かきで奥に行き過ぎてしまった時に、しゃっくりや咳が始まることを経験された人もおられるかもしれませんね。

これは、鼓膜の一部と外耳道の奥の下側の知覚神経は、迷走神経の支配になっているからだと考えられています。

後で紹介しますが、このエリアの迷走神経を上手く刺激することでしゃっくりの70%が止まると言う話題をテレビで放送していたこともあるんです。

ここまで紹介したのは末梢神経が影響しているしゃっくりの原因になる病気で、まだまだ他の系統もあるんですよ。たかがしゃっくりと言っても奥が深いですね。

中枢神経系のしゃっくりやお薬の副作用によるしゃっくりもある

中枢神経系の病気と言うのは、脳と脊髄、そしてそれに付随する器官で起こっている病気やけがと言う事になります。頭を打った外傷や脳卒中の他、難病の多発性硬化症や髄膜炎でもしゃっくりが出る場合があります。

しかし、これらの場合も心臓病などと同じで、中心になる病気が重病ばかりなので、しゃっくりはおまけ程度の存在ですね。

お薬の副作用でしゃっくりが出る場合がある

例えば高血圧のお薬で、アルドメット錠やメチルドパ錠はしゃっくりの副作用が知られています。パーキンソン病に使われるドパミン作動薬でもしゃっくりが出ることがあります。

私たちにとって身近なものとしては、抗生物質の一部にしゃっくりの原因になるもののありますし、ステロイド内服薬の中にもそうした副作用を持つものがあります。

さらに、抗不安薬やバルビツール酸系の向精神薬、手術の際に使われる催眠鎮静剤や全身麻酔、抗がん剤の中にもしゃっくりを呼ぶものがあります。

手術の際の麻酔はともかく、それ以外のお薬を服用中に、2日を超えて続くしゃっくりがでてしまったら、すぐに処方して下さっているお医者さんに連絡して対処を求めて下さい。

感染症や代謝障害でもしゃっくりの原因になり得る

例えばインフルエンザでしゃっくりが出たなどと言う例もあります。また結核やHIV感染症、マラリアや敗血症などでもしゃっくりの原因になることがありますが、これもしゃっくりはおまけの症状と言っていいかもしれませんね。

代謝性の病気では糖尿病が代表選手です。末梢神経に病変が出ることも少なくないので、しゃっくりもあり得るのでしょう。でも、必ず出る症状ではありません。飽くまで可能性と言うだけです。

その他、低ナトリウム血症や低カルシウム血症、さらには尿毒症がきっかけになる場合もあるのです。

心因性や特発性と言ういわば原因不明のものも少なくない

これまでに紹介してきたのは「器質性」のしゃっくりの原因です。つまり、身体のどこかに故障があってしゃっくりが出続けていると言う事ですね。それに対して、身体の故障のないものがあります。

まずはストレスや興奮、さらには神経症などの、心の問題に関連してしゃっくりが続くものがあります。こうしたものを心因性と言いますが、他に症状がないのに、しゃっくりが長く続いて受診する場合には、まずは内科で良いでしょう。

そこで器質性のしゃっくりの原因が何も見つからなかった場合、心療内科などに紹介してもらって、心因性の部分を探るのが順番と言う事になります。そして、それでも原因がつかめない物を「特発性」と呼ぶことになります。

しゃっくりの原因は驚くほど多岐にわたっていますね。では、次はしゃっくりを止める方法について見て行きましょう。

しゃっくりの止め方は物理的な方法が第一選択

お医者さんに出かけた場合でも、まずは症状などを診断して下さった上で、まずは今出ているしゃっくりを止めると言う事になります。

この場合、まずはしゃっくりが出るきっかけになった部分を刺激してみると言う事が試みられるでしょう。つまり、鼻咽頭に触れてみると言う事ですね。

昔ながらの方法が有効な場合もある

お医者さんによってどんな方法を取られるかは一定していないと思います。良くあるのは喉の奥の方にカテーテルや綿棒を入れて、鼻咽頭を刺激すると言う方法です。これは普通のしゃっくりの発生原因になる場所ですね。

ここを刺激して、舌咽神経経由で延髄にもう一度信号を送ることで、しゃっくりを止めようと試みると言う物です。割合よく効くと言う評判も耳にしますね。また、鼻咽頭ではなく、口蓋垂を刺激する場合もあるようです。

同じように鼻咽頭を刺激する方法として、

  • スプーン数杯の粒状の砂糖を飲む
  • 氷水のイッキに飲む

 
という方法や、さらには迷走神経の刺激方法として、「胃のあたりを冷やす」という方法もあります。

そして、血中二酸化炭素の濃度が上がるとしゃっくりの回数が減ると言う観察結果の応用として、「紙袋を顔に当てて呼吸する」という方法が取られることもあります。過呼吸の時に使うのと同じ方法です。

テレビで紹介されて人気の耳押え法

上でお話ししていた、以前テレビ番組で紹介されて人気を博していると言うしゃっくりを止める方法をご紹介しましょう。方法はいたって簡単で、「両耳に指を入れて、痛みを感じるくらい強く押す」と言うだけです。

しゃっくりを止める指を耳に入れる方法

鼓膜の一部や外耳道の奥の下側には迷走神経が通っています。そこで、指を突っ込んでこれを刺激することで、延髄の興奮を抑えてしまおうと言う事なのです。

テレビ番組の内容を紹介する放送局のサイトには、どの指を突っ込むのかまでは書いてありませんでした。でも、親指を突っ込む人はいないと思いますし、つぎにお話しするような理由で親指では効果がないでしょう。

と言うのも、外耳道は外側の方は三叉神経の支配領域で、延髄に繋がる迷走神経支配の領域は鼓膜に近い奥の方なのです。ですので指を突っ込んでも、強く押さないと三叉神経支配のエリアにしか力が加わらないんですね。

でも、だからと言って道具を突っ込んだり、爪を切っていない指で強く押したりすると外耳道を傷つけてしまいます。くれぐれも柔らかい外耳道の皮膚を傷つけないようにして試してみて下さいね。

また、指の関節を傷めたりしないようにも注意して下さい。あなたの耳の穴と指の太さのバランスを考慮して指を選ばれればいいと思います。

なお、喘息のある方は、迷走神経の刺激が発作を引き起こすことがありますので、絶対に耳を押さないで下さい。さらに、迷走神経は副交感神経としての働きもあるので、刺激されると不整脈や失神に繋がることもあります。

ですので、心臓病のある人や、血管迷走神経失神や排尿失神、アルコール性失神を経験したことのある人も耳を押えてしゃっくりを止めるのはやめて下さい。

また、この方法でしゃっくりが止まっても、すぐに再発するなどして48時間以上続く場合は一度お医者さんで原因を調べてもらって下さい。1週間を超えるようなら必ず受診されることを強くお勧めします。

痙攣を抑える薬などもいろいろ使われているがお勧めは漢方薬

お医者さんでお薬を出してもらえることもありますが、これと言った特効薬はありませんし、ほとんどが処方箋薬です。注射の場合もありますね。

でも、しゃっくりと言う物に対してはほとんどのお薬が保険適応外ですので、原因に対する治療と言う扱いになるでしょう。

そんな中で、市販薬としてエキス製剤も販売されている漢方薬は即効性もあって、そこそこ期待できると言えるでしょう。お薬の名前は芍薬甘草湯(しゃくやく かんぞうとう)です。名前の通り、芍薬エキスと甘草エキスを配合してあります。

芍薬甘草湯商品写真
芍薬甘草湯エキス顆粒 – ツムラ漢方

本来の効能は痙攣を止めるお薬で、胃痙攣やこむら返りに有効だとされています。ですので、横隔膜の痙攣を抑えてしゃっくりを止めると言う事ですね。ツムラやクラシエから市販薬が出ています。

耳を押えて治癒率70%は画期的な方法ですね。次にしゃっくりが出たら私も試してみましょう。
キャラクター紹介
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