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【写真あり】でべそ・臍ヘルニアの症状、原因と治療法

医療や医学の世界には、一見それは病気とは言わないのではないかと思われるような症状でも、実は病気だったということが意外と多いです。たとえば「でべそ」はその典型です。一般的にはでべそを病気であると認識するケースは多くないでしょう。

「でべそ」とは、以下のように定義されています。

臍の皮膚の下に余計な組織があるために、皮膚が下から持ち上げられ、前に出っ張った状態のヘソ

でべその引用画像

上記で定義されるでべそは、美容の分野では「とても大きな問題」ととらえられるケースが多いですが、医学的には「ぶつけるとかなり痛いので必要なら治療したほうがよい症状」と認識されるレベルの症状です。

ですから、でべそ自体はそこまで大きな健康被害の心配はありません。

ただ、でべその種類、もしくはでべそと似た非常によく似た症状である「臍ヘルニア(さいヘルニア/へそヘルニア)」ともなると、上記で定義される見た目以外の問題がないでべそとは大きく異なり、やや深刻な症状と解釈しなければならないこともあります。

そういった症状も含め、今回はいろいろな「でべそ」についてお話していきます。

深刻な場合も!?臍ヘルニアの問題とは

おへそは、哺乳類の動物なら必ず存在する腹部のくぼみ(でべその場合は「腹部のでっぱり」)です。その哺乳動物がお母さんのお腹の中にいるときに、「へその緒」を通じてお母さんから栄養や酸素などといった必要な物質の供給を受けていた、その名残がおへそです。

ということは、おへその奥は、私たちの体内のどこかに通じていなければならないと、容易に想像できるはずです。

とすると、よほどの事情がない限り普段あまりおへそについて真剣に考えることがなくても、実はおへそという部位はかなりデリケートな部位であるといえるのです。

臍ヘルニアとはいったいどんな症状なの?

結論から言えば、私たちのお腹にあるおへそは、特殊なケースを除いて私たちの体内の器官のどこかにつながっているわけではありません。もちろんお母さんのお腹の中にいるときには、肝臓や膀胱といった重要な器官につながっていました。

しかし生まれてからは、栄養を摂取するための口という器官や、排泄するための器官があるので、おへそが体内のどこかにつながっている必要がないのです。

ただ、体表からその内部に向かっておへそのエリアがありますので、デリケートな部位であることにはかわりありません。

デリケートな部位だけに、構造的な欠陥によって健康を害するリスクも生じます。中でも一番のリスクとなるのが、「臍ヘルニア」です。臍ヘルニアとは、本来通じていてはいけない「腸」との接続が行われており、腸がでべそのように体表に盛り上がっている症状です。

つまり臍ヘルニアは、正常なおへそや単に出っ張っているだけのでべそとは異なり、「特殊なケース」になります。

まずは実際の写真を見てみましょう。いわゆるでべそ、そして臍ヘルニアの写真です。どちらの写真も矢印右側がふつうの状態のおへそです。

正常なへそとでべそ

正常なへそと臍ヘルニア

上の「でべそ」に関しては、気にしなければそれほど大きな問題にならないかもしれませんが、多少おへそをどこかにぶつけやすいかな、という印象はありますね。しかし下の「臍ヘルニア」は、治療したほうがよい状況であるといえる症状です。

この写真は上で説明したように、腸が盛り上がって至った状態であり、腸を損傷するリスクが考えられる症状です。以下の画像(左)をご覧になり、ふつうの状態のおへそと臍ヘルニアの状態とを見くらべてみると、臍ヘルニアの治療の必要性がより具体的にイメージできるかと思います。

臍ヘルニアの内部簡略化イラスト

でべそにもいろいろな種類があって、出っ張っているおへそをなんでもかんでも「でべそ」と呼ぶのも医学的には厳密を欠くことになるということがわかると思います。

そこで思い当たるひとつの疑問があります。それは、「おへそはなぜ出っ張ってしまうのか?」という疑問です。

一般的には、お腹の表皮に対して体内側に向かってくぼんでいるのがおへその形状です。つまりおへそはどちらかといえば物質的な部位ではなく、お腹にできたスペースに近い部位です。

ところが、でべそや臍ヘルニアの場合むしろ物質的なおへそがお腹に出っ張ることになります。

ということは、ふつうのおへそに対して真逆の状況が起こっているのがでべそなのです。もちろんそうなってしまう原因はいろいろ考えられます。

しかも、成人男女はもちろんですが、子供のでべそ、妊婦さんのでべそなど、その原因がそれぞれ異なっていることが多いです。

それでは、いろいろな人に起こりうるでべその原因について、それぞれ検証してみましょう。

でべそ(臍ヘルニア以外)ができるいろいろな原因

臍ヘルニアの場合、おへその部分の構造的欠陥が直接的な「出っ張り」の原因になります。臍ヘルニア以外のでべそについてもそれはほぼ同じことが言えるのですが、ただ、臍ヘルニアほど深刻な問題では(見た目以外の部分では)ありません。

もう一度上の図をご覧いただきましょう。

でべその引用画像

図中の「瘢痕(はんこん)組織」となっている部分が、皮膚を押し上げてでべそをつくっていることをご確認いただけるかと思います。この瘢痕組織というのは、簡単に説明しますと、「外傷の治癒などによってできる皮膚や細胞組織のひっつれ」と説明されることになります。

おそらく誰もが経験していることと思いますが、ちょっと大きなケガ(外傷)を負ったときには、ようやく傷が癒着して、やがて完治したとしても、その痕が残ってしまうことがあります。これも、広義には瘢痕組織の一種といえます。大けがで縫合オペが行われた際の縫い痕も、実は瘢痕です。

つまり、正常な状態で形成されたはずの皮膚が外傷などの外的な要因で、その部分だけふつうとは異なる組織になってしまったとき、その部分を瘢痕組織と呼びます。

それでは、でべそのケースではいったいなぜ瘢痕組織ができてしまうのかというところが本質的な問題になります。

赤ちゃんや子供はなぜでべそになりやすいのか

実は、おへその瘢痕は、でべその赤ちゃんに限らず、誰にでもできているのです。瘢痕組織がでべその原因なのにずいぶんおかしなことを言うではないかと思うかもしれませんが、瘢痕組織がなぜおへそにできるのかを考えると、その疑問も簡単に解決できます。

赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときには、赤ちゃんはへその緒を通じて栄養補給や排泄を行っていました。へその緒は、赤ちゃんの身体から自由に取り外しができるものではありません。

へその緒は、赤ちゃんの身体とお母さんの身体をなめらかに接続する重要なパーツです。

言ってみれば、赤ちゃんがお腹の中にいるときには、お母さんと赤ちゃんは、へその緒によって「母子」という1つの個体を成していると解釈することもできるはずです。

つまり、赤ちゃんが単独で1つの個を与えられるのは、お母さんのお腹から生まれ出た瞬間ではなく、へその緒が切り離された瞬間であるとも言えるのです。

その瞬間、自分の身体からパーツが切り取られるわけですから、赤ちゃんの身体には当然「傷」が残ります。その傷が癒着する際に、たいていは瘢痕となるのです。

ですから、お腹の表皮に大して内側にくぼんでいる正常なおへそであったとしても、その奥には瘢痕があるはずなのです。

その瘢痕が必要以上に大きくなってしまった場合が、「でべそ」ということになります。

お腹の脂肪や筋肉はもちろん、骨格もまったく形成されていない赤ちゃんの身体に、傷痕である瘢痕だけがいきなりできるわけですから、赤ちゃんのでべそが成人にくらべて目立ちやすくなるのは当然でしょう。

赤ちゃんではないお子さんにもでべそが多いのは、やはりこれからお腹に脂肪や筋肉がつくまでの過渡期にあるからです。ご承知のとおり、残念ながらそのままでべそとして残ってしまうこともありますが、成長とともに、ふつうのおへそへと変化することも多いです。

また、瘢痕組織の大小の個体差に関しては、未だ明確になっていない部分もあり、結果的に、でべそになってしまう人とそうでない人の分かれ目は未だはっきりしていないといわれます。

お医者さんの技術の差だと言われることもあるようですが、基本的にはそうではないといえます。

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妊婦はなぜでべそになりやすいのか

赤ちゃんや幼い子供のでべそは比較的多いですが、子供のほうではなく、お母さん、特に妊娠中の妊婦さんのほうにでべそが現れることも多いです。

妊婦さんがでべそになりやすい原因もいろいろ考えられますが、主だった原因は以下のとおりです。

  1. 皮膚が伸ばされる
  2. 腹筋が引き伸ばされて薄くなる

妊娠によってお腹の表皮が張っている状態から、出産によって一気に表皮がたるむ現象が起こりますが、実はこれとまったく同じことがおへその中でも起こりやすのです。たるんだ部分がおへそのくぼみからあふれ出るような形で、でべそのように見える妊婦が多いです。(1)

(1)と同様に、皮膚の下の筋肉も妊娠によって引き延ばされるため、おへそのくぼみが薄くなることで、でべそのように見える場合も多いです。このケースでは、出産してもすぐに元通りにはならないこともありますが、時間とともに元通りになることのほうが多いです。(2)

でべそ(臍ヘルニア)ができるいろいろな原因

上では、臍ヘルニアではないでべその原因について検証してきましたが、今度は、より深刻な問題ともなりうる「臍ヘルニア」になる原因に迫ります。

でべそと同様、ここも赤ちゃんやお子さんの臍ヘルニア、妊婦さんの臍ヘルニアに分けて説明します。

赤ちゃんや子供はなぜ臍ヘルニアになりやすいのか

私たちのおへその奥には、瘢痕組織があるというお話をこれまでしてきました。その瘢痕組織が原因で「でべそ」ができるわけですが、実は、臍ヘルニアによるでべそは、瘢痕組織ができないことに原因があることが多いです。これはいったいどういうことなのでしょうか?

もちろんへその緒を取り去ったあとの傷口は、特殊なケースを除いて自然に癒着しようとします。瘢痕は癒着の際にできるわけですが、泣くことが多い赤ちゃんの場合、おへその傷口が十分に癒着しないうちに腸がせり上がってきて臍ヘルニアを発症することが多いのです。

要するに、傷口が自然にくっつこうとする力よりも、腸が傷口を開こうとする「泣くときに込められる力」のほうが大きい赤ちゃんの場合、臍ヘルニアが起こりやすいといえます。赤ちゃんですから、泣く機会はどうしても多く、結果的に赤ちゃんの臍ヘルニアの症例も多くなります。

ですから、あえて楽観的に解釈すれば、赤ちゃんの臍ヘルニアはその響きほど重篤な症状ではない場合が多く、「よくあること」であるとはいえます。ただし、手術などの治療をすべき臍ヘルニアもあります。

とはいえその判断は、生まれたばかりの赤ちゃんに迫るのではなく、もう少し時間が経ってからでも十分狩野です。それでは参考までに、臍ヘルニアを発症した赤ちゃんの写真を以下に掲載しておきます。

臍ヘルニア症例写真

妊婦はなぜ臍ヘルニアになりやすいのか

妊婦のでべそは多いですが、中には妊娠によっておへそが大きなダメージを受け、「臍ヘルニア」のほうを発症してしまう妊婦さんもいます。その原因は、以下のとおりです。

腹筋のお臍の部分に穴があく(臍ヘルニア)

妊婦の場合かなり個体差が大きいのですが、もともとおへその組織が薄く、場合によってはすでに穴があいていた(臍ヘルニアの予兆はあった)妊婦さんの場合、潜在的な臍ヘルニアが妊娠や出産によって表面化したということも十分考えられます。

一般成人が突然臍ヘルニアを起こす可能性について

赤ちゃんや妊婦さん、産後の女性の場合、やはり「へその緒の除去」という特有の事情がおへそのトラブルの原因となっている場合が多いです。

では、たとえば成人男性など、へその緒とはまったく無関係の人が突然臍ヘルニアを発症するなどということが、はたしてあるのでしょうか?

結論を言いますと、「あり」です。ただ、このケースについても、妊婦さんの臍ヘルニアと似ているところがあります。

まあもちろん妊娠・出産と無関係の成人の場合、へその緒が関係することはありませんが。ただ、妊娠をしたのと似た力がお腹に加わることで、臍ヘルニアは起こります。

たとえば、何らかの病気が原因でお腹に腹水がたまることでお腹が大きくなったりすると、妊娠しているのと似た力がお腹に加わることになります。あとは妊婦さんのところでお話したのと同じようなプロセスをたどり、臍ヘルニアに至るのです。

でべそをどう対処すべきか

でべその対処でまず考えなければならないのが、それが治療を必要とするでべそであるかどうかです。

でべその場合、治療の必要性のファクターには2種類あります。1つは、「痛みや二次疾患などの健康面の問題」です。これがでべその治療を決定づけるケースはもちろん多いです。

そしてもう1つが、「見た目の問題」です。痛みもなければ現状健康面への問題も何ら懸念されないでべそであっても、やっぱりでべそはイヤだと考える人は、でべその治療が必要であると判断されることになります。

まずはご自身がどのタイプのでべそであるかを明確にしましょう。

また、赤ちゃんのでべそに関しては、やはりどうしてもお母さんやお父さんの裁量で治療方法の選択が変わってくることになります。とはいえ、赤ちゃんのでべその知識を豊富に得ていない一般人にとっては判断が難しくなるでしょう。

そういうときは、あまりこだわりを持たず、まずはお医者さんに相談するようにしてください。赤ちゃんのでべそについては、やや症状の変化が大きい傾向があります。

生まれたばかりのころは大きなでべそでも、2~3週間すると、自然と引っ込むおへそもあります。

一説によれば、赤ちゃんのでべそは2歳を過ぎると自然治癒はないと言われますので、考えようによっては(症状の程度によっては)それまで待つのもひとつかな、とも思います。

それでは、いろいろ検討した結果、何らかの治療をほどこすことになった場合、その方法についてお話します。

でべそはどう治療するの?(赤ちゃん・子供編)

生まれて間もない赤ちゃんのでべそ(特に臍ヘルニア)は非常に多いです。中にはかなり特殊な臍ヘルニアもあって、そういったケースでは、すぐに手術が必要になります。ただ、多くの臍ヘルニアの場合、手術については2歳くらいまで様子を見るというのがひとつの方法になります。

赤ちゃんの場合、臍ヘルニアの9割程度が2歳ころまでに自然治癒、もしくはそれに近い状態まで自然に改善されるといわれます。

一部医療機関では、「臍ヘルニア=緊急性があり手術が必要」として手術をすすめることもあるようですが、一般的にはそんな必要はありません。

ただ、赤ちゃんの臍ヘルニアの場合、手術以外の治療が採用されることもあります。まったくの自然治癒に任せるという考え方も悪くありませんが、将来よりおへその形がキレイになるといわれるのが、圧迫療法と呼ばれる治療方法です。以下にその方法と画像を記します。

臍ヘルニアの治療例写真

左上)テープ圧迫固定前の臍ヘルニア
右上)臍輪内にスポンジ球を挿入し、綿棒で押さえて、布テープを貼ります。
左下)テープ固定後。この上に入浴できるように防水のためテガダームを貼ります。右下)4週間のテープ圧迫固定を行い、テープ除去から2週間後

この圧迫療法は、はじめのうちは来院して上記治療を行い、その後は自宅でも治療できることもあるということで、広い意味で非常に有効な治療といえるでしょう。

もちろん自宅で治療する場合には、医師から詳細なアドバイスがあると思いますので、これを遵守してください。

2歳以降の子供のでべそについては、2歳以降になって急に臍ヘルニアなどの症状が現れたケースと、赤ちゃんのころから臍ヘルニアがあって、自然治癒されなかったというケースが考えられます。そのどちらかによって、多少治療方法が異なることもあります。

前者のケースであれば、赤ちゃんのころ担当していたお医者さんがいる医療機関に相談することが望ましいでしょう。後者のケースであれば、やはり整形外科などのしかるべき医療機関で、早目に相談すべきです。

応急措置として、赤ちゃんのころの担当医のアドバイスを仰いでもよいでしょう。2歳を過ぎたら臍ヘルニアの対処は少し急いだほうがよいといえますので、生後間もない赤ちゃんのように「放置して自然治癒を促す」という考え方だけは排除してください。

でべそはどう治療するの?(成人編)

瘢痕組織がでべその原因になっている「臍ヘルニアではないでべそ」の場合、瘢痕組織を除去する手術が行われます。もちろん除去したあとは、おへその形がキレイになるようにケアできます。

妊婦や授乳婦など大人のでべそは、美容整形外科などで施術するのが一般的です。

また、大人の臍ヘルニアも美容整形外科などの医療機関で解決できることが多いです。臍ヘルニアの場合、まずは臍ヘルニアの原因となっている部分(ヘルニア門と呼びます)をふさぎ、その後臍ヘルニアが再発しないように手術を行います。

臍ヘルニア手術っていくらくらいかかる?保険の適用はどうなの?

2歳以上のでべその場合、症状の程度にもよりますが、手術に踏み切る人が多いです。臍ヘルニアではないでべその場合、手術はしない人もいますが、それでもぶつけやすいなど生活に支障が出るレベルの症状では、手術をすることが望まれます。

もちろん、生活に支障が出るレベルではないものの、見た目が気になるという意見(特に若い女性に多い)をお持ちであれば、手術するしかありません。

臍ヘルニアに関しては、腸を損傷する危険性が大きいため、やはりできるだけ手術したほうが後々安心できるはずです。

でべその種類や患者さんのでべそに対するコンプレックス、スタンスなどによって手術するか否かが決定されることになるわけですが、手術するとなると、やはり気になるのが費用面です。

手術すると決心しても、費用によっては最終決定が異なることも十分考えられるでしょう。

手術というと、特に成人の場合は、簡単なものでもある程度費用がかかってくることを想定しておかなければなりません。ただ、健康保険が適用されるか否かによって費用は大きく変わってきますので、「保険はどうなの?」というところが非常に重要になってきます。

そういったでべその手術費用や保険適用に関しても検証を進めていきましょう。

臍ヘルニアの手術費用や保険適用について

検査、診察、治療、手術など、健康保険が適用されるか否かの決め手は、それが「医療行為」に当たるかどうかです。

簡単に言ってしまえば、病気やケガそのもの、もしくは病気やケガの予防に対して医師が提供するサービスは、すべて「医療行為」とみなされます。

医療行為に対しては、原則健康保険が適用されます。臍ヘルニアの治療や手術の場合、「腸を損傷するおそれ」を排除する手段ですから、当然医療行為として認められ、健康保険が適用されます。しかも、赤ちゃんの場合多くは「乳幼児医療費助成制度」の対象になります。

乳幼児医療費助成制度の対象年齢は、その自治体によって異なりますが、2歳未満の赤ちゃんであれば、ほぼ間違いなく助成の対象になります。保険と乳幼児医療費助成制度の適用をダブルで受けることができると、手術をしても費用はほとんどかからない場合もあります。

赤ちゃん以外のお子さんの場合は、乳幼児医療費助成制度の対象となっているかなっていないかによって費用が異なってきます。つまり、自治体によって費用が異なりますので、手術費用についての問い合わせは、病院か自治体宛でするとよいでしょう。

また、成人の場合は、原則として健康保険のみ適用になります。こちらに関しても、保険の種類や自治体によって費用が異なってきますので、病院や自治体に問い合わせしていただくのがベターでしょう。

臍ヘルニア以外のでべその手術費用や保険適用について

健康保険や乳幼児医療費助成制度の適用に関して問題となるのが、「臍ヘルニアではないでべその治療や手術」です。まあ赤ちゃんの場合、ちょっとした治療に関しては、あまり細かいことは言われないと思いますが、手術ともなると、さすがに考慮されません。

つまり、赤ちゃんでも妊婦さんでも一般成人でも、臍ヘルニアではないでべその手術に関しては、医療行為外の美容整形手術と解釈されることになります。

ですから、臍ヘルニア以外の手術は健康保険や乳幼児医療費助成制度の対象にはならないことが多いです。

ただし、たとえば臍ヘルニア以外のでべそをどこかにぶつけてケガをしてしまったというケースでは、そのケガの治療に関しては、健康保険や乳幼児医療費助成制度の対象になります。

ただ、でべその除去手術は医療行為に含まれないことは覚えておいていただきたいと思います。

保険適用がない手術は、基本的には「自由診療」になります。つまり、手術費用は施術する医療系機関(美容外科など)が自由に決定できることになります。ですから、施術する医療系機関に直接費用などをお問い合わせください。

少々ややこしい話になってしまったかもしれませんので、「でべその手術の保険適用」に関して、概要を以下にまとめておくことにします。

凡例 ◎:保険適用あり ○:乳幼児医療費助成制度適用あり ×:適用なし 
成人(お子さん) (目安として2歳未満の)赤ちゃん
臍ヘルニア ◎(○の場合あり) ◎○
上記以外のでべそ ×[医療行為のみ◎(○の場合あり)] ×[医療行為のみ◎○]

でべそは個性!?柔軟なスタンスででべそとつきあう!

たとえば背が高い人もいれば、背が低い人がいます。多くの場合、背が高いか低いかは、その人の個性ととらえられます。背が高い人がどんなに低身長を望んでも、「背が高い人」として生活しなければなりませんし、背が低い人についてもそれはまったく同じです。

では、「でべそ」はどうでしょうか?確かに、上記の「臍ヘルニア」のように、早いタイミングで何らかの対処をしておいたほうがよいでべそもありますが、多くは「健康には差し支えないでべそ」といえるでしょう。

とすると、でべそも一種の「個性」ととらえられるのかもしれません。

背の高さとちがって、でべそは、除去することができる可能性が大きい個性です。自ら個性のひとつを放棄することだって、不可能ではありません。

ただ、まだ何も知らない赤ちゃんに負荷をかけてまででべそを除去するとなると、少し赤ちゃんに気の毒なところもある気がします。

赤ちゃんのでべそはなおりやすいにもかかわらず、親が見た目の印象だけで判断して赤ちゃんのおへそにメスを入れる選択をするケースも少なくありません。

何も知らないうちに手術するからメリットなのか、何も知らないから負荷をかけるべきではないのか、判断は難しいところです。

自然治癒の可能性が低いならまだしも、自然治癒の可能性のほうがはるかに高い赤ちゃんのでべそ(ひとつの個性)の除去は、必ずしもあせる必要はないのかな、という気も正直します。

悩んでいないなら問題ありませんが、除去の是非を悩んでいるなら、思いとどまるのも勇気です。

赤ちゃんは私たち大人にくらべて抵抗力も低く、傷ができるということは、それだけ細菌感染などのリスクが高まることも意味します。もちろんそのあたりはお医者さんがしっかりやってくれるとは思いますが。

ただ、一部の病院(特に美容系?)では、手術をあせるところもあるようです。

早い段階での手術を強くすすめられた場合は、ちょっとだけ立ち止まって「自然治癒の可能性」を考えていただくのもよいのかな・・・という気がします。

また、自宅で圧迫療法などの治療を行う際にも、細菌感染のリスクを軽減するためのルールを守って実施していただきたいと思います。

最後に、赤ちゃんのとても大きい臍ヘルニアの参考写真を掲載しておきます。こんなに大きい臍ヘルニアも、自然治癒の可能性があるのです。また、膨らんだ部分をゆっくり押下することで、一時的に正常化することもあります(強い押下、頻繁な押下は危険な場合もあります)。

大きな臍ヘルニアの症例写真

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