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膀胱炎を薬に頼らないで治せるか?クランベリーは予防には効果がある

クランベリー

膀胱炎は小さな子供からお年寄りまで幅広く見られる病気ですが、それでも圧倒的に女性に多く、それも初潮から閉経までの期間に良く見られる病気です。

この膀胱炎については抗生物質や合成抗菌薬を使った治療が一般的ですが、クランベリー果汁が有効であると言うわさも聞きます。

膀胱炎を予防したり治療したりするにはどのような手段が有効なのでしょうか。クランベリーの効果効能を正しく知って、賢く利用しましょう。

頻尿と排尿痛が膀胱炎に多い症状

膀胱炎と言えば尿の濁りや血尿も良く見られますが、特に多いのは頻尿と排尿痛です。頻尿と言うのは、起床から就寝までの間に8回以上の排尿があることですが、杓子定規に8回を意識する必要はありません。

「何か以前より良くトイレに行くようになったな。」と感じたら頻尿である可能性があります。そうした場合は排尿痛がないかどうか、尿のルックスに異常がないかをチェックして、気になることがあったら受診して下さい。

頻尿は炎症が膀胱を刺激して起こる

膀胱に炎症が起こると、その刺激で膀胱の知覚神経が刺激されて尿意が現れ、頻尿になります。頻尿の原因は膀胱炎だけでなく様々なものがありますので、頻尿だから膀胱炎だと言うことはありませんから、他に気になる症状がないかをチェックして下さい。

例えば男性の場合、膀胱炎は少ないので、尿の出が悪いとかキレが悪いとかの症状があった場合、前立腺のトラブルによって頻尿になっている可能性があります。

また、糖尿病や腰の椎間板ヘルニアのある人の場合、膀胱を収縮させる神経にトラブルが起こって、排尿が完全に行われないため回数が増えます。同じことは直腸がんや子宮がんなど、膀胱に近い部位の手術を受けた場合、その後遺症として現れることもあります。

さらに、脳卒中やパーキンソン病など中枢神経の病気によって、膀胱のコントロールができなくなっても頻尿は発生します。そして何より「原発性の過活動膀胱」と言う、原因不明の頻尿や老化による頻尿も少なくありません。

このように頻尿と言うのは幅広い原因によって起こる症状ですので、膀胱炎の疑いがあるかどうかは他の症状とも兼ね合わせて見た方が良いですね。

排尿痛も膀胱炎の症状だがタイミングに注意

排尿痛と言うのは、文字通り排尿の際に痛みを感じると言う物です。ただ、尿の出はじめに痛む場合と、尿の最後の方で痛みが出る場合とがあります。

膀胱炎の排尿痛の特徴は、排尿の最後の方で痛みが出てくると言う物です。ですので、頻尿があって、排尿時の終り近くで痛みを感じると言った場合には、特に女性の場合膀胱炎を疑っても良いでしょう。

男性の場合は、むしろ前立腺炎の可能性が高いかもしれません。膀胱炎とお薬などは近い部分もあるので、頻尿と排尿痛があったら、どちらになるか判りませんが取り敢えず泌尿器科を受診されるのが良いですね。

また前立腺炎は、前立腺肥大症や前立腺がんに併発する場合もあります。50歳を超えたら定期的にPSA(前立腺特異抗原)検査を受けておくと安心だといえるでしょう。PSAはがんだけに特有のものではありません。前立腺肥大症でも前立腺炎でも高値になることがあります。

ですので加齢とともに多くの人に起こる前立腺トラブルのチェックだと思って受けておくのがお勧めです。自治体によっては検査費用の補助が出るところも少なくありません。

一方、排尿の最初の方で痛みが出る場合は、尿道炎や尿道結石の可能性があります。また、前立腺炎では終りだけでなく最初の方でも痛みが出ることもあります。尿道結石はめったに発生しませんし、膀胱から下ですので出てしまえばOKです。

ただ、尿道結石は往々にして排尿困難を伴いますので、そうした症状が出たら急いで泌尿器科を受診して下さい。

尿道炎は細菌が尿道に感染して起こる病気です。そう言うと膀胱炎と同じのように聞こえますが、起炎菌が異なります。尿道炎を起こす最も多い原因菌は淋菌で、次いで多いのがクラミジアです。

つまり、尿道炎は性感染症に分類される病気ですので、そうした注意を怠らないようにして下さい。基本はパートナーともども検査を受けて、感染が判ったら2人そろって治療を受けておくことです。そうしないと、いわゆるピンポン感染が発生します。

(ピンポン感染:性感染症を本人だけが治療しても、パートナーに感染させていた場合、再びパートナーから感染させられてしまう現象)

さらに、排尿中ずっと痛みがある場合には、重い膀胱炎や、膀胱の中に異物があるケースなどが考えられますので、急いで受診して下さい。

膀胱炎は尿のトラブルとして見つかることが多いので、割合判りやすい病気です。単純性の場合、お薬を飲んで養生するだけですぐに治りますので、早めに受診することをお勧めします。

膀胱炎では尿に膿や血が混じることも多い

一般的に多い女性の膀胱炎では、尿に膿や白血球が混じって、白く濁ることが多いです。ですので、尿が濁ったと気付いたら、痛みや頻尿がなくても受診して治療を受けて下さい。

これは、膀胱だけでなく、腎臓から尿道に至るまでのどこかに感染がある場合に共通する症状です。男性でも尿路のどこかだけでなく前立腺への感染でもこの現象は起こります。

無症状のうちに気付いたらすぐに受診しよう

膿尿と呼ばれるこの現象は膀胱炎を含む、尿路のどこかに感染症が起こると発生します。また尿路結石でも発生することがあるので、激しい痛みが出る前に気付けたらラッキーですので、受診して検査を受けて下さい。

重い病気では、膀胱がんでも膿尿が出ることがあります。尿が濁っただけではなかなか受診動機に繋がりませんが、このような可能性があることを知っておいてもらえると、受診をためらわずに済むでしょう。

また、尿が濁るのではなく、膿そのものが尿道から出てくることがありますが、明らかに膿と判る濃いものが出てきたら、先にお話しした淋菌感染症である可能性が高くなります。

さらに、膿かどうかはわからないけど、尿ではない水っぽい膿のような物が少量出てくる場合は、クラミジアなど淋菌以外の物が尿道に感染している物と思われます。

この場合も、排尿痛が見られなくても必ずパートナーと一緒に受診するようにして下さい。

血尿も重要な指標になるので自己判断せずに受診する

目で見て尿がオレンジ色から、どす黒く見えるほど真っ赤な色になっている場合を肉眼的血尿と言います。尿の中にどれだけ血液が含まれているかによって色の変化がありますが、薄黄色いはずの尿がオレンジ色から赤色をしていたら血尿と考えて良いです。

肉眼的血尿は前立腺や腎臓から尿道までの、尿路のどこかに炎症や結石、嚢胞、動脈瘤、そして腫瘍ができていることを示唆しています。

ですから膀胱炎だけの特徴と言うわけではありませんが、その他の症状があってもなくても、泌尿器科を受診して必要な検査を受けて下さい。

なお、茶色や褐色がかった赤色の尿は、血尿ではなくヘモグロビン尿やミオグロビン尿、ビリルビン尿と言う、性質の違う色素尿であることもあります。しかし、これも注意しなければならない尿の状態ですので、すぐに受診して下さい。この場合も初診は泌尿器科でOKです。

尿の色について

膀胱炎には尿路や前立腺トラブルと共通する症状が多いですが、少なくとも女性の場合は前立腺トラブルを考えなくていいので、膀胱炎を前提に受診されても良いかもしれませんね。

膀胱炎が女性に多いのは尿道の長さと関係がある

膀胱炎は圧倒的に女性に多い病気です。これは尿道の構造に男女差が大きいことが原因だと考えられています。膀胱炎のほとんどが感染症です。膀胱炎の多くが「直腸常在菌による上行性尿路感染」と位置付けられています。

なんだか難しい言い回しですが、シンプルに言えば、お尻から出た菌が尿道口から入って、膀胱の方へ登って行ったことによって感染、膀胱炎を発病するものだと言うことです。

太く短い女性・細く長い男性

膀胱炎についての説明で良く見るものとして、男性は尿道が長いから菌が膀胱にまで到達しにくいと言う物があります。実際女性の3cm~4cmに対して、男性は5倍以上の16cm~20cmもありますので、長さが全然違うのは間違いありません。

そして、実は女性の尿道は男性の物に比べて太いのです。このため、さらに菌が入りやすくなっている側面もあるでしょう。

尿自体は、血液をろ過して作られるものですから、少なくとも既知の検査方法で見つかるような細菌は棲んでいません。最近、これまで知られていなかったような菌がいる可能性は示唆されていますが、それは膀胱炎の起炎菌ではないようです。

ですので、膀胱炎の起炎菌は尿道口から膀胱の方へ遡って行って、そこで炎症を引き起こしているのです。と言うことは、当然太くて短い尿道を持つ女性が感染しやすいと言うことに繋がるわけです。

会陰部の構造の違いが女性を感染しやすくさせている

先にお話しした通り、「直腸常在菌」が尿路に入ってさかのぼることで膀胱炎は起こるわけですから、女性の方がリスクが高くなるのは無理のないところです。

特に生理中や妊娠中に感染しやすいことが判っています。これは普段環境を酸性に保っている女性の常在菌であるデーデルライン桿菌が、その時期には数が減ってしまうためなのです。

そのため、肛門と尿道口の間で直腸常在菌が繁殖してしまい、膀胱炎の原因になるのです。

温水洗浄便座の機能は排尿後には使わない

温水洗浄便座にはビデ機能も付いていることがありますが、漫然と排尿後に使うことには感染のリスクを高める可能性があります。昔はこうした感染を防ぐため、女の子はお尻は前からうしろへ拭きなさいとしつけられました。

現在は温水洗浄便座が普及したため、水分を拭き取る時には意識しているかもしれませんが、温水によって尿道口から菌を押し込んでしまう可能性はあまり意識されていません。

医療機関によっては、温水洗浄便座全部に対して否定的な考えを持っているところもあるようですが、それは何となく極論のように感じられます。

排便時には清潔を保ち血行促進を図って痔を防止するために使うのは良いことじゃないかと思います。一方、ビデ機能を排尿時に毎回使っていたのでは、菌を押し込んでしまうリスクも高まります。

そして、せっかく悪い菌が繁殖しないように頑張ってくれている常在菌のデーデルライン桿菌まで洗い流したのでは、さらに感染リスクが高まってしまいますね。

温水洗浄便座は、お尻を洗うのに特化しておくのが良いのではないかと考えられます。

温水洗浄便座は日本の世界的発明品ですね。外国人が日本に来た時には、SNSなどに写真をアップして、思う存分トイレを楽しんでいることがあるようです。

膀胱炎の原因!大腸菌によって引き起こされることが最も多い

起炎菌として直腸常在菌と言う表現が使われていましたが、直腸の中に棲んでいる菌と言うイメージの通り、大腸菌がもっとも膀胱炎の原因になっているのです。

閉経前の女性の急性膀胱炎の起炎菌は「グラム陰性桿菌が約80%」で、「そのうち約90%が大腸菌である」とされていますので、およそ72%が大腸菌によって起こっていると言うことですね。

急性単純性膀胱炎は細菌感染なので抗生物質が効く

単純性膀胱炎と言うのは、他の病気が原因で膀胱炎を起こしているのではなく、細菌感染によって膀胱炎だけが独立して起こっていると言うことです。

この病気は大腸菌だけでなく、他の菌による感染症の可能性もありますが、いずれも細菌が分離されていますので、抗菌薬が処方されます。閉経前の女性に対して、第一選択薬として使われるのは次のようなものです。

  • レボフロキサシン水和物(商品名:クラビット・ジェネリックあり)
  • トスフロキサシン トシル酸塩(商品名:オゼックスなど・ジェネリックあり)
  • 塩酸シプロフロキサシン(商品名:シプロキサン・ジェネリックあり)

これらのお薬はいずれも「ニューキノロン系抗菌薬」と言うお薬で、幅広い細菌に効果を持っています。副作用は少ない方のお薬ですが、腎臓が悪かったり高齢であったりして、お薬の排泄が遅れがちの人は注意が必要です。

また、お薬同士の相性がありますので、現在飲んでいるお薬がある人は、必ずお薬手帳か現物を持参してお医者さんに見てもらって下さい。

このお薬を3日飲んで、飲み終わって1週間後くらいに治療完了の検査をするだけでOKです。万が一耐性菌などが原因であって、治療が完了していなかった場合は、別のお薬を1週間ほど飲むことになります。

いずれにせよ、こうした抗菌薬・抗生物質によって、急性単純性膀胱炎は比較的簡単に治りますし、この方法以外で治す方法と言うのは確認されていません。

膀胱炎のお薬として市販されているのは、起炎菌をやっつけるものではなく、膀胱炎の不快症状を軽減するための対症療法のお薬なのです。

なお、妊娠している女性には使えないお薬も多いので、妊娠している場合や、確定していなくても可能性がある場合は、必ずそのことをお医者さんに伝えて下さいね。

閉経後の女性では治すのに時間がかかりやすい

閉経後の高齢女性では、大腸菌がキノロン系抗菌薬に耐性を持っていることが多いことと、閉経前の女性とは菌の種類が異なるケースも多いため、閉経前女性では第二選択になっているお薬を最初から使います。

ですので、最初から1週間ほどの服薬期間が設けられます。但し、尿検査で閉経前女性と同じタイプの菌が検出されている場合は、そちらと同じお薬が使われます。

高齢女性では、一度膀胱炎を起こして治療しても、再発することが多くなります。こうした場合は単純性ではなく、何か基礎疾患がある可能性を検討して検査が行われるでしょう。

ステロイド薬を使っている場合や糖尿病のある人では、再発率が高くなりますので、あらかじめそうした事はお医者さんに伝えておいて下さいね。

その他、尿道が狭くなっていたり、結石があったり、さらには膀胱がんなどが発生している場合もありますので、しっかり検査してもらいましょう。

子供の膀胱炎はウイルス性であることもある

子供の膀胱炎も、基本的には大人と同じで大腸菌などの感染によるものが多くなっています。しかし、コクサッキーウイルスやアデノウイルスと言った「風邪のウイルス」によっても膀胱炎が起こることが知られています。

また、子供の場合も女の子の方に多いのですが、男の子でも1%くらいは膀胱炎を経験すると言われています。女の子の場合は3%~5%くらいです。

治療についても大人に準じますが、成長の度合いなどを見ながら、小児科または泌尿器科の先生に指導を受けて下さい。

膀胱炎は女の子に多いのですが、男の子が排尿痛を訴えた場合、 亀頭包皮炎であることもあります。起炎菌が膀胱炎と共通することも多いので、治療も似通ったもにになるでしょう。これもまた局部の清潔さの維持が大切になります。

膀胱炎の治療には水分補給が共通して大切

たとえ、尿道口から細菌が膀胱の方に上がってきても、排尿すれば大半が押し流されてしまい、膀胱炎を発症するほど膀胱の中で繁殖できません。

しかし、排尿を我慢していたり、水分摂取が足りなくて尿量や排尿頻度が少ないと、膀胱の中で起炎菌が増殖してしまい、その結果膀胱炎が起こります。

膀胱炎が起こってからでは、頻尿になって何回も排尿したところで、炎症は治りませんし、菌も減りません。ですので、普段から排尿を我慢しない事や水分摂取が不足しないように注意しておいて下さい。

また、不幸にして膀胱炎を発症してしまったら、お薬を飲みながら、水分をしっかり摂って排尿も我慢しないようにしましょう。

社会的な立場の問題で、女性はトイレを我慢することが少なくないようです。このことも膀胱炎が女性に多い原因になっているのです。

膀胱炎の治療に代替療法はお勧めできないが予防には有効!

さて、最後になってしまいましたが、クランベリーの話題です。クランベリーには膀胱炎を治癒させる効果は見つかっていないようです。海外の情報を含めて私も見て回りましたが、治療効果については、噂話レベルにとどまり、信頼できる情報は見当たりませんでした。

しかし、どうやらクランベリーには、膀胱炎の再発を予防する効果があるのではないかと言うことが示唆されて、お医者さんたちもこちらについては推奨しています。

クランベリーは膀胱炎の再発予防に有効

クランベリーと膀胱炎に関する研究が日本で行われていますので、その報告を見てみましょう。

尿路感染症を複数回再発した患者に果汁65%のクランベリージュースを使用した場合の再発率を検討した。この無作為化プラセボ対照二重盲検試験は2007年10月から2009年9月まで日本で行われた。

被験者は20~79歳の外来患者であり、無作為に2群に分けられた。 1群はクランベリージュース(群A)を飲み、もう1群はプラセボ飲料(群P)を飲んだ。条件を保つために、飲料の色と味を調整して区別がつかないようにした。

被験者は24週間、寝る前に1日1回クランベリージュースまたはプラセボ飲料1瓶(125mL)を飲んだ。主要エンドポイントは尿路感染症の再発であった。 50歳以上の女性群では、A群とP群の尿路感染症の再発率に有意差があった。

(英語の論文のため抄訳。商品名や容量からの推定ですが、使用されたのは日清オイリオ・クランベリーURシリーズのUR65・125mL入りではないかと思われます。)

この研究によると、50歳以上の女性でおよそ40%ほど再発率が低下したということですので、明らかに予防効果が見て取れますね。

こうした研究データをもとに、感染症学会のワーキンググループも、膀胱炎の再発防止に有効であると一般的レベルでの推奨を行っています。

クランベリーはジュースで飲むのがお勧め

クランベリーはジャムやジュースに加工しないと、ちょっと食べにくい果物です。日本ではあまりメジャーではありませんが、北アメリカのサンクスギビングには、七面鳥の丸焼きに添えるソースとして、欠かせない味です。

国立健康・栄養研究所の調査によると「子供が摂る場合はジュースにしたものだけが安全性を確認されている」と言うことですので、クランベリージュースがお勧めです。

ただし、クランベリーは非常に酸味が強いためとても飲みにくく、市販されているクランベリー飲料はジュースではなく、果汁を薄めて多めの糖類を添加したものが一般的です。

例えば上で例示した日清オイリオのクランベリーUR65・125mL入りでは1本あたり果汁由来の分と添加された果糖を合わせて、炭水化物が17g含まれています。

この商品については、公式通販で36本入り税込み7776円で販売されていますから、1本あたりにすると税別200円です。高果汁飲料としてはそれほど高価ではありませんが、糖分の摂りすぎには注意しておきましょう。

糖分を減らしたいという人の場合、無糖の100%クランベリージュースも、一般の通販で見つけることができます。こちらは500mL10本入りで税別12000円と少し高めです。

でも、自分で果汁65%に薄めて125mLを飲んだとした場合、1回当たりの価格は税別195円です。差額の5円でゼロカロリー甘味料などで味をつければ、果汁由来の糖質以外は摂らなくて済みますね。

一つだけ注意しておいていただきたいのは、クランベリーはシュウ酸を多く含む果物だということです。ですので、シュウ酸カルシウム結石の原因になることがありますので、飲む量は控えめにした方が安全です。

もし、尿路結石の経験がある人が膀胱炎にかかった場合、再発予防にクランベリージュースはあまりお勧めできません。気になる人は、膀胱炎の治療を受けたお医者さんに相談しましょう。

尿の酸性度によっても効果の出やすさや結石のできやすさに影響があると思われますので、検尿結果と照らして検討してもらって下さい。

クランベリージュースの有効成分はキナ酸だとされていますが、まだ充分な研究データは見当たりませんでした。それでも予防的に適度に薄めた果汁を摂るのはお勧めできると思います。

膀胱炎は受診してお薬で治すのが最も好ましい対策

このように、基礎疾患さえなければ、膀胱炎は3日から1週間ほどの服薬で完治できる病気ですから、疑わしい症状があったらすぐに受診して、菌が検出されたら抗菌薬・抗生物質を処方してもらうのが最も良い治療方です。

中途半端に対症療法を行って、膀胱の中で炎症が広がったり、菌の増殖が激しくなったりすると、それから抗菌薬・抗生物質治療を始めても時間がかかってしまうでしょう。

ある種の民間医療であるクランベリーについては、予防には有効です。ですので、50歳以上の女性の場合、お薬で完治したら、クランベリー果汁飲料を摂ることは効果的と思われます。

その際、100%果汁相当で100g未満の摂取量になるよう、注意して飲んで下さい。先に紹介した日清オイリオのUR65では、1本あたり約81gの果汁含有量になります。

これは、たくさん飲んだ時の健康被害報告があることに加えて、尿路結石の原因になるシュウ酸が多く含まれているからです。過ぎたるは及ばざるがごとしで、健康飲料であるクランベリー果汁も、摂り過ぎには注意が必要なのです。

キャラクター紹介
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