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どうして消えないの?長引く空咳…私に起きた咳の本当の訳

去年の私は散々でした。3月に会社から業績悪化を理由にリストラされその後、半年近く再就職先も決まらずに失業保険で繋ぐ生活が続いていました。

丁度この頃から、乾いた『空咳』が出始め会話をする時に咽るようになり、夜になると咳込んで眠れなくなることもしばしば。

でも、一昨年に20年以上吸っていた『たばこ』を止めた事もあり、喫煙歴を考えても空咳は日常的なものだったし、花粉症もあるから空咳なんてその内無くなると、楽観視していました。

待ちに待った社会復帰。でもやっぱり消えない空咳

秋になってやっと待ちに待った社会復帰。近所の大手印刷会社で印刷物の検査をする仕事で再就職をすることに。でもこの頃には、喘息にでもなったのかな?と思うほど頻繁に咳込む状態で、市販の咳止め薬を毎日服用するようになっていました。

気持ち的には薬の乱用は怖いという概念もあって、咳が落ち着いている日はのど飴をなめて乗り切ったりもしていました。新しい職場は特に、食品や医薬品などのパッケージを扱う印刷工場だったため、仕事中の咳は禁物。必ずマスクを着用し、黙々と検査業務をしていました。

そんな姿を会社側は「真面目な良い人が入社してくれて本当に良かった!」と、とても高評価してくれていました。怪我の功名とでも言うべきか・・。

年明けからの急転直下。私の身体はどうしたの?

仕事にも慣れ、一人で検査も任されるようになり、頑張っていましたが相変わらず空咳は消えません。しかも階段の上り下りや工場内の歩行中、常に息切れしている状況で同棲中の彼からも『運動不足だよ』と指摘される始末。

年末年始にかけてインフルエンザが流行りだし、工場内感染をしないようにと厳重な予防対策をするように指示もあって、個人的にも手洗い・うがい・マスクの着用をとにかく心掛けていましたが、1月末の金曜の夜から急な発熱ですっかり週末は寝込む事に。

インフルエンザだったらヤバいと思い、休み明けの月曜日に熱も下がったので一応近くの内科を受診したら「ま、風邪でしょう」と診断され翌火曜日からまた普通に出勤し、いつも通りの一週間を終えました。

土曜日は久しぶりに彼とお気に入りのラーメン屋さんに晩御飯を食べに行こうと出かける事に。ところが、駅まで歩いて12~3分の距離の中、300メートルも歩くと「はぁ、はぁ、はぁ・・・」息が上がって歩けない。

彼に「ごめん、ちょっと息切れが酷くて歩けない、ゆっくりでいい?」と謝り30分以上掛かってやっと駅に着く。電車に乗って一駅。

あれ?駅の階段が5段登ったらまた、息切れで動けない。おかしい、なんだか変。どうしちゃったの?私の身体?彼も「これは普通の状態じゃないよ、月曜日までに良くならなかったら医者に行った方が良い」と。

突然現れた歩行時の呼吸困難、私の身体に潜む病の影

月曜日はとうとう息切れで歩行困難状態になり、近くの大学病院の内科に駆け込んだ。初診外来でレントゲン画像から「間質性肺炎の疑いがあります」と、黒縁メガネの黒髪ボブヘアの若くてカッコいい女医さんに言われる。

ふ~ん、肺炎か、肺炎なら治るだろうな・・・と、私の安易な思いとは裏腹に女医さんは話を続けていた。「考えられる原因は、膠原病・服用薬・喫煙・生活環境(ハウスダストやペットの飼育や職場の粉塵など)・それ以外の原因・全く原因不明のどれかです。検査をして先ず原因を調べましょう。」と言われる。

え、何?肺炎なのだから炎症抑える薬とかで何とかならないの?と、私には何が起きているのか理解できない。
検査は専門の呼吸器内科で明日から行う事になり、結局原因がわからないと薬の処方も出来ないと言われ辛い症状のままこの日は這うように帰宅する。

帰宅後は、インターネットで「膠原病」や「間質性肺炎」を調べてみたが正直良く分からなかった。唯一理解できた事は、私は難病に掛かっている可能性があるらしいという事だった。

長く続く咳には必ず原因が。気になる空咳は今すぐ呼吸器内科の受診を!

それから約一ヶ月掛け、CT検査・気管支鏡検査を受け、間質性肺炎の可能性が濃く原因をキチンと調べて行くために生体採取検査が必要と診断されるも、この大学病院ではその検査実例が少ないため専門医療機関のセカンドオピニオンの受診を勧められました。

直ぐにこの苦しい空咳と息切れを治したくて、自宅から約1時間半電車を乗り継ぎ、この病院を受診。結局この呼吸器病の専門病院に転院し、約一ヶ月で最終的な検査のための入院・手術を経て正式に『特発性間質性肺炎及び肺高血圧症』と診断され現在、特定疾患(国の難病認定)申請の手続き中です。

間質性肺炎とは、簡単に説明すると肺から血管に酸素を送り出す細胞が何らかの原因で傷つき肺と血管の間にある間質と言う部分が厚く硬くなる病気。その結果、肺から酸素をうまく血液に送ることが出来なくなり呼吸困難などの症状が現れ、手遅れになると呼吸は出来なくなります。

ただの空咳だと思っていた症状は、なんと国の難病指定になっている病気が原因だったのです。結局この二ヶ月間でやっと手にした職も失い、5年間の同棲生活も解消、実家に戻り呼吸困難にならない為に医療用の酸素ボンベが無ければ外出さえ困難なニートの様な生活に一変してしまいました。

難病なのであまり知られていない病名のようですが、あの美空ひばりさんの死因も『間質性肺炎』だったようですね。何の治療もしなければ私の肺は約5年で寿命が来ると主治医に言われました。

私の肺年齢は79歳と同等の機能だそうです。(実年齢は40代ですが)79歳の肺で40代の動きをしようとしていた訳ですから、身体が酸欠状態になるのも今は納得できます。

この4月からステロイド薬や免疫抑制剤等の服用で症状の進行を抑える治療を開始しました。一般的に空咳は、アレルギーや喘息などの症状が主な理由でしょう。

主治医の話では良く耳にする『逆流性食道炎』といった病気も空咳の原因だそうです。この辺りの病気は投薬治療で治せるみたいです。だからと言って、空咳を軽く見ないで下さい。

私と同じ様に空咳が続いているという症状がある方は、是非、『治せる病気』であることを確認するためにも1日でも早く呼吸器内科専門医の受診をおすすめします。

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