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喫煙者に確実に増加中!重症化すると危険な慢性閉塞性肺疾患について

年々増えている慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは

慢性閉塞性肺疾患(COPD)という病気をご存知でしょうか。あまり聞き慣れない病名かもしれませんが、これは世界的に患者数が年々増えていることで問題になっている慢性的な呼吸器疾患です。

COPD(=Chronic Obstructive Pulmonary Disease)とは、肺気腫と慢性気管支炎と言われてきた疾患を統合した名称になります。COPDは患者数が多く、日本では死因のトップ10位に入っているほどの重い疾患です。

しかも脳卒中や心疾患といった上位に上がる死因が減っていくのに対し、COPDは逆に急増の傾向があり、このままいくと2020年には世界の死因の第3位に上がるのではないかとも考えられています。COPDとはどのような病気なのでしょうか。

COPDとは

COPDというのは汚れた空気を吸い込むことで気管支や肺に炎症を起こす病気です。呼吸は常に繰り返され、気管支や肺は外気にさらされ続けています。そのため、空気中の微粒子、有害なガスなどの刺激を受けやすく炎症を起こしやすいのです。

肺の中では気管支の先が細く枝分かれしたような状態になっています。その先端のほうは呼吸細気管支といい先端には肺胞という袋がついています。肺胞は肺のおよそ85%の体積を占め、呼気中の酸素を血液中に送り血液中の二酸化炭素を取り込む役目をしています。

長期間にわたって習慣的に汚れた空気を吸い続けていると循環器に炎症を起こし、気管支が狭くなったり肺胞の形が崩れるなどの症状が起こるようになります。これがCOPDの始まりです。

初期に自覚症状がないことも多いですが、徐々に息切れや咳の症状がみられるようになります。また、呼吸機能が低下するためにエネルギー効率が悪くなり、疲れやすくなります。

肺胞は破壊されて収縮性を失ってしまうので空気の出し入れがスムーズにできなくなり、空気が肺胞に溜まったままの状態になってしまいます。この状態を肺気腫といい、破壊された肺胞は二度と元には戻りません。

症状が悪化していくと、運動時だけに起こっていた息切れが安静時でも起こりやすくなり、食欲不振、動くのがおっくうになる、など生活に影響を及ぼすようになってしまいます。

また、怖いのが風邪やインフルエンザなどによって症状が急変してしま「急性増悪(ぞうあく)」で、重度の場合には呼吸困難から合併症や最悪死に至る場合もあります。

COPDの症状と判断

COPDは次のような症状が特徴です。

・息切れしやすい
・咳、痰が続く
・だるい、疲れやすい
・呼吸する時にゼイゼイ音がする
・痰がねばつく

さらに症状が進むと

・息を吸う時に口をすぼめる
・胸の幅が厚くなり「ビア樽」状の体形になる

といった特徴がみられるようになります。これらの症状を感じたら受診することをおすすめします。COPDの検査では、スパイロメーターという呼吸機能を検査する機械を使って1秒率(%)=(1秒量÷努力肺活量)×100の数値でCOPDの判断を行います。

努力肺活量というのは最大限に息を吐き出した息の量です。この数値が70以下であればCOPDの疑いがあり、数値が低いほど重度になります。

原因は煙草!

COPDの原因のおよそ9割が喫煙です。そのほかには職業柄などによって有害物質を吸引する人が発症しやすいです。煙草には化学物質がおよそ4000種類も含まれており、煙草の煙を体内に取り込むことで健康にさまざまな害を及ぼします。

COPDは40歳以上の喫煙者に多いとされます。また、喫煙者の多くはCOPDにかかっている可能性があるとされています。もちろん喫煙者の煙草の先から流れる副流煙にも化学物質が大量に含まれますので周囲の人にも影響を及ぼす可能性もあります。

喫煙はCOPD以外に肺がんをはじめとする全てのがん、ぜんそく、生活習慣病などさまざまな病気のリスクを高めます。健康のためにも禁煙をすることが最もおすすめです。

COPDは治りますか?

破壊された肺胞は元には戻りませんが、治療やリハビリテーションで症状を緩和させたり進行をゆるやかにし、生活の質を維持していくことは可能になります。

・禁煙
・気管支拡張剤、去痰剤などによる薬物療法
・呼吸リハビリテーション
・酸素療法(重度の場合)
・感染予防対策(インフルエンザワクチン接種など)

最も重要なのは禁煙です。禁煙しなければ他の治療を施しても意味がありません。また、早期治療が効果的ですので喫煙歴があり症状に少しでも思い当たるという人は受診して医師に相談することをおすすめします。

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