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カラコンで失明しない為に!意外と知らない使用法と品質表示

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モデルさんやタレントさんがカラーコンタクトをしているのは良く目にしますよね。若者に人気の歌手の方でも見られます。

こういったものへの憧れからか、若い世代ではすでに利用率が20%を越えたとも30%ともうわさされるカラーコンタクトレンズですが、その使用実態を調べるにつれ、かなり恐ろしい状況であることが判りました。

現在、日本人の失明原因の第1位は緑内障、第2位は糖尿病性網膜症ですが、個人的な感想ながら、カラコンによるものがトップの座を奪うかもしれないと思うぐらい、皆さん無茶苦茶な使い方をしてるようです。

目が見えない世界を想像したことがありますか?実際の症例

カラコンによるリスクは、何と言っても失明です。レンズに度が入っていないものは単なる「雑貨」として扱われている場合も多く、眼科などでの検査も必要がなく値段も安いので、気軽に使用できることから普及しています。

また業界の巧みな宣伝誘導によって世間ではおしゃれのアイテムとして必須であるような方向になってきていますが、そのおしゃれは視力と引き換えにしても良いのでしょうか。

ネイルのおしゃれと同程度の感覚でカラコンを利用することは大変危険です。ネイルなら健康被害が出ても、せいぜいアレルギーや大きな皮膚・爪のトラブル程度ですからまだしも、視力のトラブルは大ごとです。

若い方がおしゃれしたい気持ちは当然のことですから、あえて使うなとは言いません。しかし、誤った使い方だけはしないようにしましょうね。

目が見えなくなった世界を想像したことがありますか?おしゃれした自分の写真を見ることもできなくなるのは嫌でしょうから。

実際に起こる目のトラブル

カラーコンタクトの着用について一番危険視されているのは目の角膜へ送られる酸素の不足です。

角膜とは目を覆っている薄い膜で、通常涙から角膜の細胞へと酸素が運ばれています。この酸素が不足すると、角膜の目を守る働きが著しく低下してしまうのです。

角膜の位置と目の構造

角膜の一番外側にある角膜上皮が浮腫を起こし、今度は一番内側の角膜内皮細胞がどんどん死滅していきます。そうなると角膜は腫れて白く濁ったようになる「水疱性角膜症」という状態になります。ちなみに角膜内皮細胞は一度死滅してしまうと再生できません。

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角膜の防御機能の低下により「角膜腫瘍」という危険な症状が起こる可能性もあります。これは角膜上皮だけでなくその内側まで疾患が及び、重症化してしまった場合は治療を受けても視力障害などの後遺症が残ってしまうとても怖い眼障害です。角膜に穴があき失明してしまうケースもあります。

角膜以外の箇所に起こる障害として、結膜上皮障害や輪部充血といった障害もカラーコンタクトレンズの間違った使用によって起こります。

輪部充血

ドライアイなどの目の乾きや痛みを感じることもありますが、これらの眼障害が起こっても自覚症状がみられない場合もあるようです。つまり、気付かないうちにどんどん目を傷めつけ、自ら失明へ導いてしまっている…ということなのです。

カラコンによる健康被害が起こってしまう2つの要因

カラコンによる健康被害は、目の異物感から失明まで広範囲に存在しています。それらの原因は大きく分けて二つ存在します。

  • 粗悪なカラコンを使用したこと
  • 正しい使い方をしなかったこと

この二つです。これだけ見れば健康被害に遭っても当然のように見えますよね。でも、あなたはこの二つに該当しないと自信を持って言えるでしょうか?

目のトラブルを起こさないために、これから紹介する2つのポイントをしっかり理解して守ってくださいね。

ポイント1.きちんと承認された品質基準通りのカラコンを選ぼう

カラコンは、厚生労働省の規定によれば「視力補正を目的としないカラーコンタクトレンズ」(略称:おしゃれ用カラーコンタクトレンズ)と言うことになっていて、厚生労働省による規制を受けています。

現在、製造・輸入については厚生労働大臣の承認が、販売については都道府県知事の販売業の許可を受けた上で、販売管理者の設置が義務付けられています。

それでも、以前、何の規制も受けていなかったのに比べると進歩だとは言えますが、まだまだ十分な規制が行われているとは言いにくい状況です。

必要事項がきちんと記載されているかチェックしよう

カラコンが薬事法の規制対象になってから、あまりにも粗悪な品質のものはほとんど見なくなりました。ただ、ネット通販などでもぐりの個人輸入代行などが散見されますから、そうしたものには注意しましょう。

以下の必要事項がきちんと記載されていない製品は、何らかのトラブルが発生する可能性が高いと思いますので、一つも抜けていないことを確認して購入しましょう。

  • 高度管理医療機器承認番号(これがないものは違法です)
  • 使用期限
  • 原材料(カラコンの場合、ほとんどHEMAです)
  • 原材料グレード(グループI~IV)
  • 着色面の構造(サンドイッチまたは浸含法が好ましい)
  • 含水率
  • 酸素透過率(Dk/L値として表示されます)
  • サイズ
  • ベースカーブ
  • 製造メーカーまたは製造国
  • 販売会社または輸入業者名

面倒なだけの品筆表示ではない!その意味を理解する重要性

カラコンに表示されている上の項目は、ただ法規制があるから仕方なく並んでいるものではなく、消費者に対して大切な情報を提示しているものです。

高度管理医療機器承認番号

厚生労働省に届け出て認可を受けた証明です。この番号がないものは販売できませんし、万が一架空の番号がついていたら立派な犯罪です。

使用期限

ここを観なくてもパッケージに大きく書いてあるでしょう。1回使い捨てとか、1週間用などの表現です。

原材料

HEMA以外はほとんどないと思います。より目に負担の少ないシリコーンハイドロゲル重合素材と言うものもありますが、カラコンではまだ使われていないようですね。

原材料グレードは、それぞれ一長一短ですので、どれがいいとは言いにくいのですが一応説明しておきましょう。

グループI グループII グループIII グループIV
耐久性:優 耐久性:優 耐久性:劣 耐久性:劣
耐汚染性:優 耐汚染性:優 耐汚染性:劣 耐汚染性:劣
厚み:薄 厚み:やや厚 厚み:薄 厚み:やや厚
酸素透過率:低 酸素透過率:低 酸素透過率:高 酸素透過率:高

これだけではわかりにくいのですが、総合評価としてはIIとIVが比較的高評価で、Iは開発時期が最も古いためか、ここに書かれた情報に比べると低めの評価のようです。

酸素透過率はDk/L値で20以上あればコンタクトレンズとして使えるレベルだそうです。視力矯正用で最新のシリコーンハイドロゲル重合素材の場合140~150くらいのものもあるようですね。

一方、従来型の視力矯正用では30とか50とかの数値をよく見ます。さらに、カラコンの場合、記載があっても1ケタ台と言うのも珍しくありません。これでは角膜が酸素不足になって重い病気を引き起こしかねません。

酸素不足によって引き起こされるのは、角膜浸潤・角膜潰瘍が最も多いそうです。失明の原因になり得る重篤な症状ですが、同時に両目に出ることが多いとも言われています。

なお、どんなに良い素材が使えるようになっても、カラコンは普通のクリアなコンタクトレンズより酸素透過率は劣ります。それはカラーを入れている色素の部分が酸素を通しにくいからなんですね。

ですから、酸素不足による眼科的障害はカラコンの宿命と言えるのかもしれません。

重要な項目についての説明はこんなところですが、それ以外の項目については、書かれているかいないかで判断する材料になるでしょう。

そして、食品でも同じような現象がありましたが、偽装表示がないとは言い切れません。眼科医療器具を作っている信頼できるメーカーのものを購入しましょうね。

安ければ良い、デザイン優先で選ぶなどと言う考え方は極めて危険です。安全性を考えて選び、それが高すぎると思えば買わなければ良いのです。

治療費に高いお金を払うのはもったいないでしょう?

ポイント2.「正しく使う」が何より大切!気を付けたい使用方法

当たり前のようで、ほとんど当たり前に行われていないのがカラコンの使い方です。一言でいえば視力矯正用を含めてコンタクトレンズは面倒なものです。

かと言って、目医者さんの宣伝をするつもりはありませんので、タテマエ論ではなく、本当に最低限必要な使い方をお話ししておきましょう。

着脱の際は手を消毒してから

爪を短く切り、切り口をやすりで丸めてから水洗い、消毒した手で着脱します。つまり、ネイルをした状態での着脱はNGです。ネイルをした状態は雑菌の繁殖場のようなものです。その雑菌を今度は目の上で培養することになります。

最近ではコンタクトの着脱用の器具を売っていますので、その道具をきちんと毎回消毒しておけば、ネイルをした状態でもコンタクトの着脱ができますので、そういう道具の活用も一つの手ですね。

コンタクトレンズは目に密着します。目に密着すると言うことは、レンズと目の間に微生物が入り込むと、次に外すまでの間はそこでウヨウヨと微生物が増殖していると言うことになります。

特に危険なのは手に付いた菌ですね。その微生物が原因で様々な目の病気が報告されていますから注意しましょう。

ここで怖い目の病気について説明することは控えますが、写真を見るだけで食欲が失せるような病態のものが多いですよ。

消毒方法は手順通り

メンテナンス用の洗浄液にはいろんなタイプがありますが、こすり洗いの必要なものは、必ずこすり洗いをしてください。漬けただけでは細菌を培養しているようなものです。

中和が必要な物は…いえ、中和しなければ痛くて着けられないと思いますのでこれは良いです。

洗浄液は使ったらすぐ捨てて下さい。保存液は毎回新しいものと交換して下さい。保存液を交換するときには必ず保存容器を洗浄・消毒・乾燥して下さい。

保存容器は定期的に交換して下さい。1~2か月くらいが目安ですが、汚れてきたらもっと早く交換して下さい。

装着時間は厳守

一日の装着時間はもちろん、そのレンズに設定された期間を越えての装着は厳禁です。それを無視したことが、最も目の病気を引き起こしていると言えるでしょう。

1回使い捨てタイプの物は、たとえ5分しか着けていなくても捨てて下さい。そもそも消毒に対応していない物が多いので、洗えば使えると言うことはありません。

2か月対応のものは62日ではなく60日だと思いましょう。

最初は眼科へ

必ずしも眼科併設のコンタクトレンズ店でカラコンを買わなければいけないとまでは言いません。しかし、最初に眼科へ行って診察を受け、カラコンを使っても問題ないかどうかの判断を仰ぎましょう。

この最初の診察を受けなかったばかりにトラブルに巻き込まれることもあるのです。それ以降は、定期的に目に異常が起こっていないかの診察は受けておきましょうね。

カラコンは大人になってから

少なくとも18歳未満の人にはおすすめできません。これは未成年者の場合自己責任と言っても、それを負うことができないからです。

どうしてもカラコンを使いたい子供さんは、親御さんと一緒に眼科に行き指導を受け、カラコンのメンテナンスを含めて指導を受けてからにしましょう。

また、親御さんはお子さんが適切なメンテナンスを行い、使い方を守っているかどうかを、一日も休まず、毎日チェックしてあげて下さい。

角膜炎を起こすアカントアメーバの実態とその対処法

アカントアメーバ角膜炎症例写真

アカントアメーバという名前を聞いたことはありますか?

これは土の中に存在している小さな単細胞生物の一種で、私たちの身のまわりには多くあふれています。何より注意すべきなのは空気中にまうほこりや水道水にもこのアカントアメーバは生息しているという点です。

通常は無害なアカントアメーバですが、コンタクトレンズの正しくない使用方法により傷ついた角膜にアカントアメーバが増殖することで、アカントアメーバ角膜炎という症状を起こしてしまいます。

これは抗生物質が効きづらく、重症化しやすいという危険な特徴を持っており、長引く場合は半年以上もの期間、入院しながら治療を受けなければならなくなることもあります。

通常は病巣掻爬という、症状の原因となっている感染した角膜を少しずつ削り取る治療の繰り返しになります。しかし感染と増殖がおさまったとしても、角膜の白濁や表面のおうとつの出現などで大きく視力を落としてしまうことがほとんどです。

角膜移植の手術を受ける他治療の手立てがなくなってしまうこともあり、もちろん失明の原因にもつながるとても危険な症状なのです。

発症を防ぐには保存液の交換とこすり洗いを徹底しよう

アカントアメーバは細菌をエサにし増殖します。

私たちが普段触れている塩素消毒がされた水道水では、アカントアメーバの栄養になる最近は増殖できません。しかしコンタクトケースの中で時間がたち塩素が抜けた水では細菌が増えてしまいます。

ですので、コンタクトケースの中の水は定期的に交換しなければなりません。これは保存液でも同じです。毎日使用する人は毎日交換してください。

ケースの中に残っている保存液に新しい保存液をつぎ足すのもNGです。「同じものだしいいでしょ」は間違いですから絶対にやめてください。

ケア用品として主流のMPS(マルチ・パーパス・ソリューション)という保存液ですが、これは非常に消毒力が弱いものでアカントアメーバにはほとんぼ効きません。

「ちゃんとケア用品として販売されているものだからある程度大丈夫でしょ」と数日放置してしまっては、アカントアメーバを始めとする雑菌の増殖を促進してしまいます。

MPS自体の消毒力は弱いですが、この液体はこすり洗いをする前提のものです。つまりMPS自体に殺菌の効果はなくても、細菌がいないようにすればもともと増殖もしないということです。

正しいこすり洗いによって、細菌の数は100分の1から1万分の1にまで減ることがわかっています。

こすり洗いの正しい方法

  • 必ずコンタクトに触れる前にしっかり石鹸で手を洗う
  • 20回以上くるくると優しくこする
  • すすぎは3回以上

この3点を守ってこすり洗いをしてください。

洗う作業がイヤ!という方は、使い捨てのコンタクトを選ぶしかありませんね。目のために少しの手間も惜しまないでください。

実はケースも交換が必要なんです

コンタクトを入れて保存しているケース、あなたはどのくらいの期間使っていますか?ずーっと替えてない、という方も多いのではないでしょうか。実はこれ、とても危険です。

コンタクトレンズをきれいにケアしても、汚れたレンズケースを使っていたら話になりません。レンズケースのケアを怠ると眼感染症を起こすことがあります。レンズケースのケアをしっかりしてください。

  • レンズケースは1.5ヶ月~3ヶ月に1度は必ず新しいものと交換すること。
  • レンズケースを扱うときも忘れずに手を洗うこと。
  • レンズケースの保存液が漏れるような場合はすぐに新しいものに交換すること。

このように、コンタクトレンズ学会のほか日本眼感染症学会などが最低3ヶ月ごとのコンタクトレンズケースの交換を喚起しています。

ケースの手入れ方法

  1. 保存液をすべて捨て、流水またはMPSでしっかり洗います。
  2. 水気を切って風通しの良い清潔な場所に置き、自然乾燥させます。

ケースがぬるぬるしているときがありませんか?このぬるぬるは「バイオフィルム」と言って、細菌がぞろぞろと集合しているために起こるぬめりです。徹底的に洗い流しましょう。

特にふたとケースのくぼみがおろそかになってしまわないようにしてくださいね。

自然乾燥させる際、ケースとふたは伏せた状態で置いてください。上を向けておくと細菌が付着してしまう可能性があります。

また布やティッシュで拭いてしまうという方もいると思いますが、これでは布やティッシュの繊維や雑菌をケースに塗り付けてしまっているようなものですのでやめましょう。

最も怖いのは心の問題…カラコンに依存してませんか?

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確かにカラコンは瞳を大きく見せてくれる効果がありますから、良い印象を見てくれる人に与えることもないとは言えません。それによって自信がつくとか、交友範囲が広がるとか言う事もあるかもしれませんね。

しかし、本当に怖いのは、それがカラコンのおかげだと信じ込むことなんです。もし、何かのはずみで目にトラブルが起き、着けたくないなと思っても、着けないことに恐怖感を持つようになると、それは病気です。

異常があったらすぐ外す

何かの拍子に目に異常を感じたら、普通は鏡などで目を確認して異物が入ってないかチェック、目を洗って異物を出そうとしますよね。

なのに、アンケートによると、カラコン利用者の7割近くが、目に異常が起きても継続使用することがあると答えています。

これはカラコンなしで人前に出て、瞳が小さく見えることによって顔の印象が変わることを、極度に恐れていることが原因で取ってしまう行動なのでしょう。

ここまで来てしまうと、心の問題です。こうした、言わばカラコン依存症的なものまで含めて考えると、最初に手を出さないと言うのは悪くない選択だと思いますよ。

目のために定期的に眼科に掛かりましょう

普段は眼科を通じて購入をしない人も、添付された取扱説明書を熟読するだけでなく、できれば購入するごとに診察を受けておきたいものです。最低でも一年に三回、半年に一度を目安に眼科医へ掛かり、適切で快適な使用をするように心掛けましょう。

使わないのが一番

コンタクトレンズは角膜の上に異物を密着させて使う医療用器具です。従って、当然裸眼よりは目のトラブルの原因になります。ですから、リスク回避のためには視力矯正用であっても使わないのが一番です。

とは言え、視力矯正用コンタクトレンズについては、かなり高度に進化してきていて、昔に比べるとトラブルを起こしにくくなっています。

眼鏡をかけていると不便なシーンもあるでしょうし、何と言っても目元のおしゃれが難しいと言う面もあるでしょう。ですから、視力矯正用のクリアなコンタクトレンズについては、今回のお話からは外しました。

もちろん、おしゃれをするなと言いたいわけではありません。きれいに、またはかわいくなりたいという気持ちはわかりますが、それで目を傷つけてしまうのはナンセンスだということです。今一度、コンタクトレンズの使用について考えてみてくださいね。

キャラクター紹介
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