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痛みもなく進行する大腸がんになってしまったら?最新の検査と治療法

大腸がんの原因

大腸がんは、便秘や近親者に大腸がんの方がいたりしたときに、他のがんの例にもれずリスクの高いがんです。また、日常生活でも偏食や繊維質の含んだ食物を摂取しなかったり、脂肪食や肉類が好きな方が罹患することが多いようです。

がん発生の75%は肛門に近いS字結腸~直腸という、大腸では下の方(下腹部)の器官で発生していることが多く、便が不必要にこれらの器官に滞留してくると、何らかの原因でがんが発生することが知られています。しかし、初期に発見できれば90%は完治する病気ですので、きちんと検査を行うことが大切です。

大腸がんの検査

市区町村や人間ドックで行う『便潜血反応検査』は、便を採取(1回及び別の日に採取した2回)し、血液が含まれるかどうか検査します。

しかし、胃や他の消化管からの出血・痔からの出血・生理中(生理中は検査不可)の場合でも、検査結果は「要精密検査」になりますので、消化器内科・消化器外科等の専門医のもとで、出血元を検査します。

また、ポリープががん化するタイプと違って、大腸の粘膜が直接がんに侵されると、盛り上がらずに凹むタイプのがんも増えています。精密検査は、「大腸内視鏡検査」を行います。

現在では、内視鏡内のレンズが非常に発達し、450倍まで拡大できる製品もできてきました。がんの疑いがある部分をズームして拡大すると細胞の組織自体が内視鏡から観察できます。

その時点で、医師ががん細胞なのか正常細胞なのか診断でき、患部の1部をつまんで細胞診検査しなくてもよいのが長所です。

そのため、今まではつまんだ細胞を培養して顕微鏡で検査する方法において検査結果が出るまでに、2週間ほどかけて行っていました。しかし、内視鏡検査時に診断できますので、時間の短縮と検査費用の削減に貢献できます。内視鏡検査の時にがんが発見できれば、内視鏡でがんを取り除くことも可能です。

また、一部の医療機関では大腸をCTスキャンして3D画像として処理できる高度な画像診断で、内視鏡検査をやらなくてもパソコン上で大腸の内部を観察できるシステムが登場してきました。これらを駆使して検査すれば、かなり高い確率での早期発見は可能になってきました。

大腸がんの治療

大腸がんがある程度進行してしまい、内視鏡ではがんを取り去るのは不可能となった場合は、外科手術が行われます。最近、腹腔鏡手術といって内視鏡や手術器具をお腹にあけた小さな穴から入れて行うようにはなってきていますが、がん転移の有無、転移病院の規模や医師の経験により左右されてします。

そのため、一般的には開腹手術になるようです。直腸までがんが広がってしまった場合、患者が非常に悩むのは『肛門を残せるか?』ということが大きな岐路になると思います。

肛門括約筋を残す手術は、技術的にも非常に難度が高く、進行があまり進んでいない時ではないと可能性は非常に低くなります。また、リンパ節や生殖器にも近いため、転移していることになると術後の管理も、抗がん剤等使用するのでがんとの闘いが必要になります。

もし肛門を残せれば、排泄は今まで通り自分の意思でコントロールできますが、肛門まですべて取り去ることになりますと、「人工肛門」にすることになります。

「人工肛門」とは、人工物の肛門を付けることと勘違いされやすいですが、がんを肛門とともに切除した後、残った正常な大腸の先端をワキ腹に直接縫合し、肛門の代わりにすることなのです。

このようになりますと、肛門のまわりにあった神経もないので自分で排泄のコントロールが不可能になります。つまり、排便を我慢したり排泄をするという自分の意思でのコントロールができないことを意味します。

このままでは、服を汚したりしてしまいますので排泄物を受け止める専用の袋をいつもぶら下げることになります。排泄は、人間の重要な行為であるとともに、人間の尊厳そのものであるので「人工肛門」を受け付けるか否かによって、社会生活が一変します。

特に年令が若い方ほど、がんであることよりも「人工肛門」になってしまうことの方が精神的ショックを受ける方が多く、うつ病を併発することもあるようです。

日常生活で気をつけること

暴飲暴食はもちろん慎んだ方が賢明ですが、排便の時に気を付けていただきたいことがあります。まずは、毎回便をよく観察してください。色・太さ・形・量などです。

特に気をつけることは、「便に血液がついていないか(痔であったらしっかり治療しましょう)」・「便の太さが以前より短いあるいは細くなっていないか(大腸内に腫瘍があると腸管が細くなり、便も細くなります)」です。このような症状に気づいたら、すぐに大腸内視鏡検査を行うことをオススメします。

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