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【大腸がん予防は食事を見直せ!】難消化性デンプンが注目の理由

厚生労働省が行っている人口動態統計によりますと、日本人の死因原因のトップは相変わらず「ガン」だそうです。中でも大腸ガンは女性では1位、男性でも常に上位に入る病気と考えて良いでしょう。

日本ではガンで死亡する割合が30%程度と言われており、国民の3人に1人がガンで生涯を閉じる計算になります。つまり貴方の周りにいる3人に1人は、将来ガンで命を落とすということなのです。

ガンのことを「生活習慣病である」と指摘しているドクターがいます。確かにガンは生活様式の変化によって増加するガンもあり、大腸ガンは肉食中心の生活になって、増加しているような印象もあります。大腸ガンの予防には食生活が大きく関係しており、見直すことで十分な効果を得ることも可能だと考えられます。

日本の大腸ガンはもともと直腸ガンが主流だった

大腸ガンには大きく分類して「直腸ガン」と「結腸ガン」があります。直腸とは肛門に近い腸で、骨盤の仙骨から肛門までの腸部分と考えて結構です。もともと日本人の大腸ガンは、直腸ガンが大部分を占めていましたが、最近ではそれ以外の結腸ガンの増加が見られています。結腸ガンが増加している理由を考えてみましょう。

食生活の変化による要因があった

昔からアメリカやヨーロッパにおける大腸ガンは、その多くが結腸ガンと言われています。日本では近年増加してきた結腸ガンですが、アメリカなどではもともと多いガンだったのです。その理由として考えられるのが、肉食を中心とした食生活であり、穀物や食物繊維が少ないことが原因と考えられます。

反対に日本では、古くから玄米や野菜を中心とした食生活が伝統であり、食物繊維を十分に摂取することが可能だったのです。しかし、現在の日本の食生活は伝統的なものとは違い、「食の西洋化」が定着したと言っても過言ではない状況です。食生活の問題点を考えてみましょう。

  • 玄米を食べる習慣がなく、精米された白米を食べることが圧倒的に多い。
  • 肉食が中心であり、野菜、魚を食べる習慣が少なくなっている。
  • うどん、ラーメン、パンなど、精製された小麦粉食品を好んで食べる習慣が多くなっている。
  • アルコールの摂取が多いと、大腸ガンのリスクが数倍になる。特に蒸留酒など強いお酒は注意が必要

日本人の平均寿命が伸びたのが要因!?

また結腸ガンが増加した理由の一つとして、日本人の平均寿命が他国と比較して大幅に伸びたことにも一因がありそうです。大腸ガン(結腸、直腸)の発症は60代がピークで、その多くが熟年層以上の年代になります。日本人の平均寿命が伸びることで、国民の高齢化も進行することから、大腸ガンの発症が増えるという訳ですね。

難消化性デンプンが大腸ガン予防に注目されている理由

最近、大腸ガンの予防に「難消化性デンプン」が効果的であるとの話を聞きます。このようなややこしい名前の食品は聞いたことがありませんが、実は誰もが普段食べている食品に含まれている成分だったのです。

難消化性デンプンの正体を探る

難消化性デンプンはその名の通り、消化することが難しいデンプン質と考えてもらって良いでしょう。英語では「Resistant Starch(レジスタントスターチ)」と命名されており、1980年代に発見され研究が開始されました。本来、お米などのデンプン質を食べると、胃で消化、小腸で吸収されて栄養となります。

しかし調査によって、ある一定のデンプンが胃や小腸で消化されずに、大腸まで届いていたのが確認されたのです。デンプンはブドウ糖が結合した化合物で、アミロースとアミロペクチンで構成されています。これらの結合が弱いと消化が良く、強いと難消化性となるのです。

難消化性デンプンは食物繊維に近い働きをする

大腸ガンの予防に食物繊維が重要な理由は、腸内環境を整える作用にあります。つまり、腸内に存在している善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌など)の栄養源になり、善玉菌の増加を手助けするのです。

また、有害物質を便として排出させる作用もあります。難消化性デンプンも食物繊維に近い働きをするため、善玉菌を増やし、有害物質を体外に排出させる効果があるのです。

難消化性デンプンが大腸ガンに効果的な理由

大腸ガンが発症する前段階として「ポリープなどの腫瘍性大腸炎」や「過敏性大腸炎」があります。難消化性デンプンは、それらの炎症細胞を死滅させる作用があり、細胞がガン化するのを防ぐ働きがあったのです。また、前述したとおり腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えることからも、大腸ガンの予防に効果的と言えるでしょう。

難消化性デンプンを摂取する方法

難消化性デンプンが大腸ガンの予防に効果的なのは理解したと思います。それではどのようにしたら、効率よく難消化性デンプンを摂取できるのでしょうか?

難消化性デンプンを含む食品とは

実は難消化性デンプンは、特別な食品に入っている訳ではありません。日常的に食べられている食品に含まれていますが、その食べ方にちょっとした特徴があるのです。

  • ご飯として炊いたお米に難消化性デンプンは含まれています。ただし、温かいご飯は消化されやすいので、必ず冷えたご飯を食べる必要があります。
  • 豆類(えんどう豆や小豆、インゲン豆など)に含まれています。調理した後に冷やして食べる必要があります。
  • パスタやマカロニなども含まれています。茹でた後に冷やすことで、難消化性デンプンが摂取できます。
  • 料理用の青いバナナにも、難消化性デンプンが含まれています。料理した後に冷やす必要があります

基本は食材を加熱してから冷やすこと

難消化性デンプンの摂取は、温めた食材を一旦冷やしてから食べることです。ご飯では、炊きたてで温かいご飯はアミロースの結合が弱く、消化しやすい状態です。このご飯を冷やすことで、難消化性デンプンとなるのです。

同じように豆類やパスタも同様です。加熱調理した後に冷やしてから食べることが、難消化性デンプンにとって重要なのです。「冷ごはん、冷や飯」って何となく情けない感じがしますが、大腸ガン予防にとってとても良い働きをするのです。

難消化性デンプンを摂取するためにオススメしたい食生活

難消化性デンプンを日常的に摂取するための、オススメ食生活を紹介します。難消化性デンプンは大腸ガン予防だけではなく、肥満などの栄養過多にも効果がありますので、ぜひ参考にして下さいね。

  • ご飯は炊いた後に冷やして食べましょう。酢飯にして食べたり、おにぎりを主食としても良いでしょう。
  • コンビニ弁当は温めないで食べましょう。
  • パスタ類はサラダ系にして食べるようにしましょう。マカロニサラダもおオススメの料理です。
  • 豆類は煮豆にして冷やした状態で食べましょう。

このように、ちょっとした工夫で難消化性デンプンを摂取することが可能なのです。

糖尿病における難消化性デンプンの効果

難消化性デンプンは、消化されずに腸内へ到達します。これは本来、糖尿病で問題となる血糖値の急上昇を抑えることに繋がり、糖尿病の予防や悪化を防ぐ効果があります。糖尿病と診断されたら、厳しい食事制限が与えられることは珍しくありません。

しかし、難消化性デンプン主体の食生活を取り入れることで、食事量の増加も可能になり、糖尿病患者の闘病生活も楽になると予想されます。温かいご飯でお茶碗半分しか食べられない人も、冷たいご飯であれば、お茶碗一杯は食べられるのではないでしょうか?これは糖尿病患者にとっては画期的なことかも知れませんね。

難消化性デンプンの可能性はこれから

難消化性デンプンの研究はまだまだ途中であり、沢山の分野で利用が模索されているようです。大腸ガン以外にも、ダイエットや生活習慣病の効果も大いに期待されているそうです。しかし、その原料となるのは普段私達が食べている食材であり、特別なものは一切ないのです。

ちょっとした生活の工夫をすることで、今日からでも難消化性デンプンの摂取は可能です。今日の食卓から「冷や飯」が出されても、嫌がらせだとは思わずに、健康法だと思って有難く食べてはいかがでしょうか?

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