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風邪と間違えないで!寒い時期に多い膠原病の10症状と対処法

風邪のような症状がなかなか治らないと、困っている人はいないでしょうか?その症状は、もしかすると膠原病かもしれません。膠原病の初期症状は風邪の症状と似ていることが多く、特に寒い時期には、風邪と見分けがつかないことが多いのです。

膠原病は免疫の病気

膠原病という名前は聞いたことがあっても、どのような病気か分かりにくいかもしれません。膠原病は、体に入った外敵を攻撃するはずの免疫が、自分の正常な細胞まで攻撃してしまう免疫の病気です。

そして、膠原病は1つの病気というわけではなく、人によって様々な症状が出たり、複数の症状が同時に起こることもあります。膠原病は圧倒的に女性に発症することが多いのが特徴なので、特に女性は気をつけなければいけません。

膠原病が女性に多い理由

膠原病が女性に多い理由は、本来、女性は妊娠や出産をするために、自分とは異なる遺伝子や細胞を体内に受け入れる機能が発達しています。それが何らかの理由によって、自分の細胞と自分以外の細胞とを混同することがあります。

免疫細胞が自分の細胞を他の細胞だと認識してしまうと、免疫細胞は自分の細胞を破壊したり、誤作動させるので、膠原病の様々な症状となって現れるのです。膠原病が起こるのは女性の本質的な機能がもたらす宿命と言えるかもしれません。

風邪に似ている膠原病の初期症状

膠原病の初期症状は風邪の症状と似ている事が多く、特に寒い季節には、膠原病の症状であっても、風邪でも引いたのか、と勘違いする人が多いので、注意しなければいけません。膠原病の初期症状には、次のようなものがありますので確認して下さい。

  • 微熱が数日続く
  • リンパ節が腫れる
  • 体のふしぶしが痛む
  • 寒気や冷えを感じる
  • 体がだるい
  • 疲れやすい
  • 口内炎ができる

こうした症状は風邪を引いた時や、疲労が重なった時、更年期障害などによっても起こる症状なので、初めから膠原病の症状だと思う人はほとんどいないのです。

膠原病を知ることが治療の第一歩

初めから膠原病の症状だと気づく人は少ないのですが、よくよく考えてみると、症状は風邪に似ているけれども、普通の風邪とは少し異なる症状があったり、風邪とは違う小さな異変を感じることがあります。

この小さな異変に気づくことが、膠原病を早期発見するポイントになります。膠原病を早期発見し、正しい治療をするためには、あらかじめ膠原病という病気や症状の特徴を知っておき、「もしかして膠原病かも」と疑ってみることが何より重要です。

膠原病かもしれない10の症状

膠原病は免疫細胞による自己免疫疾患ですから、体のどこに症状が現れるのかは分かりません。人によって症状も様々で、病気の程度も異なります。膠原病によって起こる代表的な症状には、次のようなものがありますので確認してみましょう。

1.強い疲労感

疲れがなかなか取れない、強い疲労感を感じる、というような時は誰にでもあります。風邪の初期症状でも感じることがあります。膠原病の初期症状でも強い疲労感が起こります。

疲労感だけでは何の病気かは分かりづらいので厄介ですが、膠原病の場合は強い疲労感が何日も続き、体が重く感じたり、微熱や体重の減少がみられます。

これからあげる疲労感以外の症状と併発することが多いので、強い疲労感を感じる場合は、膠原病の可能性もあると思い浮かべられるようにしておきましょう。

2.関節の痛み

膠原病で現れやすい症状に、関節の痛みやこわばりがあります。膠原病が原因の場合は関節リウマチと言います。しかし寒い季節には、風邪を引いたり体が冷えることによっても、関節や体のふしぶしに痛みやこわばりの症状が現れることも多いですね。

では関節リウマチによって起こる症状と、風邪や冷えによって起こる症状とはどこが違うのでしょうか?それはまず、関節リウマチによって起こる症状は関節が痛むだけではなく、痛む関節の部分に腫れや炎症、発熱、発赤の症状が出るということです。

そして、痛みや腫れが起こる関節は左右対称に同じ症状が出やすい、ということが関節リウマチの大きな特徴です。痛みのある関節の部分と左右の関節を見比べるようにして下さい。

関節リウマチは膠原病の中でも比較的多い病気です。関節の痛みやこわばりの症状を感じた時、歳のせいだと考えたり、風邪や寒さが原因だと考えて放置してしまうと、症状は一層悪くなってしまいます。

3.筋肉痛

次に筋肉痛や筋力の低下の症状があります。これらの症状は風邪を引いた時にも起こりますし、ちょっとした運動の後でも筋肉痛を感じることはあると思います。筋肉痛は日常的な症状なので、それですぐに膠原病だと分かる人は少ないのです。

膠原病が原因で起こる筋肉痛の特徴は、首、肩、腰、お尻、太ももなど体の中心に近い体幹部分の筋肉に痛みの症状が出るということです。また、痛みだけでなく筋力自体が弱くなるので、体が重く感じたり、腕や足に力が入らないという症状も出ます。

朝起きる時に、体が重く感じて起き上がりにくい症状や、トイレでしゃがんで立ち上がりにくいというような症状を感じます。また、階段の昇り降りがきつくなったり、髪をとかす時に腕が上がりにくいと感じる場合もあります。

4.発熱、全身のだるさ

 

発熱や全身のだるさという症状も、風邪を引いたり疲れが溜まったりすると起こりやすい症状ですね。膠原病でも同じような症状が現れる場合があります。それは全身性エリテマトーデスという病気です。

この病気は発熱やだるさだけでなく、顔や皮膚に赤い発赤が出ることが特徴です。寒い日に外出をしていると、頬が冷たくなり赤くなることもありますが、寒さとは関係なく日常的に大きな発赤が出て、しばらく治らないようであれば病気を疑いましょう。

5.皮膚が固くなる

膠原病で皮膚が硬くなる症状を強皮症といいます。強皮症は、特に手の指先の皮膚が固くなっていく症状が特徴です。初めは指先が固くこわばるように感じ、その後指全体、手のひら全体が硬くなる症状が進んでいきます。

強皮症も、血流が悪くなる寒い時期に起こりやすく、手あれや手の血行不良が原因ではないかと勘違いをしやすい症状です。

また、強皮症が悪化すると顔にも症状が出始め、唇が硬く小さくなったり、口がよく開けられなくなる症状が出ます。こうした症状は、顎関節症とも間違えやすいので、まず指先や手に症状がないかを確認するようにして下さい。

6.口内炎、目の結膜炎

口内炎や結膜炎も風邪を引いた時に出やすい症状ですが、膠原病によって起こる場合はベーチェット病と言います。ベーチェット病の場合は、必ずと言えるほど、複数の口内炎ができるのが特徴で、一度に3~5ヶ所以上も口内炎ができます。

ベーチェット病が起こりやすい年齢層は20~30代で、比較的若い女性に多い膠原病です。口内炎とともに目に結膜炎の症状が表れることが多いので、口内炎と結膜炎が併発しているような場合は、ベーチェット病を疑って下さい。

7.口や目が異常に渇く

口や目が乾くという症状も、乾燥する季節にはよくある症状だと思います。膠原病が原因で起こる場合は、シェーグレン症候群という病気です。シェーグレン症候群は、口が目が異常に乾き、加湿器などで保湿してもなかなか症状が改善しません。

空気の乾燥による口や目の乾きとシェーグレン症候群との違いは、シェーグレン症候群にかかる人は、50歳代以降の女性が圧倒的に多いということです。ちょうど更年期の世代ですが、病気を起こす原因に女性ホルモンが大きく関わっているからです。

8.頭痛がする

頭痛もよくある症状ですが、膠原病の疑いもあります。膠原病で起こる頭痛は、こめかみの部分にある側頭動脈という血管が炎症を起こして頭痛を発症することが多いので、頭痛持ちの人は、いつも痛む場所以外に、こめかみにも痛みがないか確認して下さい。

9.のどの痛み

のどの痛みも風邪と区別がつきにくい症状ですが、膠原病の場合はスチル病という病気で、急な発熱を伴うことが多く、のど以外にも関節の痛みや皮膚にチクチクとした痛みや炎症が出ることが特徴です。

10.せき、鼻水、鼻づまり

せき、鼻水、鼻づまりといえば典型的な風邪の症状ですが、膠原病の場合も同じような症状が出ます。膠原病の場合は血管炎症候群といい、50代~60代の女性に多い病気です。

せき、鼻水、鼻づまりの症状だけを見れば、風邪かと思うほうが普通ですが、風邪の場合は、自分が風邪を引いた時に起こりやすい症状というのがあると思います。いつもと違う風邪の症状が頻繁に出るような場合は、膠原病を疑ってみましょう。

膠原病は1つの症状とは限らない

これまであげた膠原病の症状は、1つ1つを見れば、風邪を引いた時にも起こりやすい症状に見えますが、膠原病との決定的な違いは、いくつかの症状が同時に出ることが非常に多いということです。

膠原病を早期発見するためには、全身に出ている症状の1つ1つを個別に見るのではなく、体全体として大きく見るようにして、全身の症状を総合的に判断して病気を推測する必要があります。

実は、ここが膠原病の早期発見を難しくしているところで、たとえ病気の疑いを感じて医師の診察を受けても、医師が症状を局所的に診てしまうことが多く、全身の症状を総合的に判断して膠原病と判断することはとても難しいのです。

体に起こっている様々な症状が、もしかすると膠原病かもしれないと自分でも予測をしてみて、できるだけ細かな症状を、診察の情報として的確に医師に伝えることが、膠原病の早期発見・早期治療にはとても重要なことなのです。

膠原病への7つの対処法

膠原病は圧倒的に女性に起こりやすい病気なので、女性ホルモンとの関係が発病に関わっていると考えられています。発症する年齢も20代から50代までと幅広く、女性であれば誰がいつ発症してもおかしくはない病気です。

膠原病は免疫システムが異常に働くことで起こる病気です。免疫システムを正常にするには、免疫だけでなく、ホルモン分泌や自律神経をセットで考える必要があります。免疫とホルモン、自律神経の3つは一緒に働いていると考えることが重要です。それでは、膠原病の対処法について考えていきましょう。

1.まずはしっかり休息を取ること

膠原病には様々な症状がありますが、どの症状であっても基本はしっかりと休息を取ることが必要です。膠原病は自分の免疫が自分の体を攻撃して起こる病気なので、体には常に炎症などが発生しているため、とても疲れた状態になっています。

できるだけ睡眠や休養をとり、免疫の攻撃に耐えうる体力を消耗させないようにしなければいけません。もし病気を放っておけば、体力が消耗する分、症状が悪化してしまうのです。

そのためには、十分な睡眠と休息をとって体力をつける事です。体に負担が大きい仕事や動作はせず、最低でも毎日8時間の睡眠に加え、休憩時間もしっかりとって下さい。家事などの間に昼寝をするのも良い方法です。

膠原病の治療においての休息は、怠けている事とは違いますから、家族や周りの人も病気を気遣うように接してあげる必要もあります。

2.体を冷やさないこと

寒い季節に膠原病が多くなるのは、気温が下がり体が冷えやすくなるためです。体が冷えると血管が収縮し血行が悪くなります。血行が悪くなると体の免疫力が弱くなるので、免疫の病気である膠原病の症状が発症しやすいうえ、悪化しやすいのです。

また、体が冷えると自律神経や内分泌系の働きも悪くなるので、体の状態を正常に働かせることができなくなっていきます。女性の場合は、体が冷えやすい性質を持っていますから、冷えを取り体を温めることが病気を改善するためにはとても重要です。

3.膠原病での食事の注意点

膠原病を改善するために、食事において最も重要なことは肥満にならないということです。膠原病で多い症状に関節リウマチがありますが、体重が増えるとそれだけ膝や腰、足首などへの負担が大きくなるので症状が悪化します。

また、膠原病の治療ではステロイド剤という体の炎症を抑える薬が処方されることが多いのですが、ステロイド剤は食欲を高める働きがあるので、つい食べ過ぎて体重が増える人が多いので注意しなければいけません。

体重の増加は腰や関節に負担をかけるだけでなく、糖尿病や高血圧などを引き起こすリスクも高くなります。膠原病の人は感染症にかかりやすくなっているので、血糖値や血圧が高くなると、感染症へのリスクも高まってしまうのです。

4.カルシウムやグルコサミンの補給

膠原病による関節痛や炎症には、カルシウムやグルコサミンなど骨を丈夫にする栄養素を多く摂ることで、症状を改善することができます。カルシウムは骨の原料になるだけでなく、細胞や組織を強くしたり、炎症を取る効果もあります。

5.病気の治療を焦らない

膠原病は、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返して少しずつ治っていく病気です。症状が悪くなったからといって、焦ったり悲観的になってはいけません。膠原病は根本的な治療が難しい病気なので、生活の質を高める工夫をしていきましょう。

誰にでも1つや2つ病気があったり、何らかのハンディを持ちながら生きています。病気のために生活上、不自由なこともあるかもしれませんが、できることもたくさんあるはずです。プラス思考になって、今できることを楽しむように考えましょう。

6.適度な運動も必要

膠原病は基本的には安静にすることが大切ですが、寝たきりやあまりにも運動不足であってもいけません。痛みを恐れて運動しないでいると、骨や筋肉はどんどん弱くなっていくので、症状は悪くなる一方です。

できる範囲で散歩やウォーキングなどを行ったり、関節を痛めることが少ないプールでの歩行など、工夫をして行うようにしましょう。歩くことが難しければ、料理や掃除など自宅でできる家事をしっかり行うだけでも、血行がよくなり症状も改善します。

7.医師の診察を必ず受けること

膠原病は自分で治療したり、市販の薬や健康食品で治るような簡単な病気ではありません。膠原病は国から難病に指定されているくらいの難しい病気ですから、一般の内科医よりも膠原病の専門医を受診し、指示を守って治療を受けることが必要です。

膠原病は女性に多い病気ですが、誰にでも起こる可能性がある病気です。風邪かな、と感じた時、念のために膠原病という病気の可能性がないか、頭の片隅に入れておく事が早期発見につながり、病気の重症化を防ぐのです。

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