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肺炎?喘息?高齢者が間違えやすい風邪に似た症状の病気と予防法

若い時には病気知らずで、病院などほとんど行かなかったという人でも、高齢になると風邪などの病気にかかりやすくなります。風邪だと思っていた症状が、実は全く違う病気であることも多いのです。高齢者に多い風邪に似た症状をご紹介します。

高齢者が風邪に似た病気にかかりやすい理由

健康な人でも65歳を過ぎるころから、病気に対する抵抗力が急激に低下します。高齢者は健康な成人に比べて、2~3倍風邪などの感染症にかかりやすいといわれています。これは、のどの粘膜にある繊毛運動が低下することや、ウイルスを排除する免疫力が弱くなるからです。

また、高齢者は普段から何らかの体調の不良を訴えていることが多いので、風邪などの感染症にかかっても、明らかな症状が現れにくく、病気が徐々に進行するので、気がついた時にはすでに重症化していることも多いので、注意しなければいけません。

高齢者がかかりやすい風邪によく似た病気

お年寄りがかかりやすい、風邪とよく似た病気について挙げていきます。気になる症状があれば、その病気の可能性も疑って対処することが必要です。

肺炎

高齢者がかかりやすい風邪に似た病気で、最も多いのは肺炎です。平成23年度の日本での病気による死亡原因は、がん、心疾患についで3番目に高いのが肺炎です。そして肺炎で亡くなる人の90%は、65歳以上の高齢者です。

肺炎の兆候

高齢者に起こりやすい肺炎の兆候は、発熱、悪寒、倦怠感、食欲不振、関節痛などで、普通の風邪とよく似た症状が現れます。その後、病気が進行すると咳や痰、胸痛、呼吸困難などの症状が強く出るようになります。

肺炎と風邪との見分け方

普通の風邪では、せきや鼻水など局所的な症状が多く、全身症状が出ることは少ないのですが、肺炎の場合、発熱や全身の倦怠感、食欲不振などの全身症状がとても強く出るのが特徴です。

インフルエンザでも高熱や全身症状が強く出るのですが、肺炎の場合は、激しい咳が長時間続いたり、濃い色の粘り気が強い痰が出ることが特徴なので、ポイントを正しく判断することで、肺炎と風邪やインフルエンザとを見分けることができます。

肺炎への対処法

高齢者の肺炎は風邪をこじらせて起こる場合が多いので、うがいや手洗いなど、基本的な風邪予防をしっかり行うことです。特に高齢者に多い糖尿病や腎臓病などの持病を持っている人は、体の抵抗力がさらに弱くなっているため、肺炎にかかりやすいので注意して下さい。

高齢者が肺炎にかかってしまった場合は、原因となる細菌やウイルスによって治療法が異なり、家庭ですぐに治すということは難しいので、病院で治療を受けるようにして下さい。高齢者にとって肺炎は命に関わる病気ですから、早めの受診して下さい。

肺炎の予防法

肺炎を予防するには、肺炎球菌の予防接種を受けることをお奨めします。予防接種をすることで、100%肺炎を防ぐことはできないかもしれませんが、もし肺炎にかかった場合に症状が軽くて済むのです。

ぜんそく

ぜんそくも、風邪に似た症状が出る病気です。ぜんそくというと、子供の病気と思われがちですが、高齢者にも多い病気です。小児ぜんそくの原因はアレルギーによるものですが、高齢者の場合は、細菌や風邪のウイルスが原因であることが多いです。

ぜんそくの見分け方

ぜんそくは、咳の出かたで風邪と見分けることができます。風邪で起こる咳は体を温かくして安静にしていれば治まることが多いのですが、ぜんそくの咳は体を安静にしていても、激しい咳が常に出るようになります。

特に深夜や明け方に、ゼエゼエという重い咳が出ることが多いのが、ぜんそくの咳の特徴です。咳は体力を消耗させ、他の病気も悪化させる恐れがあるので注意して下さい。

ぜんそくの対処法

高齢者のぜんそくは症状がひどく、咳によって呼吸が苦しくなり、重症化すれば息をするのも大変なくらいの苦痛を伴います。高齢者のぜんそくはアレルギーが原因ではなく、細菌や風邪などのウイルス、外気の刺激やタバコの煙などが気管支を刺激して起こることが多いので、日常生活の全般から予防する必要があります。

風邪とは違う咳の様子であったり、息が苦しい場合は、かかりつけの医師を受診して経過を観察することが必要です。仮にぜんそくであった場合は、その後たびたび発作が起こることもあるので、吸入ステロイド薬などが処方されます。

また、どのような時に咳が出るのかを記録しておくことも重要で、診断の際の資料にもなりますから、どういう咳がどういう時に出るのかを書き留めておきましょう。

高齢者のぜんそくの予防法

高齢者のぜんそくは、アレルギー以外の原因で起こることのほうが多いので、風邪や細菌なども異物を排除する体の免疫力を高めることが必要です。体操やウォーキングなど軽い運動をして体力が低下しないようにしたり、体に負担がかからないように規則正しい生活を心掛けることが大切です。

また、暖房器具を適切に使い室温を暖かくすることや、暖かい服装を心掛け、体が冷えることがないようにして下さい。高齢者は寒さを感じると、免疫力がとても弱くなるので、常に体を温かくするように心掛けることが予防につながります。

非結核性抗酸菌症

あまり聞きなれない病名かもしれませんが、非結核性抗酸菌症も風邪に似た症状が出る病気です。この病気の原因は、土やホコリの中に自然にいる細菌が肺に吸い込まれた時に、気管支などを刺激して咳やたんの症状が出るようになります。

非結核性抗酸菌症の見分け方

この病気は、風邪の時に出るカラ咳と同じような咳が、2週間~1ヶ月以上、比較的長く続くのが特徴です。咳以外にはサラサラとした痰が出たり、微熱、倦怠感などの症状があります。

対処法は?

自然界に普通にいる細菌なので、誰でも触れている細菌なのですが、体力や免疫力が弱くなっている高齢者が細菌に触れると、急に繁殖を始める日和見感染をします。体の抵抗力や免疫力を高めることによって自然に治ります。

ビタミンCなど免疫機能を高める栄養を十分にとり、睡眠や休息をしっかりとることで改善しますが、咳の症状がひどいと体力が消耗するので、症状がなかなか治らないこともあります。体力の消耗が著しい場合は、医師を受診して下さい。

COPD

COPDの95%以上は、喫煙によって起こります。風邪との違いは、日常的に咳や痰が多く出るのが特徴で、風邪の流行のような季節とは関係ありません。対処方法はたった1つで、タバコを吸わないことです。

原因がはっきりしているので、咳やたんを止めたいのであれば、タバコを止めればスッキリと症状は治ります。どうしてもタバコが止められない場合は、せめてビタミンCをたっぷりと摂ることで、症状が軽減することもあります。

風邪と似た病気はたくさんあり、症状も様々です。肝心なことは、自分で勝手に病名をつけないということです。風邪のようであっても他の病気であることは十分考えられますから、今一度症状を確認してみることが大切です。

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