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関節と筋肉に痛みがあるけど異常なし…これは病気?受診はどこへ

全身のいたる箇所が痛むのに、検査をしても異常が見つからない場合は「線維筋痛症」の可能性があります。あまりよく知られていない病気で、他の病気または「気のせい」と勘違いされることも少なくありません。しかし当人にとっては非常につらい痛み。この病気が疑われる時には、どのような対処をとっていけば良いのでしょうか。

こんな症状があれば線維筋痛症の疑いが

線維筋痛症とは、全身に原因不明の激しい痛みが現れる病気です。関節や筋肉の慢性的な痛みとこわばりがあるので、関節リウマチに似ており、次のように多彩な症状を伴うのが特徴です。

  • 強い疲労感
  • 抑うつ
  • 不眠
  • 頭痛
  • 過敏性腸症候群
  • 微熱
  • 生理不順 など

1:7の割合で男性より女性に多く、30~50代に見られやすい病気です。痛みの強さや痛む場所が変化することが多く、ストレス、疲労、気候の変化などで悪化しやすいのも特徴です。原因不明なので、自律神経失調症や更年期障害と間違われることも少なくありません。

受診について

もし全身に原因不明の痛みが続くようなら、線維筋痛症の診察をしている医療機関を受診してください。一般的にはリウマチ科や整形外科、または心療内科を受診するのが良いでしょう。できれば内科的な治療だけでなく、精神科や心療内科と併用した治療を受けることが望ましいです。

どの医療機関を受診して良いか分からない場合は、「日本線維筋痛症学会線維筋痛症診療ネットワーク」のウェブサイトも利用してみてください。近くで受診できる専門医の情報が得られるでしょう。検査では血液検査やCTなどの一般的検査を行い、リウマチや膠原病ではないことを確認する必要があります。

そして痛みが3ヶ月以上続き、全身18か所(後頭部、肩甲骨、腰、首、鎖骨、第2肋骨、腕、太もも、膝の裏)を4kgの重さで押して、11か所以上に圧痛があれば、線維筋痛症と診断されます。治療には抗炎症剤や抗うつ剤などの薬物療法が行われ、リハビリテーションや心理療法を併用することもあります。

線維筋痛症と診断されたら

根本的な治療法は確立されていませんが、有効とされる療法も複数あるので、悲観しないで回復を目指して病気と付き合っていくことが必要です。

ライフスタイルを改善する

  • 規則正しい生活を心がける
  • 休養を十分にとる
  • 精神疲労・肉体疲労をなるべく減らす

適度な運動をする

有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、水泳など)を、自分のペースで行いましょう。
※線維筋痛症は体を動かしたほうが改善されやすいとされています。

周囲の理解を得る

あまり知られていない病気なので誤解されやすく、ストレスから症状が悪化したり、うつを引き起こすことがあります。まず周囲に病気を理解してもらうことはとても重要です。

こんな人が線維筋痛症になりやすい

ところで、なぜこのような不思議な病気を発症してしまうのでしょう。繊維筋痛症になりやすいタイプがあり、何らかのきっかけが加わることで発症すると考えられています。

線維筋痛症を発症しやすい人

  • 生真面目な人
  • 内向的な人
  • ストレスを発散させることが苦手な人
  • 自律神経失調症の人

発症のきっかけ

  • 過去に経験した痛み(怪我、手術、感染症など)
  • 強い精神的ストレス
  • 環境の大きな変化

発症には、いじめや災害などにあった人に起こる心的外傷後ストレス障害(PTSD)との関与も示唆されています。

早めの治療開始が望ましい

重度になると疼痛が強く、日常生活に支障をきたすようになってしまいます。厄介な病気に見えますが、進行することはなく、命に別状もないので、心身の安定に努めれば悪化を防ぎ、回復を早めることが可能です。

ポイントは、初期のうちに病気を発見し、早めに治療を開始すること。より回復しやすくなります。病名がはっきりせずドクターショッピングをしてしまいがちな病気です。もし該当する症状で困っている人に気付いたら、線維筋痛症の診察を勧めてあげてください。

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