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慢性疲労症候群とうつ病の違いをチェック!うつ病に似た症状とは

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慢性疲労症候群という病気をご存知ですか? うつ病と間違われることも多いこの病、具体的な症状やうつ病との見分け方を解説していきます。

慢性疲労症候群の基礎知識を学ぼう

まず最初に、これだけは知っておきたい慢性疲労症候群の基礎知識についてです。あなたは慢性疲労症候群についてどれだけの知識がありますか?

慢性疲労症候群とはどんな病気なのか

慢性疲労症候群とは、病名の通り疲労感が長期に渡って継続する病のことを言います。国内で慢性疲労症候群の診断が行われるようになってきたのは、何と1990年代に入ってからという比較的新しい病気になります。

この病気の判断基準ができたのは1988年のことです。それ以前はうつ病や他の病気、もしくは原因不明と診断されてきました。国際的に見てもまだ歴史の短い病気、一般人の認知度が低いのが現実です。

発症しやすい年代は若年層

慢性疲労症候群は性別や年齢を問わずに発症する可能性のある病気です。ただしその患者数の多くは40歳以下に集中しているのが特徴です。心身ともに元気で働き盛りのイメージが強い20代~30代に発症のピークがあります。

性別で比較すると男性よりも女性に発症しやすいというデータが出ています。その比率は1.5倍ほどとも言われています。もちろん男性にも発症のリスクはありますので安心はできません。

慢性疲労症候群の原因と症状

では次に慢性疲労症候群の原因と具体的な症状を紹介していきます。あなたはこんな症状に心当たりがありませんか?

原因は何なのか

慢性疲労症候群の原因は今のところ解明されていません。原因やそのメカニズムが分からないのがこの病気の怖いところであります。具体的な予防方法がなく、いつ誰が発症してもおかしくないのです。

慢性疲労症候群の具体的な症状

慢性疲労症候群の一番特徴的な症状は、通常では考えられないほどの強い疲労感になります。強烈な疲労感が半年以上続く場合は要注意です。その他の症状も含め代表的な症状を以下にまとめてみます。

  • 強い疲労感
  • 筋肉痛
  • 睡眠障害
  • 微熱
  • のどの痛み
  • リンパ節の痛み

慢性疲労症候群の場合、疲労感が1日中継続してさらにそのような状態が半年以上続くのが特徴になります。また微熱やのどの痛みなど風邪によく似た症状が現れるケースも多いです。

慢性疲労症候群とうつ病の違い

慢性疲労症候群とうつ病は症状が似ていて間違われやすい病です。この2つをどう見分ければ良いのでしょうか? 決定的な違いをまとめていきます。

1)発症する年齢の違い

慢性疲労症候群は比較的若い世代に発症しやすい病気です。その多くが40歳以下に集中しています。特に患者数が多いのは20代半ば~30代半ばの女性になります。その一方、うつ病の患者は60歳以上の年代でピークを迎えます。

ですが新型うつのなどは若い世代を中心に発症することが確認されており、年齢だけで慢性疲労症候群かうつ病かを判断することはできません。あくまでも参考程度に頭の中に入れておいてください。

2)興味や関心

うつ病の患者さんは興味や関心を極端に失うケースがほとんどです。それまで好きだったことに興味がなくなる、何もする気が起きないなどの変化が認められます。一方、慢性疲労症候群の患者さんはそのような変化が現れにくいのです。

慢性疲労症候群の患者さんは実際に何かをしたいという気持ちがあっても、体が辛くて実際に行動に移せないという現実に直面します。ですがこの『したい』という気持ちがうつ病との大きな違いで判断基準にもなります。

3)罪悪感

うつ病の患者さんは罪悪感を持ちやすく、常に自分を責め続けるという症状が見られるケースが多いです。『自分が悪い』や『自分の責任だ』というような感情が優先して、仕事や人間関係に支障をきたすこともあります。

一方、慢性疲労症候群ではこのような症状がほとんど見られません。よってうつ病の患者さんよりは精神的に追い詰められる可能性が低く、自殺という最悪の結果を迎えるケースも少ないと言われています。

4)症状が出る時間帯

2つの病には疲労感や倦怠感などのいくつかの共通の症状が存在します。ところがこの症状が出やすい時間帯に差があるのです。うつ病の場合は早朝に最も症状が酷く、夜になるにつれて回復していく傾向にあります。

一方の慢性疲労症候群は朝は調子が良いものの、だんだんと疲労感が溜まっていくのが特徴です。夜になるとぐったりしてしまい家事や仕事等、何もできなくなってしまうという方も多いのです。

注意してほしいのは、慢性疲労症候群とうつ病は異なる病気なので併発する可能性があるということです。今回紹介した4つの違いはあくまでも2つの病気を併発していないことを前提にしています。

慢性疲労症候群の治療法

慢性疲労症候群を疑いがある場合、どのような行動をとれば良いのでしょうか? 悪化する前に専門医の適切な治療を受けることをお勧めします。

何科に行けば良いのか

慢性疲労症候群を疑いがある場合は精神科や心療内科を受診するのが一般的となっています。近くに専門のクリニックがある場合はそちらを受診するのが望ましいでしょう。大きな病院だと慢性疲労症候群の外来を設けている場合もあります。

地方ですとまだ専門のクリニックや外来は少ないと思います。事前に近所にそのようなクリニックがあるか、慢性疲労症候群を得意とする先生がいるかを調べるのも良いでしょう。

遠方なのに無理をしてまで行く必要はないと考えます。まずは近くにある一般的な精神科や心療内科を受診しましょう。うつ病等と誤診されるケースもあるので、納得が行かない場合は幾つかの病院を受診するのも一つの手段です。

実際どんな治療法が行われるのか

慢性疲労症候群の明確な治療法はまだ確立されていません。慢性疲労症候群と診断された場合は投薬治療が中心となります。抗うつ剤や抗不安剤の投与や漢方薬の活用が有効とされています。

またカウンセリングや生活指導などで症状が出るのを和らげていく治療法があります。完全に治すことは難しい病ですが、専門医と協力しながら慢性疲労症候群と上手に付き合っていくことが可能です。

慢性疲労症候群は怠けやうつ病と勘違いされやすい病です。今回はうつ病との違いを中心に、慢性疲労症候群という病気について解説していきました。是非参考にしてみてください。

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