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病気?甘え?単なる慢性的な疲労とは違う慢性疲労症候群とは

慢性疲労と慢性疲労症候群は違う

私達は仕事や勉強、運動などを続けていると「疲労」を感じます。これは体を動かし続けることで細胞が酸化ストレスによってダメージを受けるために起こる心身の疲労、頭を使うことで脳のはたらきが鈍ってくることで起こる脳神経の疲労によるものです。

疲れてくると頭や体の動きが悪くなってきたり、元気がなくなってきたり、イライラするといった現象が起こります。そして、疲労を感じるということは心身を休めなさい、という体からの指令でもあるので、休息をとることが必要になります。

仕事が忙しすぎたり、普段し慣れない運動をしたり、人との付き合いで気を使い過ぎるとグッタリ疲れることがあります。しかしたいていの疲労は一晩しっかり休息をとるなどによって解消されることがほとんどです。

休息をゆっくり摂ることができれば良いのですが、忙しい現代人には疲労を回復することができないまま次の活動によってさらに疲労が蓄積され、慢性的に疲労を溜めている人も多いかもしれませんね。

こういった「慢性疲労」の状態は、仕事などのパフォーマンスを低下させるほか、健康のためにも良くないので解消する必要があります。生活を見直して無理をし過ぎないように気をつけなければいけません。

しかし、中には重い疲労が長期間続き、休息をとっても疲労が解消されないので日常生活に支障をきたすという人もいます。これは単なる慢性疲労ではなく「慢性疲労症候群」とよばれる病気の可能性もあります。

慢性疲労症候群とは

慢性疲労症候群というのは、原因不明の強い疲労が6か月間以上続く病気です。働き過ぎなど原因が分かっている「慢性疲労」とは全く別のものです。

病院を訪れて全身の検査を受けても異常が見つかず、特に疲れるような活動をしたわけでもないのに、心身に強い疲労感が続いているというのが特徴です。この病気には以下のような症状がみられます。

・強い疲労感
・筋肉痛
・関節痛
・リンパ節の腫れ
・頭痛
・体のこわばり
・微熱
・思考能力の低下
・うつ・不安感
・睡眠障害
・光・音に過敏…など

また、起き上がれなかったり動けないほどの強い疲労感がありますので、体に異常がないにしても本人にとっては相当な苦痛を伴うこともあります。

原因は?

この病気の原因ははっきり解明されていません。考えられるのはストレス、体質的な要因が組み合わさって引き起こされるケース、内分泌系や脳神経系などの病気やウイルス感染、アレルギーなどがあげられます。

原因がない場合にはストレスによって免疫力が低下して発症していることも考えられます。原因がないように見え心因性と思われても詳しく全身の検査をしてみると内分泌系、脳神経系の病気が原因であることが分かる場合もあります。

ウイルス感染の場合は、風邪やヘルペスにかかった後に発症することがあるとされています。慢性疲労症候群を発症する人にはアレルギー体質の人が多いことからアレルギーとの関連も考えられています。

治療法は?

ゆっくり休養することが症状の改善に効果をもたらします。ストレスをなるべく回避する事は発症予防と症状の改善のために必要です。

薬では抗うつ剤、抗不安剤、非ステロイド性抗炎症剤などが用いられます。これらには不安をやわらげたり心身の疲労をやわらげる効果があります。ただし、副作用が表れる場合もあります。

副作用が少なく効き目の穏やかな漢方薬も用いられます。ビタミンC、メチコバール(ビタミンB12)、クエン酸は疲労感をやわらげる効果があります。また、アレルギー体質が原因で発症している場合には抗アレルギー剤が用いられます。

周囲の人からは、仮病とか怠けていると誤解されがちですが、本人は相当に辛いことも多いのです。まだあまり知られていない比較的新しい病気ですが、家族も患者と共に病気に関する知識を得て理解の上で治療を行うことがのぞましいのです。

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