TOP > > 命にもかかわる怖い脳卒中!冬に多い脳出血と夏に多い脳梗塞について

命にもかかわる怖い脳卒中!冬に多い脳出血と夏に多い脳梗塞について

死因の上位になっている脳卒中

日本人の死因で最も多いのはがん、続いて心疾患、肺炎です。脳血管疾患は今では死因4位になっていますが昭和のある時期には死因のトップになっていました。

脳血管疾患というのは、脳の血管が詰まったり破れたりすることで脳細胞の壊死を起こし脳の機能に障害を起こす疾患の総称です。「脳卒中」がこれにあたります。

脳卒中は以前に比べると死亡率は下がっていますが、命は助かっても後遺症が残り寝たきりを余儀なくされる患者が多い危険な病気です

脳卒中の種類

脳卒中にはいくつかの種類があります。大きく分けると

・脳梗塞…脳の血管が狭くなったり詰まることでその先の脳細胞へ血液が送られなくなり脳細胞の壊死が起こる。
・脳出血…脳の血管が破れて出血し、血腫が脳を圧迫して機能障害を起こす。
・くも膜下出血…脳の外側のくも膜下に出血が起こり、脳を圧迫して機能障害を起こす。

といった脳卒中があります。脳卒中の主な原因は高血圧、肥満、脂質異常症、動脈硬化といった生活習慣病です。生活習慣病は、脳血管を劣化させて破れやすい状態にしたり血栓を作って血管を詰まらせやすくするので、脳卒中を引き起こしやすくするのです。

高血圧は血管に大きな圧力をかけるので血管が破れやすい状態を招きます。そのため、寒さから血圧が上がりやすい冬には脳卒中が多いとされています。

冬に多い脳卒中とは

冬は気温が下がるために血圧が上がりやすくなりますし、室内と室外で気温の差が大きくなるのでその寒暖差が血圧に負担をかけることも多くなります。

そのため、血圧の上昇によって血管が破れる「脳出血」が多くなるのです。脳出血の主な原因は高血圧と動脈硬化です。血管が破れた部位によって症状は異なりますが、部位によっては予後が悪かったり命を落とす場合も少なくありません。

実は夏にも脳卒中が増える?

では気温の高い夏は脳卒中を起こしにくいかというとそうではありません。脳卒中は冬だけでなく夏にも多く発症することが分かっています。

夏に発症しやすいのは「脳梗塞」なのです。1年の中では6月~8月に脳梗塞が急増します。夏に脳梗塞が増える理由には暑さによる発汗が関係します。

発汗すると血液中の水分が減りドロドロになります。すると血液がよどみやすくなるために血栓ができやすくなります。血栓が血管を詰まらせることで脳梗塞が起こります。

特に1日の時間帯のうちでも午前中は脳梗塞が最も起こりやすくなります。これは就寝中の発汗によって水分不足になりやすいためです。

脳梗塞とは

脳梗塞は脳卒中の患者数の8割、脳卒中の死亡者数の6割を占めます。また、寝たきりになる原因の3割が脳梗塞の後遺症です。高齢者に多い病気ですが、30~50代にも発症する人が増えており、誰でもかかる可能性のある病気です。

脳梗塞が起こると脳細胞の壊死が始まり、時間の経過と共に壊死が広がります。一度壊死した脳細胞は元に戻りません。ですから脳梗塞が起こったら一刻も早く病院に搬送し治療をすることが、脳の機能障害を最小に食い止めることになります。脳梗塞には次のような種類があります。

ラクナ梗塞(小梗塞)…脳の細い動脈が動脈硬化になるために起こる。
アテローム血栓性脳梗塞(中梗塞)…動脈にどろっとしたこぶができて詰まりを起こす。
心原性脳梗塞症(大梗塞)…心臓で発生した大きな血栓が脳血管まで流れ着いて起こる。

危険度は、小梗塞<中梗塞<大梗塞になります。脳梗塞の症状は、片半身のまひ、顔面まひ、失語障害、手足のしびれ、運動障害、頭痛、意識障害など梗塞の起きた部位によって機能障害が起こります。

生命中枢のある脳幹がおかされると重篤な状態に陥り、命に関わることもあります。予後の良い場合もありますが、後遺症が残りそれまでのように生活することができなくなる場合もあります。

夏の脳梗塞を予防するには

夏に多い脳梗塞を予防するにはどうすればよいのでしょうか。

「水分補給」

何もしなくても私達は1日に2リットルの水分を失っています。加えて夏には発汗により思いのほかたくさんの水分を失っています。脱水を防ぐには喉の渇きを感じる手前でこまめに水分補給するのが良いとされています。また、ビールは利尿作用があるために体外に水分を排出しかえって血液ドロドロ状態を導いてしまいます。

「前兆を見逃さない」

脳梗塞は、15分程度の軽い発作が起こり自然におさまる前兆がみられる場合があります。この時に気付いて治療を受ければ大ごとになるのを回避する可能性が上がります。

「高血圧の人は意識して」

脳梗塞の原因は高血圧をはじめとする生活習慣病なので、発症率の高い夏はもちろん、いつでも脳梗塞のリスクを意識して健康管理に努める必要があります。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る