TOP > > 最少の後遺症、最短期間で脳梗塞から回復するリハビリの方法

最少の後遺症、最短期間で脳梗塞から回復するリハビリの方法

脳梗塞と言うと意識を失ったり、体に麻痺が出て病院に担ぎ込まれ、一定の治療が行われてからリハビリで機能回復を目指すというイメージがありますね。

しかし、実際の脳梗塞は麻痺症状などの大きな症状が出る前に始まっていて、病院で手当てを受けている間も、治療が始まってからも、ある程度は進行しているのです。ですからリハビリはできるだけ早く開始するのが、機能回復には最も重要なことなのです。

一晩寝てからではその分回復が少なくなります

脳梗塞は脳の血管が詰まることによって起こりますが、そのタイプは大まかに分けて三種類、発生頻度もだいたい同じ程度です。ですから中には意識を失ってしまったり、不運にも意識を取り戻せず亡くなる方もおいでです。

幸いなことに多くは命を失わずに回復されます。それでも、後遺症の残るケースが非常に多いと言えるでしょう。と言うのも、脳梗塞発症から3時間以内に治療を開始したら、後遺症が残らないことが多いそうですが、なかなか脳梗塞じゃないかという判断は、素人にはできませんよね。

初期症状が軽いほど病院に行くのもためらいますし。ですので、どうしても多かれ少なかれ、運動機能障害などの後遺症が残ってしまうのですが、それでもリハビリに対する心構え一つで、後遺症の質が変わってくるのです。

では、いつどのようにリハビリを始めたら良いのでしょうか。それは検査が終わって入院、病室に入ったらそのタイミングからです。かと言って、いきなり腹筋や腕立て伏せをしないで下さいね。それこそ生命に関わります。

運動機能障害はどこに出るか分かりません

どうしても『脳梗塞=重病』という思いから『絶対安静』というイメージにつながってしまいます。もちろん様々な要因がありますから安静は基本ですが、安静の中でもできるリハビリというのは、意外に多いのです。

病状の重さにもよりますが、比較的早い段階から病院でも、専門の療法士さんについてもらってのリハビリが始まると思います。しかし、必ずしもすべての動作を網羅したものではありませんので、自分でできることは挑戦してみましょう。ただし、必ず事前に療法士さんやお医者さんに相談して、危険がないかどうかは判断してもらってくださいね。

手先の回復

病院のリハビリでも手先のリハビリは行われますが、肉体に大きな負担を掛けずに自分でできるリハビリの第一がこれです。それには折り紙がベストです。いろいろ手先を使う訓練の中でも、手順にバリエーションが豊富で、使う道具に危険性がないものです。

しかも疲れて投げ出す時にも、丸めてごみ箱という荒業が可能ですからね。脳梗塞のリハビリ中というのは、精神的にも不安定になりますから、投げ出しても安全なもので行うことが、同時にストレスの発散にもなっていいのですよ。

腕の回復

これにはティッシュを使います。箱ティッシュを不自由な方の手で一組抜き出します。おそらくこの段階で、思うようにいかないことに気付かれるでしょう。で、その抜き出したティッシュの上にティッシュの箱を乗せ、不自由な方の手で、下になったティッシュを破らずに、かつ箱を倒さずに抜き出す練習を行うのです。

体に障害が残って歩くのが不自由だとか、手が動かないだとかいうのは健常者がイメージする後遺症のイメージに合致するので、周囲の理解や援助も受けやすいものです。しかし、歩けるし物も持てる、けれどティッシュを箱から抜き出せないというのは、笑われてしまう事の方が多いでしょう。

実は後遺症を知らない人が気付かない、こうしたことの方が後遺症に悩む人にとって大問題になるのです。ですので、些細なことのようですが、微調整の必要なこうした動作訓練を自分で行うというのは、後々非常に役立つことになるのです。

顔の回復

入院しても鏡はすぐに手に入るでしょう。そこで自分の顔を見て、笑顔を作ってみて下さい。おそらく顔が左右対称には動かないと思います。そこで、自分の顔を見ながら、左右対称になるよう表情を作る練習をするのです。

もしどうしてもうまく動かないようだったら、最初は手で顔の動きをサポートしながらでも良いんです。表情に麻痺が強く影響していると、お見舞いの人たちの反応が変わります。その反応を見て落ち込んだりして、悪い方へのフィードバックが起こってしまうんですね。

一方で、多少他の機能障害が残っていても、表情さえ大丈夫なら、周囲の人も安心して対応してくれるので気分が良いですよ。表情を作る訓練で、体力を使いすぎることはないでしょう。ですので、病室で自分一人でできる重要なリハビリなんです。

腹筋の回復

これは意外と気づかないものなんですが、体の片側に麻痺が出た場合、腹筋も片側が麻痺していることがあるんですね。そうなると呼吸や発声に問題が出てきます。普通にしている分にはトラブルはないんですが、例えば歩きながらしゃべろうとすると呼吸が上手くできないなんていうのは、この後遺症であることが多いようです。

かと言って腹筋運動はダメですよ。退院してからにしましょう。そこでリハビリです。誰かと会話しながら歩く練習をするのです。歩くスピードはゆっくりでいいです。運動することで早くなる呼吸と、会話のための呼吸のバランスを取る練習が目的です。

一緒に歩く人が誰もいなかったら、好きな歌でも覚えるなどして、軽く歌いながら歩いてみましょう。その場合は必ず人目のあるところで歩いてくださいね。倒れた時の応援を求められる場所でお願いします。

記憶・判断・分析力の回復

脳の病気ですから、そうした知的活動にも影響が出ることがあります。お勧めのリハビリはドラマを見ることです。それもDVDを連続して見るのではなく、テレビ放映のように一日に一回分だけ、それを毎日見て下さい。

全体のストーリー構成などが、理解できなくなっていることも珍しくありません。病気してから性格が変わったなんてのは、意外とこうした知的活動に問題が残っているケースが多いようですね。

焦りは禁物、油断も禁物

思うように体が動かなくなったり、リハビリしているのに良くなるどころか悪くなってるように感じて、焦ってしまうことはよくあります。最初に言ったように、脳梗塞とは症状が出て病院に担ぎ込まれて治療開始になったら、そこからは治る一方というものではないのです。

どうしても体の動きにトラブルが出ると、交通事故などのように問題が発生した瞬間が最も悪い状態で、そこからは治って行く過程にあると考えてしまいがちです。しかし、病院で治療を始めていても、それは病気の進行を食い止めるための作業が開始されたにすぎません。

血管の詰まりが点滴で徐々に溶かされて改善してゆくのと同時に、治療開始時にはまだ生きていた脳細胞が、点滴の効き目が出る前に時間の経過とともに死滅したりして、一進一退を繰り返すのもこの病気の特徴です。

もちろん治療が開始されたからには、どこかで快方に向かうわけですし、目先の細かな変化だけで焦ってはいけません。焦る暇があるのなら、少しでもリハビリしましょう。そして疲れたから一日ぐらいと、休んじゃうのも良くないです。

リハビリとは、脳梗塞で傷つきながらもまだ生きている脳細胞が覚えている動作を、身体に繰り返し行わせることで、健康な脳細胞に新たに覚えさせることなのです。そうすることで脳梗塞が原因で死滅する脳細胞の記憶を、別の脳細胞に移し替えることができるという表現をしても良いでしょう。ですから焦らず油断せず、じっくり取り組みましょう。

大きな動作は病院任せ

例えば、歩行訓練などの大きな動作のリハビリは病院が行ってくれますので、それに連動して行いましょう。大きな動作の訓練は危険が伴いますので、療法士さんの目があるところでやるのが安全です。でも、例えば週末の夜などに発症してしまうと、週明けまでリハビリが開始されません。

それを待つ間にどれだけの機能が失われるか分かりませんので、病院の起床就寝リズムに合わせて、昼間は自分なりの細かいリハビリを行いましょう。疲れたら昼寝もOKですが、決して丸一日休んだりせずに、そうした小さなリハビリを繰り返すのです。

それが脳の活動を活発にして、良い効果をもたらすことは間違いありません。脳梗塞は重病です。しかし安静にして寝て過ごせば治る病気では決してありませんので、前向きに取り組んでくださいね。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る