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がん患者がセカンドオピニオンを利用する前に知っておきたい事

がん治療中の患者が「現在行われている治療法が自分にとってベストなのか」と疑問を持つことは当然のことですので、「セカンドオピニオン」を利用して他の医師に治療法を聞くことは有効的ですが、利用前に知っておいた方がいいことがいくつかあります。

セカンドオピニオンとは何か

日本でも最近ではかなり普及してきたセカンドオピニオンですが、1970年代にアメリカで生まれたシステムで、その目的は患者側からはあまり意見は言えないという医者任せの医療から、インフォームド・コンセント(説明と同意)を受けて患者自身も治療の決定に関われるような医療にするということです。

同じ病気であっても治療法や、医師の考え方、また患者の生き方も千差万別ですので、それらを踏まえた上で患者にとって最善だと思える治療法を主治医と患者との間で判断するために別の医師の意見を聞くことがセカンドオピニオンですので、医師を変えることや病院を変えることが目的ではありません。

失敗例を知っておこう!

納得して治療するためにセカンドオピニオンを受けた筈なのに、失敗に終わってしまいかえって今後の方向性を見失ってしまったといった失敗例がありますので、始めに知っておくことによってより良いセカンドオピニオンへとつなげましょう。

■主治医と意見が180度違ったため、何を信じていいのか分からなくなり、医師への不信感が芽生えてしまった。

■自分が希望する治療内容に近い意見を言って欲しくて、もし言ってもらえれば転院しようという思いでセカンドオピニオンを利用したのだが、主治医の治療方法が一番正しく他に方法はないので現状のまま治療するようにとの意見を言われ絶望してしまった。

■主治医よりも厳しいことを言われ生きて行く望みがなくなった。

セカンドオピニオンを受ける前に知っておくべき注意点

セカンドオピニオンを失敗しないためにも、またより効果的に活用するためにも、下記にあげる点をしっかり準備してのぞむ必要があります。

1.セカンドオピニオンの原則は、現在の医師にかかることが前提で、患者が主治医から提示されている治療法を納得して受けられるように、別の医師に意見を訊ねることによって治療をスムーズに進めることを目的としていますので、紹介状の有無(病院によって異なる場合があります)も関係なく自費診療で自由に病院や医師を選ぶことはできますが、あくまで意見を訊ねる場ですのでセカンドオピニオン外来では細かい検査などをすることはできません。

2.ドクターショッピングという言葉がありますが、患者さんの希望とする治療に出会えるまで、医師を何人も梯子してセカンドオピニオンを受け続けることは、治療に専念できないということと、その間にも病状が進んでしまうということがありますので気を付けた方がよいところです。

3.病院によって「紹介状」がなくても診てもらえるところもありますが、セカンドオピニオン先の医師からデータに基づいた意見をもらうためにも、まず受け入れ先の病院が決まったら必要書類の確認をして、病状や治療の詳細、検査データ等の準備をするとともに、費用の確認(紹介状作成や、セカンドオピニオンを受ける病院によっても紹介状の有無で費用が異なるところもありますので)をしておきましょう。

4.セカンドオピニオンを利用するときの患者側の心構えとして、「何のためにセカンドオピニオンを利用するのか」をはっきりさせておく必要があります。そのためには主治医の意見をまずしっかりと聞いておくこと、そして主治医の治療法のどの部分に疑問があるかなどを具体的に聞けるように考えてまとめておくことによってセカンドオピニオン先の医師に患者が聞きたいことが伝わりやすくなります。

5.セカンドオピニオンで取得した結果が、主治医の方法と異なる場合もありますので、その場合しっかりと主治医にフィードバックできるかということも念頭に入れておく必要があります。その異なる結果をいかに主治医が検討し患者に納得できるような治療法に進めてくれるかが重要となりますので、それができないようですとセカンドオピニオンを受けた意味がなくなります。

セカンドオピニオンは、現在患者が抱えているがんという病気の治療をより良い方法で行うために、主治医以外の医師の意見を聞いて納得し、前向きに病気と向き合い治療に専念するための大切なシステムですが、利用する前にしっかりと知っておかなければならない、また準備しておかなければならないことの中でも特に主治医の意見をしっかりと理解しているかどうか、別の医師から異なる意見が出たとき自分自身を見失わずに対処できるかということが大切ですので、よりよい闘病生活を送るためにまずは患者自身が心の準備を整えてセカンドオピニオンを受けましょう。

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