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虫歯が頭頚部の癌の予防に関連している?!

頭頸部癌予防に虫歯が関連している可能性があるとの新たな知見が発表されました

今回、新たな発表で虫歯が頭頸部癌に関連していると示唆されました。虫歯がある人は頭頸部癌になるリスクが低いというのです。

どのような試験だったのでしょうか?

頭頸部癌患者さんとそうでない人達を比較しました。そうすると、虫歯を1番多く持っている人達は頭頸部癌である確率がとても低かったとのことです。年齢や性別や飲酒や喫煙といった違いを考慮して比較しても、30%以上リスクが低かったそうです。

しかし、虫歯のせいで既に歯を失っている人達や、虫歯の治療か完了した人達にはその傾向がみられなかったということです。

何故、このような結果となったのでしょうか

どうして、虫歯を持っている人達は頭頸癌になる確率が低かったのでしょうか。虫歯になると、防線菌類やラクトバチルス菌や連鎖球菌類、ビフィズス菌といった細菌が発生するそうです。

このような細菌は普段は食物の消化に関わったり、局所粘膜や全身の免疫でとても大切な働きをしています。しかし、減少すると肥満やアレルギー、慢性炎症性疾患、癌などを引き起こすそうです。

研究者等はこういった細菌が一部の頭頸部癌を予防する役割をしている可能性があると示唆しています。先ほど上述した菌類はすべ乳酸菌です。乳酸菌が減ることで身体の免疫システムに異常をきたすことがわかっています。

癌にもなるおそれがあることもわかっています。そのことから、このメカニズムを利用して頭頚部癌の発症予防に繋がると研究者は考えています。

だからと言って、虫歯を作れば良いのかというわけではなく、口中衛生があらゆる病気の引き金になることから、やはり虫歯を作らないようにすることが最善だと言われています。

ただ今回の試験での結果からも口中に乳酸菌を発生させることで虫歯にはならないように、それでいて癌を予防できるような知見が考えられるということです。これはもっと大きな試験をする必要があるとしています。

またこの試験の結果、うまく利用できれば頭頚部癌を減らすことは可能なのです。

頭頚部癌ってどこの癌なのでしょう

最後に癌でも頭頚部癌とはどこの癌を指すのでしょうか。癌は発症する場所によって名称が分かれてきます。この癌の発症する範囲は脳の下側から(脳は含みません)鎖骨までの領域だそうです。鼻、口、耳、喉、上あご、下あご喉頭、咽頭に発症します。

目は含みません。また発症しやすいのは中高年の男性が多いそうです。頭頚部癌の発症原因は喫煙と言われています。この癌の疑いがある方はまず、禁煙してもらうようにすることだそうです。

また耳や舌、喉や口、鼻、上あご、下あごという場所から考えても、発症して手術となると見た目が変わってしまうので、整形的なことも考慮しなければなりません。またできる場所によって予後や治療法がかなり異なってきます。

そのため複雑な癌で、患者さんの精神的な面でも大きく関わってくるといえます。また生活上も大変不便となってしまうことが多く、患者さんのQOLが大きく変わってしまいます。

予防のためにも喫煙は避けることが最善であることと、口中の衛生管理は欠かせません。虫歯が予防の対象になるとはなんとも皮肉ですが、今のところ、まだこちらは研究段階なので虫歯にしないようにしましょう。

発症する方が多いのは中高年男性と言われていますが、喫煙が大きく関わっているので、喫煙をする女性でも注意は必要だと言われています。また発症後や治療中は特に口中のケアは欠かせません。

手術後などは口中が痛くて歯ブラシでのケアができなくなるそうです。そのため、看護師がしてくれたり、スポンジでのケアをおこないます。またケアが不十分で口中内のばい菌が溜まった唾液を誤嚥してしまい肺炎を起こすケースも少ないです。

普段からの口中ケアはとても大事であるということです。今回の試験が進み、患者さんの予後が少しでも良くなるようになっていって欲しいと筆者は考えます。

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